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障害保健福祉研究情報システム(DINF)・メールマガジン バックナンバー

第17号(2008年2月4日配信)

□…… DINF: 障害保健福祉研究情報システム・メールマガジン ……………□
                第17号(2008年2月4日配信) 刊行:不定期
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 DINF(Disability INFormation Resources)は、
 財団法人日本障害者リハビリテーション協会が
 障害者の保健と福祉に関わる研究を支援するために、
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■   目次
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【1】新着情報 
【2】セミナーのご案内 
【3】ウェブ担当者コラム
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【1】新着情報
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【WSIS】
(2007年12月21日 新着)
インターネット・ガバナンス・フォーラム(IGF)第2回会議
2007年11月12日-15日より
ワークショップ "アクセシビリティ基準の開発と国連障害者権利条約"
http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/prompt/071112ja/index.html
第2回IGF(インターネット・ガバナンス・フォーラム)報告
濱田 麻邑 特定非営利活動法人 支援技術開発機構
http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/prompt/071112ja/071118_hamada.html
  『インターネット・ガバナンス・フォーラム(IGF)』において、
  インターネットのアクセシビリティ・ガイドラインおよび基準を
  障害者の要求を満たすよう再検討することを目的として、
  「ワークショップ "アクセシビリティ基準の開発と国連障害者権利条約"」が
  開催され、障害のある人たちの開発への十分な参加の必要性が強調されました。
  モンティアン・ブンタン氏、シルヴィア・カラス氏のスピーチの日本語訳、
  シャディ・アブ・ザーラ氏のパワーポイント(英語)、
  河村宏氏によるまとめの日本語訳、濱田麻邑氏の報告文を掲載しています。
【研究調査】
(2008年1月28日 新着)
韓国障害者差別禁止及び権利救済等に関する法律
 (DPI日本会議 崔 栄繁 2007年12月)
http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/resource/law/sai.html
  「韓国障害者差別禁止及び権利救済等に関する法律」の内容と制定過程についての
  崔栄繁氏による論考です。内容は条文の順番に沿って、
  制定過程は障害者運動を中心に6つの時期に分けてまとめられています。
  日本語では「合理的配慮」の訳が定着しつつある"Reasonable Accomodation"という
  概念に対して、韓国では「正当な便宜供与」という言葉を選び、
  「正当な事由なしに、障害者に対し、正当な便宜供与を拒否する場合」も
  差別行為として定義しています。
  
  そして、差別禁止の条文をまず置いて、その後に正当な便宜供与義務規定を置き、
  正当な便宜供与を定義しています。(内容と適用範囲は大統領令で定める。)
  国連障害者の権利条約をきっかけに障害分野で国際的に共有されつつある概念を、
  自国での概念の中にしっかりと織り込んでいこうとする姿勢は、
  学ぶところが非常に多いと感じます。
  関連:
  「韓国-障害者差別禁止及び権利救済等に関する法律」
  崔 栄繁仮訳(2007年5月15日版)
  http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/law/anti/korea.html
【会議・セミナーの報告書】
(2008年1月30日 新着)
国際セミナー「ヨーロッパとアジアのソーシャル・ファームの動向と取り組み
-ソーシャル・インクルージョンを目指して-」(2008年1月20日)
http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/conf/080120_seminar/index.html
  当日セミナーに参加された方々から、外国人講師のパワーポイント公開の要望が
  多かったため、取り急ぎ掲載をいたします。
  最終的には報告書として2008年5月頃には全ての講演、パネルディスカッション等を
  含め掲載させていただく予定です。
【国際機関等による情報】
(2008年1月30日 新着)
ビギナーズガイド: 生活機能,障害,健康に関する共通言語にむけて: 
ICF 国際生活機能分類
WHO(2002年)、
監訳:佐藤久夫、翻訳:三田岳彦・三上史哲・樫部公一(2007年11月)
http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/intl/icf/080128_mita_icfbg/index.html
  ICFは、WHOの健康と障害に関する枠組みで、人の生活機能と障害に関して、
  医学モデルから生物・心理・社会モデルへのパラダイムシフトのための
  国際的で科学的な手段を提供することを目的としています。
  ビギナーズガイドでは、ICFとICD-10の関係、ICFが必要とされた背景、
  WHOはICFをどう使っていくのか、ICFは各分野でどのように使えるのか、
  ICFのモデルと領域、各国のICFネットワークについてまとめられています。
  関連:
  「国際生活機能分類-国際障害分類改訂版-」(日本語版)
  http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/intl/icf/icf.html
【刊行物:月刊ノーマライゼーション】
(2008年1月11日 新着)
ノーマライゼーション 障害者の福祉 2008年1月号目次
http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/prdl/jsrd/norma/n318/n318_index.html
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【2】セミナーのご案内
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●セミナー「障害者IT支援とパソコンボランティアの展望」
趣旨:
障害者に対するIT支援におけるパソコンボランティアの役割には 
コミュニケーション支援、生活支援、就労あるいは様々な社会活動参加の支援、
情報や文化へのアクセス支援 そして場の提供などが考えられる。
本セミナーにおいて今、ボランティアは何を求められているのか、
またパソコンボランティアに対してどのような支援が可能なのかについて
講師から講演を行ってもらい、参加者ともに討議を行う。
日時:2008年2月16日(土)10時30分から16時00分まで
会場:戸山サンライズ 大研修室
http://www.normanet.ne.jp/~ww100006/
主なプログラム:
基調講演「障害者のIT支援ボランティアとは」
寺島彰(浦和大学総合福祉学部 教授)
講演1「障害者へのより良いIT支援に向けて」
畠山卓朗(早稲田大学人間科学学術院 教授)
講演2「ITのユニバーサルデザインの発展と国連障害者権利条約」
河村宏(国立身体障害者リハビリテーションセンター研究所 特別研究員)
パネルディスカッション「パソコンボランティアのニーズと育成」
 ファシリテータ:石川准(静岡県立大学国際関係学部 教授)
 パネリスト:
 三崎吉剛(都立立川ろう学校 副校長)
 松本琢磨(神奈川県総合リハビリテーションセンター 作業療法士)
 畠山卓朗(早稲田大学人間科学学術院 教授)
 河村宏(国立身体障害者リハビリテーションセンター研究所 特別研究員)
主催: (財) 日本障害者リハビリテーション協会
定員:先着200名(定員になり次第締切)
申込締切:2月11日(月)
参加費:500円
情報保障:
パソコン要約筆記あり。
手話通訳・点字プログラム・磁気ループが必要な方は申込みの際にご記入ください。
申込方法:
ウェブサイト上の「参加申込みフォーム」からお申込みいただくか、
「参加申込み用紙」を
(財)日本障害者リハビリテーション協会情報センターに
FAXまたはメールにてお送り下さい。
http://www.jsrpd.jp/ic/pcv/080216seminar.html
参加申込先:
FAX:03-5273-0615
e-mail:pcv@list.jsrpd.jp  
担当:中西、吉広
お問い合わせTEL:03-5273-0796
詳細リンク先:http://www.jsrpd.jp/ic/pcv/080216seminar.html
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【3】ウェブ担当者コラム
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今回は2冊の本をご紹介いたします。
●藤澤和子,岡田さゆり,槇場政春『あそんで つくって コミュニケーション!』
(エンパワメント研究所,筒井書房 2007年9月)
http://www.tutui.com/shop/shop2.html
本書は、「シンボルを使用する方法を書いた本」と
「シンボルを使った教材が収録されたCD」がセットになっています。
著者は、特別支援学校で実際にシンボルを活用している教員の方々です。
使用されているシンボルは、PICシンボルとJIS絵記号です。
・シンボルとは、このばの意味を、わかりやすい絵で表現した、
 目で見ることばの記号です。(p.10)
・PICは、Pictogram Ideogram Communicationの頭文字をとった名称で、
 具体的な事象や対象物を表すPictogramと、抽象的な概念や動きを表すIdeogramで
 コミュニケーションをするという意味です。(p.14)
・JIS絵記号は、「コミュニケーション支援用絵記号デザイン原則」
 (2005年4月 経済産業省)にもとづいてデザインされたシンボルです。(p.18)
シンボルは次の目的で使われます。
・コミュニケーション手段
・予定や情報の理解を助ける視覚的支援
・読み・書きの補助
「読み・書きを補助するために使う方法」のところでは、
シンボルを使った本として、スウェーデンの読みやすい図書が紹介され、
本の内容や文章をわかりやすくする方法が具体的に書かれています。
(p.39-43)
教材や素材を活用して子どもたちとのコミュニケーションを重ねる中で、
新しい使い方や遊びが生まれ、それがまた新たなコミュニケーションや
発達を促していくという可能性を感じる1冊でした。
**
スウェーデン読みやすい図書基金―読みやすい図書センター
http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/access/easy/sweden.htm
読みやすい図書のためのIFLA指針
http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/access/easy/ifla.htm
2007年IBBY障害児図書推薦リスト
http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/access/info/ibby07/index.html
***
●山内薫『本と人とをつなぐ図書館員』(読書工房 2008年1月)
http://www.d-kobo.jp/10_22.html
「図書館員として長年「図書館や資料を利用したくても
利用できない人に対するサービス」に取り組んできた著者が、
今まで出会ってきた読者たちとのエピソードから、
「図書館とは」「人間にとって読書とは」を問いかける。」
(初版帯文)
特徴的なのは、前置きなしで図書館利用者とのエピソードが
はじまるところです。
著者のまなざしが、まずは人を見ていることがわかります。
そして、人を見ながら著者はいつも自然と考えています。
この人に本を届けるには、図書館を利用してもらうには、どうするのかを。
図書館に来館する知的障害者の方に、マルチメディアDAISY図書を
読んでもらったときのエピソードも紹介されています。(p.92-94)
『バースデーケーキができたよ!』がその方にとって
「生まれて初めて自力で読み通した本」で、
1年後も「バースデーケーキがでてくるのは?」と言って
覚えていてくれたのだとか。
文字を読むことが難しい人と本との出会いが、
マルチメディアDAISY図書によって実現したことを嬉しく思いました。
また、先日の「DAISYを中心としたディスレクシアへの教育的支援」で、
山内さんがお話になった「みどり学級(心身障害学級)に在籍していた
ディスレクシアと思われる男の子」のエピソードもありました。(p.122-129)
視覚障害者用に作成された音訳資料が学習障害者にも有効であることも、
何回か書かれ、強調されています。
マルチメディアDAISYコンテンツを製作するには、
製作技術を学んで製作する人の手が必要ですが、
できたコンテンツを必要な人に届けるにも人の手が必要なのです。
人を深く見つめるまなざしと専門知識とをもって
本と人とをつなぐ図書館員の役割が重要であることを再認識しました。
**
DAISY研究センター(財団法人 日本障害者リハビリテーション協会 情報センター内)
http://www.dinf.ne.jp/doc/daisy/
e-mail:daisy_c@dinf.ne.jp
当協会では、マルチメディアDAISY図書のサンプルを製作し、
実費販売を行っています。
『バースデーケーキができたよ!』は、DAISYファクトリーからも
ダウンロードすることができます。
http://www.normanet.ne.jp/services/download/daisy.html
□□■ 編集後記………………………………
2008年最初の発行になります。
15号、16号と連続で新着とセミナーのお知らせのみでしたので、
そろそろ掲載記事を掘り下げた紹介も書こうという思いはあったのですが、
今回もお知らせが中心となりました。
もう2月なのですが・・・本年もよろしくお願いいたします。
 発行元:(財)日本障害者リハビリテーション協会 情報センター
 〒162-0052 東京都新宿区戸山1-22-1
 TEL:03-5273-0796 FAX:03-5273-0615
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