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障害保健福祉研究情報システム(DINF)・メールマガジン バックナンバー

第38号(2009年8月6日配信)

□…… DINF: 障害保健福祉研究情報システム・メールマガジン ……………□
                第38号(2009年8月6日配信) 刊行:不定期
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 DINF(Disability INFormation Resources)は、
 財団法人日本障害者リハビリテーション協会が
 障害者の保健と福祉に関わる研究を支援するために、
 国内外から広く関連する情報を収集し障害者関連の情報を
 提供しているサイトです。
 【 DINFホームページ 】http://www.dinf.ne.jp
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 登録されているメールアドレスよりお送り下さい。
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 【 プライバシーポリシーについて 】
 個人情報を適切に保護するため、お預かりした情報は取扱いに
 つきましては細心の注意を払っています。
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■ 目次
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【1】注目記事
【2】新着情報
【3】セミナー案内
【4】ウェブ担当者コラム
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【1】注目記事
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●DAISY版 写真絵本「赤いハイヒール」にことよせて
 http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/access/daisy/redhigh_kounoike.html
本稿をお書きくださった鴻池守さんは、偕成社に長く編集長としてお勤めで、
晩年はフリーの編集者として活動されていました。
さわる絵本『これ、なあに?』、
障害のある子どもたちが描いた絵本『ボスがきた』などの編集に携わり、
日本のバリアフリー図書出版の歴史を築いて来られた方です。
DAISY研究センターでは、
『マルチメディアDAISYのCD-ROM付き 赤いハイヒール ~ある愛のものがたり~』や
『賢者の贈りもの』を製作するにあたり、
日本語監修および絵本のレイアウト等でお世話になりました。
また、当協会で製作した他のマルチメディアDAISY図書も、ていねいに見てくださり、
絵のレイアウトや音声の間など、様々な助言をくださいました。
2009年1月、『赤いハイヒール』の編集に関するエピソードについて、
一度しっかりとお伺いし、DINFに掲載したいと考えました。
鴻池さんにその趣旨をお伝えしたところ、3月4日に原稿をお送りくださいました。
その原稿は、DINF編集担当が一部修正を入れ、
再度ご確認いただこうとしていたところで、手元に残っていました。
鴻池守さんは、7月29日に永眠されました。
一部修正後の最終確認をしていただいていないままですが、
「未来を支える人たちを育むために」という思いをお伝えしたく思い、
このまま公開させていただくことにいたしました。
鴻池守さんのご冥福をお祈りするとともに、
今後もマルチメディアDAISYおよびバリアフリー図書の普及に寄与してまいります。
関連情報:
赤いハイヒール(DAISY研究センター)
http://www.dinf.ne.jp/doc/daisy/book/multimedia/redhi.html
シンポジウム「バリアフリー図書の普及を願って―図書館と出版の協働」
(国立国会図書館国際子ども図書館 2005年7月20日)
http://www.kodomo.go.jp/event/evt/bnum/event2005-6.html
展示会「読書の楽しみをすべての子どもたちに」
(国立国会図書館国際子ども図書館 2005年7月21日~9月4日)
http://www.kodomo.go.jp/event/exb/bnum/tenji2005-02.html
JBBY編集者講座第2期 第4回「障害児図書の編集と制作」(2008年7月11日)
(DINF: 障害保健福祉研究情報システム・メールマガジン 第25号
(2008年8月18日配信) 【3】ウェブ担当者コラム)
http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/form/no25.txt
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【2】新着情報
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<DINF日本語版>
【世界の動き-WSIS】
(7月26日 新着)
「WSISフォーラム2009」報告
http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/prompt/wsis_forum_2009/nomura_090727.html
  2003年と2005年に開催されたWSISのフォローアップとして
  国連主導の機関であるITU、UNESCO、UNCTAD、UNDPが主催する
  WSISフォーラム2009年がITUの本部、スイス・ジュネーブで
  2009年5月18日から22日にかけて開催されました。
  ミレニアム開発目標をはじめとする
  国際的に合意された開発目標を達成することを目指して、
  サミットで採択された文書にある「行動方針」に基づいた実施とその課題を
  どのように解決していくかについて、マルチステークホルダーとよばれる
  国連、国、企業、市民社会など関係者が集い、討議するフォーラムでした。
【情報アクセス-読みやすい図書に関するガイドラインと取り組み】
(7月29日 新着)
わかりやすくしてください:読みやすい情報にするためのガイド
http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/access/guideline/make_it_clear/index.html
  英国、ウェールズ、北アイルランドで活動する知的障害者の主要団体である
  メンキャップが知的障害当事者の声を基に作成した、
  読みやすい情報にするためのガイドです。
  使ってほしいことば、ページのどこにことばを載せたらよいか、
  写真の使い方、文字の種類と紙の選び方などが書かれています。
  知的障害のある本人に見てもらって、意見を聞くことが大切だと
  強調されています。
【情報アクセス-著作権法の現況】
(8月4日 新着)
読むことに障害のある人々に直面する著作権関連検討会議
http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/access/copyright/reading_impaired_community/index.html
  WIPO加盟国、視覚障害者及び読字障害者団体、
  出版社、および技術コンソーシアムの代表らは、
  2009年7月13日月曜日、どのようにすれば、
  著作権を保護されたコンテンツへの時宜を得たアクセスを改善し、
  知的所有権制度のもと、視覚障害者のニーズを最も満たすことができるかを
  検討する会議を開催しました。
  会議の概要、プログラム、スピーチを掲載しています。
【調査・研究-修学支援】
(8月4日 新着)
ストックホルム大学における障害学生への支援
http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/resource/social/stockholms_smf/index.html
  ストックホルム大学学生課が発行した、
  ストックホルム大学における障害学生への支援に関する
  次の2つのハンドブックの概要です。
  2冊のうち、発行年の新しい『機能障害のある学生について』は、
  10月頃に全訳を掲載する予定です。 
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【3】セミナーのご案内
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●第32回総合リハビリテーション研究大会
 独立行政法人福祉医療機構(長寿・子育て・障害者基金)助成事業
■日時:2009年8月29日(土)・30日(日)
■場所:埼玉県立大学(埼玉県越谷市三野宮820番地 http://www.spu.ac.jp/)
■テーマ:「リハビリテーションのいま・そして・交流」
■参加費:一般3,000円、学生1,000円
■懇親会費:3,000円 (29日18:00より)
■主催:
 第32回総合リハビリテーション研究大会実行委員会
 財団法人 日本障害者リハビリテーション協会
■後援(順不同):
 内閣府、厚生労働省、文部科学省、埼玉県、
 社会福祉法人全国社会福祉協議会、
 独立行政法人高齢・障害者雇用支援機構、
 日本障害フォーラム
■生涯学習:
 日本理学療法士協会 生涯学習システム単位取得可
 日本作業療法士協会 SIG 認定取得研究大会
■開催趣旨:
近年、国際リハビリテーション協会(RI)の
組織名称の再考が提案されるなど、
リハビリテーションという用語やその概念を
再検討すべきであるという議論があります。
一方で、昨年発効した国連障害者権利条約においては、
リハビリテーションが条文のタイトルとして採用され、
その意義を再確認しており、
また、ILO、UNESCO、WHOは、共同政策方針を定め、
多くの領域でCBR(Community Based Rehabilitation)を
すすめていくことに取り組んでいます。
このような状況のなか、リハビリテーションの現状について
いろいろなレベルおよび領域から報告をいただき、
また、総合リハビリテーションの基本である「交流」の観点から、
リハビリテーションの存在意義について検討するための問題提起を行います。
■プログラム(敬称略):
8月29日(土)13:00-17:00
基調講演1:「RIの現状とアジアのリハビリテーション」 
 ヴィーナス・イラガン(国際リハビリテーション協会(RI)事務局長)
基調講演2:「インクルーシブな地域生活の実現」
 佐藤 進(埼玉県立大学学長)
特別講演:
「リハビリテーションの発展と革新 ヨーロッパの視点から」
 ドナル・マカナニー
 (欧州リハビリテーション協会(EPR)上級顧問/
  ユニバーシティ・カレッジ・ダブリン障害学センター研究員)
8月30日(日)
―午前― 9:30-12:00 分科会「リハビリテーションの現状」 
1.リハビリテーションと障害者の権利
 コーディネータ 佐藤 久夫(日本社会事業大学教授)
2.アクセシビリティの確保
 コーディネータ 高橋 儀平(東洋大学教授)
3.リハビリテーションと地域生活支援
 コーディネータ 野中 猛(日本福祉大学教授)
4.リハビリテーションと生活機能
 コーディネータ 金田 安正(びわこ成蹊スポーツ大学教授)
―午後― 13:00-14:00
コーディネータからの分科会の総括
 座長 寺島 彰(浦和大学教授)
■情報保障
手話通訳、要約筆記、点字プログラム、その他をご希望の方は、
申し込みの際にご記入ください。
■資料
本大会の資料には、講演の抄録等のほか、
関連資料として、希望の方には、下記の報告書をお配りします。
財団法人日本障害者リハビリテーション協会編
『障害者の福祉サービスの利用の仕組みに係る
 国際比較に関する調査研究事業報告書』
(厚生労働省 平成20年度障害者保健福祉推進事業)2009.3,375p.
■申込先・問合せ
日本障害者リハビリテーション協会
E-mail:rehab@dinf.ne.jp
TEL:03-5292-7628
FAX:03-5292-7630
http://www.normanet.ne.jp/~rehab/
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【4】ウェブ担当者コラム
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●日本障害フォーラム(JDF)主催 講演会
 アメリカ ADA法の現状と将来展望
7月10日、戸山サンライズ(新宿区)で開催された
日本障害フォーラム(JDF)主催の講演会
「アメリカ ADA法の現状と将来展望」に参加しました。
講師はADA(障害のあるアメリカ人法)研究の第一人者である
ピーター・ブランク氏(米国シュラキュース大学ロースクール教授/
同大学バートンブラット研究所長)でした。
アメリカは世界に先駆け、1990年に障害者差別禁止法を制定しました。
来年2010年には制定から20周年を迎えます。
ブランク氏は、ご自身が関わった主に雇用の場における障害者差別に関する
いくつかの訴訟の具体的な実例を挙げ、
この20年は甘く苦い(Sweet & Bitter)年月だったと表現しています。
ADA法の制定後の十数年は、「障害とは何か」、「差別とは何か」、
「合理的配慮とは何なのか」を法廷で追求し続けた年月であったと言います。
これらの議論が2008年の改正ADA法につながりました。
裁判の中には、日本のトップ企業の米国法人を相手とした訴訟もあり、
日本人の私たちには大変興味深い例でした。
ADA制定後、物理的環境は障害者に対して確かに優しくなってきていますが、
今だにネガティブな態度が残っているとブランク氏は言います。
現在でも障害のある人の14%しか雇用されていない現状もあります。
バートンブラット研究所では、連邦労働省の資金を受け、
売上規模全米上位500社を対象に雇用現場における障害者に対する態度、
行動に関する大規模な調査を実施します。
全米の障害者団体ネットワークと協力して行われるこの調査結果は、
日本での障害者雇用政策に生かせる要素があると期待でき、
その公開が待ち望まれます。
日本でも障害者権利条約の批准、そして障害者差別禁止法制定に向けての運動が
障害者団体を中心に活発に行われています。
ADAの下、アメリカが経験してきた20年間の戦いと課題は
日本での平等な権利推進のため進むべき道の示唆を与えてくれると感じました。
ブランク氏はこれからも多くを学ばなければならないと言っています。
そして、差別に立ち向かわなければならないと。
障害者差別禁止法ができればそれで終わりではなく、より良い社会に向かって、
国際的にも手を取り合って協力することが必要であると述べていました。
ブランク氏はグローバル・ユニーバーサルデザイン協会の会長でもあります。
いつかユニーバーサルデザインの観点からもぜひお話を聞いてみたいと思いました。
7月10日の講演会録は後日DINFでも公開いたしますので、どうぞお楽しみに!
関連情報:
障害のあるアメリカ人法(Americans with Disabilities Act:ADA)(英語)
http://www.ada.gov/pubs/ada.htm
ADA ホームページ(米国政府によるADAに関するあらゆる情報の提供)(英語)
http://www.ada.gov/
国内外の障害者差別禁止法・条例
http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/law/anti/index.html
□□■ 編集後記………………………………
社会福祉法人日本ライトハウスは、ポプラ社の協力で、
『赤毛のアン』と『ぼくだけライオン』の
マルチメディアDAISY版を作成しました。
2010年3月末日までキャンペーンを行っています。
マルチメディアDAISY版を希望する図書の活字版を購入し、
活字版に付いている『ダウンロード用ID・パスワード引換券』を
ハガキに貼って応募する形になっています。
視覚障害、ディスレクシア、知的障害などの読書障害のある個人と
学校、各種図書館が対象です。
マルチメディアDAISY版の再生ソフトウェアは、
下記からダウンロードできます。
http://www.dinf.ne.jp/doc/daisy/download/playback.html
キャンペーンの詳細は、
下記の日本ライトハウスのサイトをご参照ください。
マルチメディアDAISY(デイジー)コーナー
http://www.iccb.jp/rec/multimediadaisy/
マルチメディアDAISY(デイジー)版
『赤毛のアン』,『ぼくだけライオン』について
http://www.iccb.jp/rec/multimediadaisy/mmd06.html
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●障害者福祉の総合情報誌
月刊『ノーマライゼーション』(定価800円)
最新刊!8月号 特集「障害者とフィットネス-廃用症候群の予防-」
http://www.normanet.ne.jp/~info/m_norma/
●障害者福祉専門職の方必読!
季刊『リハビリテーション研究』(定価1200円)
最新刊 139号 特集「発達障害」とリハビリテーション
CD-ROM版発売中(1号~100号分、ブックレット付。9500円)
http://www.normanet.ne.jp/~info/rihaken/
………………………………………………………………………………
8月14日(金) 8:00~16:00
この期間は、サーバー停止のため、
Webの閲覧及びメールの送受信が出来ません。
ご不便をおかけして申し訳ございませんが、
あらかじめご了承下さいますよう、宜しくお願いいたします。
………………………………………………………………………………
 発行元:(財)日本障害者リハビリテーション協会 情報センター
 〒162-0052 東京都新宿区戸山1-22-1
 TEL:03-5273-0796 FAX:03-5273-0615
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