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障害保健福祉研究情報システム(DINF)・メールマガジン バックナンバー

第51号(2010年8月31日配信)

□…… DINF: 障害保健福祉研究情報システム・メールマガジン ……………□
                第51号(2010年8月31日配信) 刊行:不定期
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 DINF(Disability INFormation Resources)は、
 財団法人日本障害者リハビリテーション協会が
 障害者の保健と福祉に関わる研究を支援するために、
 国内外から広く関連する情報を収集し障害者関連の情報を
 提供しているサイトです。
 【 DINFホームページ 】http://www.dinf.ne.jp
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 【 プライバシーポリシーについて 】
 個人情報を適切に保護するため、お預かりした情報は取扱いに
 つきましては細心の注意を払っています。
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■ 目次
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【1】新着情報(2010年8月20日~8月31日)
【2】セミナー案内
【3】ウェブ担当者コラム
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【1】新着情報(2010年8月20日~8月31日)
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【世界の動き-BMF-SCM(びわこミレニアムフレームワーク関係者調整委員会)】
(8月23日 新着)
「2003年-2012年アジア太平洋障害者の十年:
行動のためのびわこミレニアム・フレームワーク」
実施評価専門家会議兼関係者協議会報告書
http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/twg/escap/index.html
  上記会議が、2010年6月23日から25日までバンコクにて開催されました。
  専門家会議兼関係者協議会には、政府および障害者団体(障害者団体)、
  国連機構をはじめとする政府間機関および国際機関から
  43名の専門家が出席しました。
  また45名の障害者団体代表もオブザーバーとして参加しました。
【情報アクセス-転載「マリタイムス」】
(8月25日 新着)
「マリタイムス」No.131 2010年8月25日発行 岡本真理
http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/access/newsletter/maritimes_1008.html
  131号目次
  「熱中症で搬送が続いている日本列島」
  「クーラーで喉をやられちゃったかも?」
  「夏は環境省エネ月間」
  「八月は戦争のことを語り継いで、日本の平和を祈る」
  「日本伝統の角界の再建へファンからの声を相撲協会に届け」
  「全障研名古屋大会報告」8月7日(土)~8日(日)
  「「水木しげる」の世界、人気も上昇」
【情報アクセス-著作権法の現況】
(8月27日、30日 新着)
小特集/著作権法改正と障害者サービス
2009年著作権法改正によって図書館にできるようになったこと:障害者サービスに関して
南 亮一(国立国会図書館関西館)
http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/access/copyright/minami_jla1007.html
小特集/著作権法改正と障害者サービス
「図書館の障害者サービスにおける著作権法第37条第3項に基づく
著作物の複製等に関するガイドライン」と障害者サービス
佐藤聖一(埼玉県立久喜図書館)
http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/access/copyright/sato_jla1007.html
小特集/著作権法改正と障害者サービス
『愛のテープは違法』から35年-ついに認められた図書館での録音図書サービス-
望月 優(元視覚障害者読書権保障協議会代表)
http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/access/copyright/mochizuki_jla1007.html
2009(平成21)年著作権法改正と図書館サービス
山本順一(桃山学院大学)
http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/access/copyright/yamamoto_jla1003.html
  著者および日本図書館協会事務局より許諾をいただき、
  図書館雑誌7月号、3月号に掲載されている著作権と障害者サービスに関する記事を
  転載させていただきました。
【協会発ジャーナル】
(8月26日 新着)
<バックナンバー新規掲載>
月刊ノーマライゼーション 2007年8月号(通巻313号)
http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/prdl/jsrd/norma/n313/index.html
  ノーマライゼーションは、各省庁の障害者施策に関する情報や動き、
  全国各地域での実践例の紹介、移動・コミュニケーションなどの生活情報、
  「第2次アジア太平洋障害者の十年」「障害者権利条約」など
  国連をはじめとする世界の障害のある人を取り巻く動きを紹介した、
  障害者福祉総合情報誌です。
  雑誌のご購読は「月刊誌ノーマライゼーション」のページよりお申込み下さい。
  http://www.normanet.ne.jp/~info/m_norma/
  DINFでは、1995年10月号から2007年8月号までの目次と記事本文、
  2007年8月号から最新号までの目次を掲載しています。
  バックナンバーの記事本文は、
  紙媒体の発行から3年が経過したものを順次掲載していきます。
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【2】セミナー案内
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●講演会「理工学分野における高等教育の障害者入学支援プログラム:韓国でのとりくみ」
■趣旨:
韓国のスティーブン・ホーキングとして話題になっている車椅子の海洋物理学者である
国立ソウル大学の李尚黙(イ・サンムク)教授が来日する機会に、
障害者が高等教育の機会を得て職業的に自立するシナリオについて、
韓国の新しい動きについて報告を受け、日本の関係者と意見を交換する。
李氏は米国での事故により首から下は動かないので、
口で操作するマウスで電動車いすとITを駆使している。
ご自身の経験を踏まえて、理工学分野で活躍すべき障害者の育成について、
特に障害者の大学への入学を支援する取り組みを始めており、
米国のAHEAD、日本、北欧諸国とも連携して支援技術開発を進めるための
ネットワークを構築中。
■主催:(財)日本障害者リハビリテーション協会
■日時:平成22年9月21日(火) 14:00~16:00
■会場:戸山サンライズ 大研修室
■定員:70名(定員になり次第締切)
■参加費:500円
■逐次通訳付
■情報保障:
希望に応じて手話通訳、要約筆記、
テキストデータ(印刷物を読むことが困難な方対象)、
磁気ループ有り
(9月10日までにお申し込み下さい。)
■申込先・問合せ:
(財)日本障害者リハビリテーション協会 情報センター
TEL:03-5273-0796 / FAX:03-5273-0615 /e-mail: dinf-j@dinf.ne.jp
URL:http://www.normanet.ne.jp/info/kouenkai100921.html
担当:有田・太田・野村
■プログラム(予定)
14:00-14:10
開会挨拶
14:10-15:40
講演「理工学分野における高等教育の障害者入学支援プログラム:韓国でのとりくみ」
 李尚黙氏 (ソウル大学 地球環境科学部教授)
15:40-16:00
質疑応答
司会:河村宏(特定非営利活動法人 支援技術開発機構 副理事長
       DAISYコンソーシアム会長)
16:00
閉会挨拶
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【3】ウェブ担当者コラム
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●野口武悟編著
 『一人ひとりの読書を支える学校図書館
  ―特別支援教育から見えてくるニーズとサポート―』
 (読書工房 2010年7月)
 http://www.d-kobo.jp/10_93.html
編著者は、「本来、読書する環境やスタイルは、一人ひとり異なっていて、
自分にとっての読みやすさやここちよさがそれぞれある」という視点に立ち、
「視覚障害、聴覚障害、学習障害、発達障害、知的障害、肢体不自由、病弱など
それぞれの立場においても、読書スタイルを工夫したり、
適切なサポートが受けられる環境が存在すれば、
読書の楽しさを享受したり、本を通して役立つ情報を手に入れることができる」
と述べている。
「学校図書館が一人ひとりの子どもたちのニーズを知り、
それらのニーズに対応したサポート技術を使いながら実践した事例について
網羅的に扱った入門書や概説書」は、これまで出版されてこなかったため、
本書は、こうした現状で少しでも現場に役立つものをということで出版された。
本書は、次の5章からなる。
「1 特別支援学校と学校図書館」では、
特別支援教育や学校図書館、読者の障害特性とサポート方法について触れている。
「2 特別支援学校に在籍する子どもたちと学校図書館」では、
次の視覚(横浜市立盲特別支援学校)、聴覚(京都府立聾学校)、
肢体(熊本県立松橋養護学校)、知的(鳥取県立白兎(はくと)養護学校)の
各特別支援学校の図書館のサポートの実際と
サポート方法、メディア活用の例が紹介されている。
「3 特別支援学級や通常学級に在籍する子どもたちと学校図書館」では、
特別支援学級の小学校(志木市立志木小学校)の学校図書館の事例と
普通学級に在籍する特別な支援が必要な子どもたちの支援、
そして、イギリスの中等学校における学校図書館の特別支援が紹介されている。
「4 学校図書館活動を共に創る」では、
ボランティアや公立図書館(千葉県立中央図書館、鳥取県立図書館)、
医療センターの図書室(神奈川県立こども医療センター図書室)など、
学校図書館以外での支援について触れられている。
「5 特別支援教育における学校図書館の現状と課題」では、
学校図書館設置率、学校図書館の兼用率、司書教諭の配置率など、
編著者が2007年に行なった全国の特別別支援学校の学校図書館の実態調査で
得た数値に触れながら、現状と課題をまとめている。
全体として大きめの字で組まれており、読みやすくなっている。
マルチメディアDAISY図書の活用については、
第2章の鳥取県立白兎養護学校の事例の中で紹介されている。
(p.81-84)
鳥取県立白兎養護学校では、小学部の自立活動の時間に
マルチメディアDAISY図書の視聴と教材提示装置を使った
絵本の読み聞かせを行っている。
特に『蜘蛛の糸』を読んだことについて詳しく書かれている。
また、第2章で「知的障害のある子どもの読者特性と
サポート方法・メディア活用の例」で、「メディアの活用例」として
「やさしく読める本(LLブック)」とともに
「マルチメディアDAISY図書」が紹介されている。(p.88)
DAISYは、音訳図書として「視覚障害のある子どもの読者特性と
サポート方法・メディア活用の例」(p.45)にも登場しているが、
今までは視覚障害者のみが利用できた視覚障害者情報提供施設の音訳図書は、
著作権法の改正により視覚障害者以外の「視覚による表現の認識に障害のある者」も
利用できるようになった。
2010年4月1日からサービスを開始したサピエ図書館(https://www.sapie.or.jp/)は、
視覚障害者以外の「視覚による表現の認識に障害のある者」も
個人会員として受け付けている。
本書では、著作権法の改正については、「学校図書館でも特別な支援が必要な子どもが
必要とする幅広い方式での複製が著作権者に無許諾で行なえるようになった」点を
紹介している。(p.39,p.82,p.214)
本書は、特別支援教育や特別支援学校のことに触れながら、
学校図書館の本質を問い直している。
特別なニーズに対応するには、まず学校図書館としての基本的な機能を果たし、
加えて、ニーズに応じて、特別なメディアや図書館活動が
適切に提供される必要があるということである。
【DINF関連記事】
特集:みんなに本を―読書に障害のある子どもたちへ―
図書館問題研究会編
みんなの図書館 2009年3月号
http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/access/library/0903_tomonken/index.html
  特別支援学校図書館の取組について
  千葉県立槇の実特別支援学校
  教諭 佐藤泰代
  http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/access/library/0903_tomonken/sato.html
□□■ 編集後記……………………………………………………
先日、『世界のバリアフリー絵本展』を観に
国際子ども図書館に行ってきました。
http://www.kodomo.go.jp/event/exb/bnum/tenji2010-02.html
『日本発☆子どもの本、海を渡る』も開催していました。
http://www.kodomo.go.jp/event/exb/index.html
あとで閲覧室の資料もゆっくり見ようと思っていたら、
あっという間に閉館5分前に・・・。
午後から行ったのですが、朝から行っておけばよかったです。
8月末から9月にかけて、図書館、電子教科書、電子書籍等の
講演会が続いています。
そして、そのまま秋の学会シーズンに突入ですね。
………………………………………………………………………………
●障害者福祉の総合情報誌
月刊『ノーマライゼーション』(定価800円)
最新刊 8月号
 特集「発達障害:青年期の「生きにくさ」に寄り添う支援」
http://www.normanet.ne.jp/~info/m_norma/
●障害者福祉専門職の方必読!
季刊『リハビリテーション研究』(定価1200円)
最新刊 143号
 特集「職業リハビリテーションの新たな展開」
CD-ROM版発売中(1号~100号分、ブックレット付。9500円)
http://www.normanet.ne.jp/~info/rihaken/
………………………………………………………………………………
 発行元:(財)日本障害者リハビリテーション協会 情報センター
 〒162-0052 東京都新宿区戸山1-22-1
 TEL:03-5273-0796 FAX:03-5273-0615
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