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DAISY活用事例交換セミナー

DAISYとAMIS
河村 宏
日本障害者リハビリテーション協会

皆さんこんにちは。今紹介されました、河村でございます。本日は土曜日、皆さん大変お忙しいと思いますが、私どもの会議はなかなか満席ということは珍しいんですが、今日は本当に満席で、お忙しい中を一緒に、これからの認知・知的障害にむけてDAISYをどう活用していくか一緒に考えていただきたいというふうに思います。
それからまた、皆さんのご熱心な参加にまず御礼を申し上げます。最初に私の方から開会の挨拶と基調報告を兼ねまして、DAISYがどのようにして生まれ、今日どうなっていくのか、これからどうなろうとしているのか、私の視点からのお話を前座に申し上げまして、その後、ご専門の先生方からの認知・知的障害、特に読み書き障害に関するご講演をいただき、また実際に活用した事例についてご報告をいただいて、皆さんで討論したいというふうに考えております。それでは皆さんのお手元に配られている資料と同じ物を使いながら、これからDAISYの現況および、これからのDAISYについての展望といいますか。どうこれから変化していくのか、進化するのかについて簡単にご紹介したいというふうに思います。

お手元に「DAISYとは」という題の資料をお配りしているかと思います。そして事前にご登録いただきました視覚障害の方にはテキストファイルでお手元にメールで、今日、点字をお使いの方には点字の資料も用意してあります。

この資料に基づきながら少しお話をしたいというふうに思います。まず、私ども単にマルチメディアというふうによく申します。マルチメディアには様々なものがありまして、極端なものはすべての五感をフル動員して非常に早く体が動き、動体視力もものすごく良い、動いているものをパッと見られる。そういう人がゲームに勝つというような世界のマルチメディアというものが、それもひとつの典型的なマルチメディアだと思います。それに対して、DAISYが提唱するマルチメディアというのは五感の、あるいは見る、聴く、それから指先で読む。今のところ、このうちのどれか一つできれば、同じ情報がすべての人に同時に提供できる、あるいは得られる。そういうふうなマルチメディアというものを提唱しております。つまり同じように視覚、聴覚を使って、あるいは触覚を使って情報を得るわけですが、そのときに全てを備えていることが有利な条件なのか、あるいはどれか一つがあれば、皆と同じ情報が同時に得られるのか、そこが極端に違う。そういうマルチメディアであるということをまず確認しておきたいと思います。これがどのようにしてこのようなマルチメディアという概念が生まれてきたのかということが、実はここで問題になります。

DAISYコンソーシアムのWebサイトというものがございます。http://www.daisy.org/にあります。これの日本語訳が、私どもの略称DINFhttp://www.dinf.ne.jp/と呼んでおりますが、そちらの方にもございます。翻訳がありますので、ちょっとタイミング的に遅くなりますけれども、日本語で読みたい場合には、そちらをご利用になれます。http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/intl/daisycon/about_us/default.htmそこに、これまでの歴史的な経緯ということがでております。スタートは視覚障害者がずっと使ってきたカセットを中心にした録音図書がデジタル化の波によって、今まで通りに作り続けて提供するということが非常に難しくなる。そういうことが1986年頃から予想されていました。いつかはかつてオールプリンリールテープがカセットに置き換えられたように、カセットも、いつかはデジタルなCDなのか、あるいはまた別のものなのか、そういうものに置き換えられるであろうというふうに予測されました。但し、当時は、オプションがDATですね。ラットか音楽用のCD-ROM、CD、それしかなかった時代です。パソコンで作る。パソコンでCDRを焼くなどということはとても夢のまた夢。遠い先の話だった時代です。しかしながら、その頃もうすでに予感がありました。いつかカセットテープが手に入らなくなる、という予感です。そして、今日、日本ではもう私が知る限りいわゆる普通のカセットテープのヘッドは日本ではもう作っていない。重要なパーツ、一番重要なパーツで消耗品でありますヘッドはもう日本では作っていないと思います。それからカセットそのものも、この頃は日本では作っていないというふうに聞いています。ほとんど輸入物である。それも、いい品質のものが安く手に入るということではない。歴史的な転換点は、車に積むオーディオがCD-ROMに代わった。今のオーディオCDに代わった。それで年間数百万台世界中で作られるユニットはカセットからCDに代わってしまった。それでマーケットはガーンと動いたわけですね。そしてその後は、CD中心になってカセットはもう消えていくばかり。ところが、CDは当時、録音できませんでした。それでソニーがMDを開発しまして、CDの代わりに音楽用のMDをアメリカで売ろうとして、大失敗しました。売れなかったんですね。CDで十分じゃあないか、なんで新しいMDが何で必要なのかという反応で売れなかったと聞いています。その後しばらくして、カセットテープは録音できる。じゃあその録音できるカセットテープの代わりとしての録音用MDではどうか。ということで、もう一回MDのマーケティングをし直して、それからカセットテープの「簡単に録音ができる」部分を、MDが価格的にも置き換えるということで、いよいよカセットテープは死滅にむかっていく、という段階を踏みました。

この歴史というのは、私達の技術をみるときにとても参考になると思います。つまり、一度生活上の必須用具として、何かあるシステムを使い、社会全体でそれを必要な人を支えるために作る。そういう組織をつくり、支援のシステムをつくる。しかし、いつかその中心になるシステムが市場で得られなくなる時が必ずくるんだと。どんな技術もいつかは、それがもうマーケット上では得られなくなる時がくる。この教訓、その時にどのようにスムーズに利用者にも、あるいは支援者にも余分な負担をかけないで、スムーズに転換していくのか。システムを最初に選ぶ時に、あるいはシステムを作るときにもそのことを念頭において、仕組みを考えていかなければ、5年後10年後と、あるいは、今のデジタル技術の時代では、本当に2、3年ごとに危機的な状態を迎えることになる。それで、その不安定な仕組みの上に、それに依存しなければ、情報が十分に得られない、学校で十分学習ができない。そういうふうな状況を作っていいのだろうかということなのであります。そこで、このカセットテープにかわる新しいデジタル技術を使って、今までできなかった、ページを使ってあるページを開きたい、あるいは、目次を使いたい、そういう要求がずっと利用者の方から出ていましたので、それも実現する。それから、国際的にカセットテープの時にはフォーマットの違いというのがありました。簡単に言うと、北米、南アフリカ、スペイン、旧ソビエト連邦。ここで使っていたカセットテープは、モノラルの4トラックのものです。スピードは半分です。つまり、普通のプレーヤーにかけるとゆっくりの「ウオン、ウオン、ウオン」という音が非常に低くなって、ゆっくり再生される。とても聞いていられません。しかも、半分のトラックが常に逆を向いて録音されていて、隣の音を拾って、耳障りな、横でひそひそとしゃべっているような声が聞こえないように、クロストークと言いますけれど、それを避ける。そのために4つのトラックが互い違いに反対方向を向いている、そういうものです。そういう北米方式のカセット、それからその他のいわゆるスタンダードのカセットというものが併存しおりまして、アメリカからカセットテープを借りるときは、それ専用のプレーヤーが必要という状態でした。特に悲惨なのは、ラテンアメリカの諸国でした。自分達が細々と作るカセットは普通のスタンダードのカセットで作ります。だけどスペイン語圏ですから、スペインで作ったものを借りて読みたい、そうするとアメリカから専用のカセットプレーヤーを、200,300ドルするんですけれども、それを買ってきて、そのために、借りるカセットのためにプレーヤーを買わなきゃいけない。故障すると直す機関がラテンアメリカにありませんので、アメリカに送り返す、そのようなことを強いられておりました。国際的な交換をするときに、発展途上国に過度な負担をかけるそういうふうなフォーマットの違いというのは一掃しようと。つまり世界中で同じフォーマットにして、借りてくればどこでもすぐに再生できる。自分達が作ったものはどこでも再生できる標準フォーマットを使う。そういうふうな国際的標準を作ろう、ということでDAISYコンソーシアムは、1995年に活動を始めました。その立ち上げのころから私が関わっておりました都合で、日本でもかなり早い段階から、DAISYの取り組みが成立する前から、今の点字図書館あるいは視覚障害者の方々を中心に取組が進められてきました。ところが、だんだんこれが進んでいくうちに、先程言った安定したシステム、5年10年30年50年と先を見ても「絶対これなら大丈夫だ。」という安定したシステムを作るにはどうしたらいいか、ということが一番の大きな問題でした。ちょこちょこと作って、自分達の独自の技術でさあできたよっていうのは非常に簡単でなんです。ところが、みんなで完全に世界中どこに行ってもみんなの要求が満たせて、しかもお互いに交換できるものを作り、それを50年ももたせるというのは、至難の業です。
それに挑戦しようということでやってきたのが「DAISYコンソーシアム」と呼ばれる団体に結集した世界中の団体です。日本からは日本障害者リハビリテーション協会と最初は全国の点字図書館の連合体であります全視情協という団体とが共同で加入しておりまして、途中で全視情協が脱退しましたので、現在は日本障害者リハビリテーション協会だけが正式のDAISYコンソーシアムのメンバーになっております。ほかに賛助会員、あるいは補助会員という仕組みがありまして、日本からは全視情協が脱退したときに、その後、今日も続けて2つの団体が賛助会員、あるいは補助会員として参加していただいております。一つが、「日本ライトハウス盲人情報センター」もう一つは、「ひなぎく」これはNPOです。

今、コンソーシアムで、今使っている録音図書の規格だけではなく、将来、先程申し上げましたように将来においてもこれがきちんと使えるということを保証するために規格の開発を先手でやっております。そして、その最新の規格は「DAISY 3」と呼ばれるものです。もう一つの名前をもっています。ANSIと書きますがANSIのZ39.86という名前をもっています。これは、ちょうど日本のJISの何番というのにあたるアメリカの規格であります。このZ39.86の規格で作られた録音図書は、まだありません。世の中にはありません。わずかに、音なしのZ39.86で作った音がないDAISY図書というものがアメリカには約1万1千タイトル、インターネット上にあります。これは、ナビゲーションっていうふうに呼んでいるんですが、文献の中のある場所を特定するのに便利です。DAISYの3という規格は皆さんDAISYお使いになるとわかると思いますが、目次の機能があります。その目次の機能を使って、長大な文献もぽんと読みたいところがすぐ出る。そういうことでとても便利であるというので、テキストだけの文献もわざわざDAISY規格のテキストにして、ぱっと読みたい所がだせるようにしてボイスシンセサイザーで読む、あるいはピンディスプレイで点字で読むというためのサービスがブックシェアという団体によって始まっておりまして、ブックシェアというのは、ブックは本で、シェアはみんなで分ける、シェアする。Bookshareという団体です。ここがDAISYのナビゲーションに優れているという特徴を取り込んで、非常にユニークな、音無しのDAISY、そしてピンディスプレイによる点字、あるいはボイスシンセサイザーによる読み上げで、自由自在にテキストを読む、そういうサービスを始めております。もう1万1千タイトル以上あると思います。非常に早くタイトルを蓄積しています。

DAISY3の図書がいつ頃でてくるのかということですが。これは、図書を作るためのルーツ、製作ソフトできないことにはできません。今製作ソフトはどの段階にあるかといいますと、DAISY2.02という規格をいよいよ本格的に実現する段階あります。今日本で使われている99.9%のDAISY図書は規格2.0の図書です。その後、ごく細かな変更がありまして、2.01というのがありますが、これは無視していただいて結構です。
2.02で一つ大きく変わります。2.02ですと脚注の処理ができます。脚注の処理というのはたぶん一番大きな、実際に利用する上、製作する上での変化だろうと思います。本をずっと読んでいるときに「ここには脚注があります」ということがなんらかの形でわかるということが、その機能になります。普通目で読む時には、「小さい1とか2とか脚注があります」、ということが本文のところにルビのようにふってあるわけですね。そして下を見ればそこに注がある。思考を中断したくなければずっと本文を読んで脚注があるということは無視して、あるということだけ意識して、こんなことはわかっていると思えば脚注を読まないで先へ進む。そして「うーんこれはなんだろう、新しい言葉がでてきちゃった」と、知らないから脚注を読もうという時は、脚注を読んで読み終わると、また本文に戻るというのが普通の読み方です。それをそのままできるようにしようというのが脚注をサポートするということの中身です。読んでいるとここは注がありますよ、というなんらかのまあポンと鳴るか、音がちょっと変わるか、要するに耳だけで聞いていてここは注があるということが分かるようにするというのが必須条件なんです。そしてじゃあ注を読むというのには、操作が必要です。そのときのタイミングをずらさないで、じゃあ読むというふうにすると注にとびます、注が終わると自動的に本文の飛んだところに戻るという機能です。それが2.02になって、新しく付け加えた機能で、いま私どもはこれのべータ試験をやっております。この試験が終わりますと、これなら安心して使っていただける、ということが確認できますと皆さんに、登録された皆さんにはEメールで、未登録の方にはWebの上でアナウンスしてそしてお使いいただくということで、それがシグツナのDAR3というソフトになります。同様の機能は視覚障害者の方も自分でDAISY図書が作れるマイスタジオPCでもサポートされる予定です。

それではそういうふうなことが直接にはその認知・知的障害者の分野でのご利用には、どのような影響があるのかということであります。認知・知的障害の方の場合には視覚はありますので、私ども一般的に考えるのは視覚的な表現とそれから音声による表現とシンクロナイズして提供するのが正しいやり方であろう。ただ音だけでもかなり役に立つという反応がこれまでスウェーデン、あるいはアメリカからありますので、先程のような録音図書としてだけでも相当の効果があるケースがあるという報告があります。さらに両面にテキストがシンクロナイズして表示されれば、もっといいのにという声がかなりあるということも聞いております。そして図表がある場合は特にそうだと思います。図表のある場合には、言葉だけで図表を説明するというのはなかなか説明する方も聞く方も難しいと思います。図表はやはり図表として、表示した方がわかりやすく作れると思います。そして図表はできれば、動画もそこに出したい。動かないとわからない絵というのは当然あり得ると思います。これは視力がある認知・知的障害の方にとってはやはり動画の方がわかりやすければ、動画も使いたいというふうに考えられると思います。そして今現在、先程のDAISY3という規格には動画をいれることもできますが、完全な規格としては誰がやっても動画が入るということにはできていません。一つ非常に重要な欠落した部分があります。それは動画があると必ず動画の中に台詞、何かしゃべるということがあります。それから動画の中に重要な意味のある絵がでてくれば、それは視覚障害者に方には、普通は副音声チャンネルで説明をするということをします。盲ろうの方にはその両方でピンディスプレイで読めるようにテキストを付けるというふうにやります。その部分の国際規格が実はまだないんです。どのようにテキストでキャプションをつけるか、動画の部分をきちんとサポートして。スクリーミングとよくいいますけれども、インターネットで動画を流してくるときにそこにキャプション、字幕をつけるんですけれども、これがメーカーごとに違っいるんです。そこを完全に統一するという委員会がやっと3月から始まります。それが答申を出した時点で、さらにそれを取り込んでDAISYの3.1になるか、4になるかわかりませんが、そのような新しいニーズに応えられる企画としてですね、もう一歩進化させると動画をとりこむことができるようになります。そういうふうになった時点で、より自由に教材を作る、というふうな全く新しいオプションができますので、その時点では今度は聴覚障害で、さらに認知障害のある方、あるいは聴覚障害だけの方も含めて、手話あるいは動画による表現のウィンドウが画面のどこかにあって、きちんとそこに出てくる情報も盲ろうの方にもつかめるようにしていくという企画の進化というものが要請されると思います。

そのようなことを通じて、DAISY規格はますます幅広く、様々なニーズに応えられるように、規格そのものを進化させるという取組が、今進められています。それの中心になってやっておりますのがDAISYコンソーシアムであります。そして、このDAISY規格が、先進国だけのものであってはやはりいけないし、また、認知・知的障害とそれから「感覚障害」と私ども呼ぶことがありますが、視覚、聴覚の障害の方だけではなくて、さらに重度の肢体不自由の方々にも使える電子図書というのが教室で使われる教科書にあればいいなあというふうにいつも思われてきたわけですが、そういったところにも、非常に柔軟なユーザーが使う、ユーザー用の閲覧ソフト、「ユーザーインターフェイス」と呼んでおりますが、それがAMISという形で開発が進んでおります。アミというのはAMISというふうに書きます。今、画面にはAMIS(アミ)の実際のデモをやっているところの写真が映っております。車いすの方、これはジュディー・ヒューマン、今ワールドバンクで障害関係のアドバイザーをやっている方ですが、元アメリカ政府の、向こうでは文部省にあたるところが、リハビリテーションをやるんですけれども、そこの次官か局長それをやっている方ですね。その方の前に、大活字の補助的なスクリーンを使い、その下にピンディスプレイを置いて、同時に点字も大活字もそれから全体の映像も音声も再生できるというのを見せております。そしてタッチパネルがだいぶ普及してまいりましたので、AMISの標準は、タッチパネルが扱いやすいそういうレイアウトになっております。それからジョイスティックも簡単に使えるようになっています。さらにはボイスコマンドとか、スイッチひとつで扱える、そういう拡張も自由にできるようになっております。そういうユーザーインターフェイスを担当しますAMISと、コンテンツとして、誰でもがどこかの感覚が使えれば、同時に同じコンテンツをアクセスできる、そういうコンテンツの規格としてのDAISY、この2つを組み合わせることによって、様々な障害を持つ人達に、例えば同じ教室にいろんな障害をもつ生徒がいても、このAMISとDAISYとを提供することによって、あと必要な周辺機材もつけることによって、皆が同じ教材を同時に使うということに向けて一歩一歩近づいてきていると考えております。そして先程ちょっと申し上げましたが、今、画面の写真に映っておりますのは、インドのニューデリーで、DAISY製作講習会をやったときの終了式の写真がございます。ニューデリーあるいはバンコク、あるいはクアラルンプールで、非常に熱い気持ちでDAISYを早く導入したい、今の時点では視覚障害の方達が中心ですけれども、そういう活動が活発に行われております。そして、おそらく、認知・知的障害に対する理解が社会に深まる度合いにつれて、その認知・知的障害者を支援できる教材、あるいは読む手段としてのDAISYというものへの認識も深まっていくのではないかというふうに考えます。これが、今、DAISYがざっと見たところ、どのような方向をむいて進んでいこうとしているかというグローバルな現況であります。

本日はこの後、具体的に非常にその包括的理解が難しい、ディスレクシア、あるいはLDについてのご講演をいただき、その後、実際のサンプルを提示していただいて、それに対するユーザーレスポンスをいただいた後、みんなで討論して、認知・知的障害の分野でどのような活用ができるのか、今、私がざっとスケッチいたしました。今後の見通しというのがこれで本当にいいのか、あるいは、もう少し何か修正する必要があるのか、そういうことについても一緒に考えさせていただきたいというふうに思います。