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障害保健福祉研究情報システム(DINF)・メールマガジン バックナンバー

第33号(2009年5月8日配信)

□…… DINF: 障害保健福祉研究情報システム・メールマガジン ……………□
                第33号(2009年5月8日配信) 刊行:不定期
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 DINF(Disability INFormation Resources)は、
 財団法人日本障害者リハビリテーション協会が
 障害者の保健と福祉に関わる研究を支援するために、
 国内外から広く関連する情報を収集し障害者関連の情報を
 提供しているサイトです。
 【 DINFホームページ 】http://www.dinf.ne.jp
 【 お問合せ 】webmaster@dinf.ne.jp
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 登録されているメールアドレスよりお送り下さい。
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 【 プライバシーポリシーについて 】
 個人情報を適切に保護するため、お預かりした情報は取扱いに
 つきましては細心の注意を払っています。
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■ 目次
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【1】新着情報
【2】DAISY研究センターからのお知らせ
【3】セミナー案内
【4】ウェブ担当者コラム
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【1】新着情報
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<DINF日本語版>
【情報アクセス-DAISY】
(4月28日 新着)
平成20年度DAISYを中心としたディスレクシアキャンペーン事業報告書
「DAISYを中心としたディスレクシアキャンペーン事業」成果報告会
~DAISY教科書提供体制の確立を目指して~
http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/access/daisy/seminar20090211/index.html
  ディスレクシア(字を読むことに困難がある人)への
  より良い支援を行うための地域活動やネットワークを
  奨励することを目的とし、
  平成19年度・20年度の2年に渡り
  「DAISYを中心としたディスレクシアキャンペーン事業」を
  行なってきましたた。
  平成20年度は、ディスレクシアの読みの学習を支援するために、
  マルチメディアDAISYで教科書を製作して、
  提供するプロジェクトを開始しました。
  報告会では、DAISY版教科書製作提供プロジェクトを中心に、
  この2年間の事業の成果を報告し、
  ディスレクシアに対するマルチメディアDAISYを活用した支援の
  到達点と課題を明確にし、
  今後の活動の方向性について意見交換を行いました。
【会議・セミナー】
(5月1日 新着)
「開発における障害に関する懇談会」
(長田こずえさんを囲む会)
http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/conf/081117_conf/index.html
  国連本部で開発協力政策を担当されている長田こずえさんをお招きし、
  「開発における障害に関する懇談会」を2008年11月17日に開催しました。
  長田さんのご報告の他、日本の政府機関、
  NGOによる障害を含む開発活動の実践をお伺いしました。
(4月24日 新着)
国際セミナー報告書「障害者の自立に向けての取り組み」
-アジアの経験から学ぶ-
http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/conf/081022_seminar/index.html
  コミュニティで障害のある人の暮らしはどう支えられているかについて
  中国北京市内での知的障害者支援、
  フィリピンの障害者の権利への取り組みを紹介し、
  さらにインドネシアでの聴覚障害者と共に行う災害準備教育活動について、
  それぞれ第一線で活躍される講師の方々をお招きしてお話を伺いました。
  3人のご講演から、コミュニティとのかかわり、
  当事者の働き、教育におけるインクルージョンなど、
  コミュニティでの障害のある人の自立支援において重要な要素について
  理解を深めることができます。
(4月22日 新着)
国際セミナー報告書「障害者の起業活動とマイクロファイナンス」
http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/conf/080329_seminar/index.html
  途上国で行われている一般的な開発活動に目を向け、
  中でも活発な広がりを見せているマイクロファイナンスの実態を紹介し、
  障害分野での活用について皆様とともに考えるきっかけといたしました。
  さらにフィリピンで行われている、協同組合方式による
  障害者の雇用機会の創出を紹介しました。
  福祉に頼らない形式での障害者の収入創出活動と
  それを支える融資の仕組みを知っていただく機会としました。
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【2】DAISY研究センターからのお知らせ
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●マルチメディアDAISY図書新規製作実費販売
○「走れメロス」「かぜふぅふぅ」
 http://www.dinf.ne.jp/doc/daisy/book/index.html
◆走れメロス
著者名:太宰 治
資料種別:マルチメディアDAISY
絵:川本 雅子
朗読:黒木 勝志
製作:(財)日本障害者リハビリテーション協会
製作年:2008年9月
  中学2年生のすべての教科書に掲載されている作品です。
  縦書き・総ルビで製作しました。
◆かぜ ふぅふぅ
著者名:吉祥 瑞枝
資料種別:マルチメディアDAISY
絵:山内 のどか
英語監修:リチャード・アスコー
朗読:吉祥 瑞枝(日本語) リチャード・アスコー(英語)
製作:(財)日本障害者リハビリテーション協会
製作年:2008年6月
  かぜのしくみをわかりやすく説明している紙芝居を基にDAISY化しました。
  日本語版と英語版が両方入っています。
マルチメディアDAISY図書
「走れメロス」「かぜふぅふぅ」は
それぞれ定価500円(税込み・郵送費込)で販売しております。
一般書店では購入することができませんので、
購入を希望される方は必要事項を記入の上、
メールまたはFAXでお申し込み下さい。
振り込み手数料のご負担をお願いいたします。
1) お名前
2) ご住所
3) 電話番号
4) Eメールアドレス
5) 購入希望DAISY図書タイトル
6) 数量
7) お支払い方法(銀行振込又は郵便振替をご記入下さい)
お申し込みの後、確認メールにて口座番号をご連絡いたします。
お振込みから発送までには1週間程度かかります。
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○「あなたのことがだーいすき」「シロクマくんのひみつ」
 http://www.dinf.ne.jp/doc/daisy/book/multimedia/sirokuma.html
◆あなたのことがだーいすき
作・絵:ヒド・ファン・ヘネヒテン
訳:ひしき あきらこ
原本出版者:株式会社 フレーベル館
原本出版年:2003年10月
資料種別:マルチメディアDAISY
朗読:森口 瑤子
製作:(財)日本障害者リハビリテーション協会
  「ゆきって、どこから くるの?」
  「どうして ゆきは しろいの? うみは あおいのに」
  シロクマくんの質問は止まりません。
  でも、本当に聞きたいことは、たったひとつのことなのかもしれません。
  「でも、かあさん、もしも ぼくが あおかったら どうする?」
  「それでも かあさんは ぼくのこと すき?」
◆シロクマくんのひみつ
作・絵:ヒド・ファン・ヘネヒテン
訳:ひしき あきらこ
原本出版者:株式会社 フレーベル館
原本出版年:2004年11月
資料種別:マルチメディアDAISY
朗読:森口 瑤子
製作:(財)日本障害者リハビリテーション協会
  シロクマくんは、母さんのことが大好き。
  ふたりはいつも一緒でした。
  でも、そんなシロクマくんにも秘密ができて、
  ひとりでどこかに出かけていくのです。
マルチメディアDAISY図書
「あなたのことがだーいすき」「シロクマくんのひみつ」は、
出版社との取り交わしにより、
「知的障害・視覚障害・学習障害等の人に確実に活用してもらうため、
特別支援学校や対象者の個人に製作実費(各500円)で提供」
という条件になっております。
「DAISY図書希望」を記入の上、下記と合わせて、
メール、またはFAXでお申し込みください。
1) お名前
2) ご住所
3) 電話番号
4) Eメールアドレス
5) 購入希望DAISY図書タイトル
6) 数量
7) お支払い方法(銀行振込又は郵便振替をご記入下さい)
8) 実際に提供します方の「学校」、「学年」、「お名前」、「障害の程度」
ご提供いただいた個人情報は、
日本障害者リハビリテーション協会の個人情報保護方針に従い、
厳重に管理いたします。
お申し込み・お問い合わせ:
(財)日本障害者リハビリテーション協会 情報センター 
Tel:03-5273-0796
Fax:03-5273-0615
E-mail:daisy_c@dinf.ne.jp
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●「DAISY録音図書変換事業(平成12年度)」2580タイトルのDAISY図書について
 http://www.dinf.ne.jp/doc/daisy/activities/10_convert.html
「DAISY録音図書変換事業(平成12年度)」2580タイトルのDAISY図書について
よくお電話でお問い合わせをいただきます。
当協会は、平成12年度に、厚生省補正予算事業として
『DAISY録音図書変換事業』を行い、
2580タイトルのDAISY図書とCD-ROMに収めた601タイトルの法令を
視覚障害者情報提供施設に提供させていただきました。
http://www.dinf.ne.jp/doc/daisy/activities/hoseiyosan.html
なお、DAISY研究センターは、視覚障害者情報提供施設ではなく、
貸し出し業務は行なっておりません。
これらの資料につきましては、ないーぶネットで検索すると
当協会が「製作館」となりますが、
所蔵も貸出も行っておりませんのでご了承ください。
これらの資料をご利用になりたい場合は、
お手数ですが、再度、ないーぶネットを検索し、
「所蔵館」にお問い合わせください。 
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【3】セミナーのご案内
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●ダスキン・アジア太平洋障害者リーダー育成事業
 第10期生成果発表会
■趣旨
ダスキン・アジア太平洋障害者リーダー育成事業は、
財団法人広げよう愛の輪運動基金の委託を受け、
アジア太平洋の各国で地域社会のリーダーを志す海外の障害を持つ
若い世代を対象に、日本の福祉の現状を学び、
自己研鑽に励むチャンスを提供することを目的として
平成11年度より実施されている研修で、本年度で10年目を迎えました。
第10期生は10ヶ月の研修を7月初旬に修了し、帰国の途につきます。
そこで、研修の総まとめとして来る6月20日(土)に
成果発表会を開催いたします。
各研修生が10ヵ月に渡って行われた研修を振り返り、
ご来場の皆さまには、彼らと共に
帰国後の目標や夢を語らう場とさせていただきます。
■期日 平成21年6月20日(土)13:30~16:30(13:00より受付開始)
■会場 戸山サンライズ 2階 大研修室
(東京都新宿区戸山1‐22‐1 URL:www.normanet.ne.jp/~ww100006/)
■主催
ダスキン・アジア太平洋障害者リーダー育成事業 第10期生
財団法人広げよう愛の輪運動基金
財団法人日本障害者リハビリテーション協会
■参加費 500円(資料代)
 *当日受付にてお支払い下さい。介助者は無料です。
■定員  200名(先着順)
■プログラム
13:00 受付開始
13:30 開会・主催者挨拶
13:35 成果発表会
    テーマ「日本で学んだことと帰国後の活動について」(発表順未定)
    ・セイネップ・ダイカンバエヴァ(キルギス)
    ・ケンジェグゥ・セイシャン(カザフスタン)
    ・チン・エイジョ(台湾)
    ・ジャンキベン・アッカーニ(インド)
    ・アムラ・オム(カンボジア)
    ・ヘン・イーハウ(マレーシア)
    ・カスン・チャンダナ・ジャヤトゥンガ(スリランカ)
16:30 閉会
■申込み方法
6月15日(月)までに、
氏名(ふりがな)、障害の有無、所属団体、所属団体連絡先、自宅連絡先、
補装具(1.手動車いす 2.電動車いす 3.松葉杖 4. その他)、
介助者(1.同伴する/介助者名 2.同伴しない)、
その他補助(手話通訳・点字資料・PC要約筆記・その他)を
事務局宛、ご連絡下さい。
また、HP上からもお申込いただけます。
http://www.normanet.ne.jp/~duskin/index.html
■事務局
財団法人日本障害者リハビリテーション協会
企画研修部研修課
(〒162-0052 東京都新宿区戸山1-22-1)
TEL:03-5273-0633  FAX:03-5273-1523  Email:inquiry@dinf.ne.jp
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【4】ウェブ担当者コラム
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●藤堂栄子著『ディスレクシアでも大丈夫!』(ぶどう社 2009年4月)
http://www.budousha.co.jp/booklist/book/dhisure.htm
本書は、ディスレクシアの当事者の親子が語る
ディスレクシアの困難と可能性についての本である。
ディスレクシアとは、知的には標準並みにあるのに、
読み書きに特異的なつまずきや困難さがみられることである。
本書は次のように構成されている。
序章 ディスレクシアって、なんだろう
1章 読み書きの困難について
2章 読み書き以外の困難と得意なこと
3章 ライフステージにそって―どう対応すればいいか
4章 息子の成長―誕生から就職まで
5章 僕がイギリスで受けた支援(藤堂高直)
プレゼンテーションで使うときの箇条書きや図が生かされていて、
内容を表しながらもふっと和むようなイラストも効果的である。
著者・藤堂栄子氏は、息子の高直氏が英国で
ディスレクシアと診断され、そのことを調べているうちに、
自身にもその傾向があると気づいた。
イギリスでのディスレクシアとの出会いは、鮮烈だった。
日本の学校では、高直さんについては、読み書きが遅いとか、
漢字を全然覚えていないとか、もっと勉強させてくださいとか、
どこかで調べてもらったほうがいいんじゃないかとかばかり言われてきたが、
イギリスでは、このように言われたという。
  彼はとても頭がいい。コミュニケーション能力もすごくある。
  ところが、話すことはできるのに、どうしてか読み書きが進まない。
  これはディスレクシアかもしれない。
  我々はそう信じるに足るだけの証拠を持っている。
  でも、今、気づいてよかった。
  もし彼がそうだとわかったら、彼はいろんな支援を受けることができる。
  私たちにはいろいろな手立てがある。
  それによって彼が本来持っている能力を十分に発揮させてあげたいと思う。
  そのために検査をさせてくれませんか。
そして、検査の結果でディスレクシアとわかったときには、
こう言われたのだという。
  おめでとう! 大当たり!
  彼が、頭の回転が速くて、発想力や気づく力があって、
  キラキラ輝いているのは、ディスレクシアのおかげですよ。
それから、いろいろな支援がされ、教科の教え方が変わり、
建築家になりたい彼のために、
それに関する分野の勉強をさせてくれたのだった。
イギリスだからできるのではなくて、
日本にいる子どもたちに何ができるか考えようという思いから
NPO法人エッジ<EDGE>が生まれたのである。
ディスレクシアとはなんだろうと考え続けてきたこと、
そして、「読字障害」や「学習障害」ではなく、
「ディスレクシア」という言葉を使う意味が、
全編を貫いている。
序章から第2章までで、
読み書きの困難とその原因、軽減方法、
読み書き以外の困難と得意なことについて触れ、
ディスレクシアの多様な困難と可能性についてまとめている。
ディスレクシアは、その子に合った<ラーニングスタイル>を見つけ、
そのスタイルに合った<ラーニングスキル>を学べるようにして、
パソコンやDAISYなど、読み書きの困難を補ってくれる
さまざまな補助機器を活用する環境を整えれば、軽減することができるのである。
また、ディスレクシアの人は、読み書きの困難以外にも、
いろいろな困難さを持っているが、それらの困難に対して、
「特別な支援」よりも「ちょっとした配慮」があるだけで
困り感が格段に軽減されるという言葉も印象的だった。
ディスレクシアとわかるまでの日々や子育ての渦中では、
大変なことも多々あったのではないかと思うのだが、
それよりも、大切だと信じたことを貫いてきた
親子のしなやかな強さの方が感じられる。
【DINF関連記事】
平成20年度DAISYを中心としたディスレクシアキャンペーン事業報告書
「DAISYを中心としたディスレクシアキャンペーン事業」成果報告会
~DAISY教科書提供体制の確立を目指して~
http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/access/daisy/seminar20090211/index.html
「ディスレクシアの子どもたちへの読みの支援‐DAISYを使ってみよう」
http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/access/daisy/event20081101/index.html
平成19年度DAISYを中心としたディスレクシアキャンペーン事業
シンポジウムDAISYを中心としたディスレクシアへの教育的支援報告書
http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/access/daisy/symp20080112/index.html
【関連バックナンバー】
第12号(2007年8月14日配信)【1】注目記事
ディスレクシアとは?
http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/form/no12.txt
【関連ウェブサイト】
NPO法人エッジ<EDGE>
http://www.npo-edge.jp/
NHKスペシャル 病の起源 第4集 読字障害 ~文字が生んだ病~
http://www.nhk.or.jp/special/onair/081012.html
□□■ 編集後記………………………………
昨年度のセミナーや事業の報告書の掲載を少しずつ進めています。
同時に、平成21年度の新しい事業も始まりつつあります。
関連分野の新刊図書も次々と出版されているようです。
………………………………………………………………………………
 発行元:(財)日本障害者リハビリテーション協会 情報センター
 〒162-0052 東京都新宿区戸山1-22-1
 TEL:03-5273-0796 FAX:03-5273-0615
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