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発表会:「言語的コミュニケーションが困難な重度障害児・者の自己決定・自己管理を支える技法」

「講演1 自己決定やコミュニケーションの重要性に気づいてみよう 資料」

厚生労働科学研究成果発表会 言語コミュニケーションが困難な重度障害児・者の自己決定・自己管理を支える技法の開発と研究 主催:中邑賢龍 中野泰志 共同開催:日本障害者リハビリテーション協会
-AACの基礎- 中邑賢龍 なかむら けんりゅう
1 AACとは何か? (1)AAC誕生の背景 (2)AACとは? (3)自己決定とコミュニケーション
(1)AAC誕生の背景 ・ADLからQOL重視へ ・自己決定し,相手に自分の意思を伝えることで,障害があってもQOLを高めることが出来ると考えられるようになる → コミュニケーションニーズの高まり
(2)AACとは? あなたが動けなく,話せなくなった時,どちらを望みますか?・話せるようになったら何をしたいか 聞いてあげるからね! ・何を言いたいのか手段にこだわらず読み取ってあげるからね!
AACとは,今ある能力を活用して最大限のコミュニケーションを引き出す技法の研究 *言語によるコミュニケーションを目標にするものではない(言語も手段の1つ) *手段にこだわらない・AACの基本は相手にわかりやすく情報を伝えること・コミュニケーションの確保だけでなく質の向上を
相手の意志を正しく読むには技術が必要道具(テクノロジー)や技術(テクニック)を使わないコミュニケーションは限界がある→AACへのニーズ
技術を利用することで,1 コミュニケーションを明確に 2 コミュニケーションをスピーディに 3 コミュニケーションを能動的に 4 コミュニケーションに楽しさを 5 コミュニケーションにプライバシーを その結果・ストレスの低減・コミュニケーション意欲の増加・パニックの減少
(3)自己決定とコミュニケーション・自己決定できてコミュニケーションできない子ども決めたことを直接行動に,,例 他人の食べ物を勝手に食べる 人を押しのけて通る・コミュニケーションできて自己決定できない子ども 自分で決められない,,例 「何でもいい」「決めてください」との答え
2 AAC技法 (1)ノンテク技法 身振り,手振り,残存発声等 (2)ローテク技法 写真,シンボルカード,ブック等 (3)ハイテク技法 VOCA,コミュニケーションソフト
3 日本文化とAAC・障害を保護的に考える→受身的な姿勢・集団の規範を重視→意思表出はわがまま↓自己決定やコミュニケーションは文化を越えて重要
4 まとめ 障害観は大きく変化しコミュニケーションニーズが高まってきている コミュニケーションはとれているようでとれていないことを自覚すべき 愛情は,時に自己決定を引き出す妨げとなることがあるかも? 自己決定やコミュニケーションには きちんと技術を持つべき