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障害保健福祉研究情報システム(DINF)・メールマガジン バックナンバー

第65号(2012年3月26日配信)

□…… DINF: 障害保健福祉研究情報システム・メールマガジン ……………□
                第65号(2012年3月26日配信) 刊行:不定期
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 DINF(Disability INFormation Resources)は、
 公益財団法人日本障害者リハビリテーション協会が
 障害者の保健と福祉に関わる研究を支援するために、
 国内外から広く関連する情報を収集し障害者関連の情報を
 提供しているサイトです。
 【 DINFホームページ 】http://www.dinf.ne.jp
 【 お問合せ 】webmaster@dinf.ne.jp
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 登録されているメールアドレスよりお送り下さい。
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 【 プライバシーポリシーについて 】
 個人情報を適切に保護するため、お預かりした情報は取扱いに
 つきましては細心の注意を払っています。
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■ 目次
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【1】新着情報(2012年1月25日~2012年3月26日)
【2】『リハビリテーション研究』最新号(150号)のご案内
【3】ウェブ担当者コラム
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【1】新着情報(2012年1月25日~2012年3月26日)
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●世界の動き
【国連および関連国際機関の障害者に関する活動】
(1月30日 新着)
CBRガイドライン【導入】
http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/intl/un/CBR_guide/index.html
  2010年にWHOから発行された『CBR Guidelines』の
  1冊目の分冊「Introductory booklet」を翻訳したものです。
  CBRガイドラインは、開発活動に沿ってCBRプログラムを進めていく方法についての
  指針を求める世界各地のCBR関係者からの多くの要望に応えるために作成されました。
  導入部分、保健、教育、生計、社会、エンパワメント、補足部分の
  7つの冊子で構成されています。
  30年間の実践を踏まえ、CBRに対する共通の理解とアプローチを提供するものです。
  現在世界中でCBRについて知られているすべてをまとめ、
  新たな行動の枠組みを提供し、実施に関する実践的な提案を行なっています。
【国連アジア太平洋経済社会委員会(ESCAP)】
(3月6日 新着)
アジア太平洋障害者の権利を実現するためのインチョン戦略 草案(仮訳)(HTML版)
http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/twg/escap/ingots_120224.html
アジア太平洋障害者の権利を実現するためのインチョン戦略 草案(仮訳)(PDF版)
http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/twg/escap/ingots_120224.pdf
  「アジア太平洋障害者の10年(2003-2012)の実施に関する最終評価のための
  ハイレベル政府間会合」が、ESCAPの呼びかけにより、
  2012年10月29日から11月2日まで大韓民国・インチョン(仁川)で開催されます。
  ハイレベル政府間会合は、大韓民国政府の主催で開催され、
  「アジア太平洋障害者の権利を実現するためのインチョン戦略」と題する
  成果文書を採択する予定です。
  この成果文書は、障害者の権利を促進するための新たな10年(2013-2022)を
  実施する指針となる地域活動の枠組みとして役割を果たすことになります。
  インチョン戦略草案の立案は、2度にわたって実施された
  「アジア太平洋障害者の10年」(1993-2002および2003-2012)のほか、
  2006年の国連総会で採択された「障害者の権利に関する条約」における
  諸々の経験からもたらされたものです。
  インチョン戦略草案は、政府、障害者団体、およびその他の
  主要なステークホルダーからの意見を取り入れながら起草されました。
  「社会開発に関する委員会」第2セッション(2010年10月19~21日・バンコク)
  および「アジア太平洋障害者の10年(2003-2012)の実施に関する最終評価のための
  ハイレベル政府間会合に向けた地域ステークホルダー・コンサルテーション」
  (2011年12月14~16日・バンコク)といった地域フォーラムを通じて得られた
  フィードバックから導かれたものです。
  英語原文も掲載しています。
  Draft Incheon Strategy to Make the Right Real for Persons with Disabilities 
  in Asia and the Pacific (HTML)
  http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/twg/escap/ingots_eng120224.html
  Draft Incheon Strategy to Make the Right Real for Persons with Disabilities 
  in Asia and the Pacific (PDF)
  http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/twg/escap/ingots_en120224.pdf
  また、2012年3月14~16日に「アジア太平洋障害者の10年(2003-2012)の実施に
  関する最終評価のためのハイレベル政府間会合に向けた地域準備会議」が
  開催されました。
  地域準備会議の市民社会団体共同声明の英語原文を掲載しています。
  Joint Statement of Civil Society Organizations
  for the Regional Preparatory Meeting for the High-Level Intergovernmental 
  Meeting on the Final Review of the Implementation of 
  the Asian and Pacific Decade of Disabled Persons, 2003-2012
  http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/twg/escap/cso_120316.html
  DINFでは地域準備会議の関連資料を順次掲載していきます。
  関連コンテンツ:
  第2回ESCAP(アジア太平洋経済社会委員会)ステークホルダー会議参加報告
  http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/twg/escap/escap111214.html
  第37回障がい者制度改革推進会議(H24.1.23) 松井亮輔委員 提出資料
  インチョン戦略草案
  http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/law/promotion/m37/o-s2-1.html
【国連障害者の権利条約】
(3月9日 新着)
一市民として政治に参加する権利
障害を持つ女性、そして権利への尊厳を守るために
マリア・アレハンドラ・ビジャヌエバ・コントレラス(ペルーダウン症協会)
国連障害者の権利条約 第4回加盟国会議
2011年9月7日-9日 ニューヨーク
円卓会議2
「政治的および公的活動への効果的かつ完全参加の保証」(9月8日)での発表
http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/rights/rightafter/maria_alejandra110908.html
  ペルーで最近行われた選挙では、約2万人の障害を持つ人たちが
  投票することができませんでした。
  なぜなら全国身分登録局(RENIEC)が障害を持つ人々を
  投票者名簿に加えなかったからです。
  マリア・アレハンドラ・ビジャヌエバ・コントレラス氏は、
  ペルーでの政治活動における自身の体験を発表しました。
●情報アクセス
【著作権法の現況】
(3月21日 新着)
著作権法改正と障害者サービス 第13回
著作権法改正を学校図書館で生かすために
 野口武悟(専修大学文学部)
http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/access/copyright/noguchi_jla1112.html
  著作権法改正(第37条関係)によって、学校図書館法第2条に規定する
  学校図書館でも、視覚障害者等のために必要とする方式での複製等が
  著作権者に無許諾で行えるようになりました。
  記事では、特別支援学校の図書館だけでなく、学校図書館法第2条に規定する
  すべての学校図書館で複製等が可能になったことに着目し、
  それに伴い、学校図書館において解決すべき課題についてまとめています。
  この記事は、日本図書館協会編、図書館雑誌2011年12月号より転載しました。
  図書館雑誌の「著作権法改正と障害者サービス」のシリーズは、
  著者の方と日本図書館協会事務局から許可をいただき、
  次の号が出てからDINFに転載させていただいています。
  http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/access/copyright.html
【転載「マリタイムス」】
(2月26日 新着)
「マリタイムス」No.144 2012年2月26日発行 岡本真理
http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/access/newsletter/maritimes_0144.html
  No.144目次
  「やまぬ雪と寒波が続いて、家も冷蔵庫のような冷たさで」
  「朝から参加できた恒例の冬の交流集会」
  「TBSの人が取材で訪ねてインタビューを」
  「障害者自立支援法はどうなるのか」
  「芸能ニュース」
  「友人にマリタイムス用のハンコを作ってもらった」
  マリタイムスDINF掲載にあたり
  http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/access/newsletter/maritimes.html
  今回も季節感と世相と障害関係の話題がぎゅっとつまっています。
●会議・セミナー
【放送・通信バリアフリー】
(2月17日 新着)
障害者放送協議会シンポジウム 東日本大震災と障害者の情報保障 報告書
http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/conf/20110702_symposium/201107_index.html
  2011年7月2日に開催された障害者放送協議会シンポジウムの報告書です。
  シンポジウムは、東日本大震災で、障害者は情報のアクセスにどのような困難を
  経験しているのかを報告し、情報保障に関する問題点を明らかにするとともに、
  それに対する取り組みについてレポートし、
  今後の防災計画やインフラの整備に反映して行くことを目的として行われました。
【リハビリテーション】
(2月23日 新着)
第34回総合リハビリテーション研究大会
~総合リハビリテーションの新生をめざして(2)~
http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/conf/seminar20110930_riha/index.html
  2011年9月30日(金)と10月1日(土)に、灘尾ホールで開催された
  第34回総合リハビリテーション研究大会の記念講演の講演録です。
  なお、各プログラムの要旨については、
  『リハビリテーション研究』150号(2012年3月発行)に掲載されています。
  http://www.normanet.ne.jp/~info/rihaken/
●調査・研究
【法律】
(2月17日 新着)
望ましい国内人権機関
『人権委員会設置法』法案要綱・解説
国内人権機関設置検討会編
http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/resource/law/kokunaijinken.html
  国内人権機関設置検討会は、市民の視点から国内人権機関のあるべき姿を
  提言するために、2009年11月から2011年10月にかけて、
  国連・パリ原則に準拠した、市民にとって望ましい
  国内人権機関のあり方を検討しました。
  「望ましい国内人権機関―『人権委員会設置法』法案要綱・解説」は、
  その成果の骨子と簡単な解説で、
  日本の人権環境をいっそう充実させるため、
  国内人権機関―国際標準の人権機関―の組織や機能について、
  提言するものです。
【障がい者制度改革推進会議】
(随時更新)
http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/law/promotion/index.html
  当協会では、障がい者制度改革推進会議担当室より許可をいただき、
  「障がい者制度改革推進会議」、「総合福祉部会」、「差別禁止部会」の
  資料のHTML版を掲載しています。
  総合福祉部会の資料は第5回以降は厚生労働省のページで
  テキストデータでも公開されるようになりました。
  総合福祉部会の第14回以降は、こちらで作成した目次から
  厚生労働省のページのテキストデータにリンクしています。
  総合福祉部会の議事録は、すべて厚生労働省のページの
  テキストデータへのリンクです。
  差別禁止部会の資料は第4回まではHTML化して掲載し、
  第5回以降はテキストデータ化して掲載しています。
  障がい者制度改革推進会議の議事録、議事要旨は、
  1回から13回まではこちらでHTMLを作成していましたが、
  14回以降は内閣府のHTMLにリンクしています。
  差別禁止部会の議事録、議事要旨は、内閣府のページのHTMLにリンクしています。
  また、当協会発行の月刊『ノーマライゼーション 障害者の福祉』に連載している
  「リレー推進会議レポート」を雑誌発行後約1週間で掲載しています。
  新着会議資料:
  第37回障がい者制度改革推進会議(2012年1月23日)会議資料
  http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/law/promotion/m37/meeting_37.html
  第19回総合福祉部会(2012年2月8日)会議資料(テキスト版へのリンク)
  http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/law/promotion/f19/f_meeting_19.html
  第12回障がい者制度改革推進会議差別禁止部会(2012年1月27日)会議資料
  (テキスト版)
  http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/law/promotion/k12/k_meeting_12.html
  第13回障がい者制度改革推進会議差別禁止部会(2012年2月10日)会議資料
  (テキスト版)
  http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/law/promotion/k13/k_meeting_13.html
  第14回障がい者制度改革推進会議差別禁止部会(2012年2月24日)会議資料
  (テキスト版)
  http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/law/promotion/k14/k_meeting_14.html
  新着「リレー推進会議レポート」:
  第37回報告 -リレー推進会議レポート15-
  尾上浩二(DPI日本会議)
  http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/law/promotion/report_1203.html
●JDF東日本大震災被災地障害者総合支援本部
(随時更新)
http://www.dinf.ne.jp/doc/JDF/index.html
Support information for 2011 Tohoku Kanto Earthquake
(随時更新)
http://www.dinf.ne.jp/doc/english/resource/tohoku_earthquake.html
  『Support information for 2011 Tohoku Kanto Earthquake』では、
  『支援センターふくしま ニュース「つながり」』を翻訳して、
  http://www.dinf.ne.jp/doc/JDF/sac_f_info.html
  Support Center Fukushima News "UNITE (Tsunagari)"として、
  『みやぎ支援センターニュース「ゆい」』を翻訳して、
  http://www.dinf.ne.jp/doc/JDF/sac_m_info.html
  Miyagi Support Center News “Link(Yui)”として、
  それぞれ掲載しています。
●協会発ジャーナル
【ノーマライゼーション】
(2月10日、17日、3月9日、14日 新着)
<新着目次>
月刊ノーマライゼーション 2012年2月号(通巻367号)目次
 特集「女性と障害」
http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/prdl/jsrd/norma/n367/index.html
月刊ノーマライゼーション 2012年3月号(通巻368号)目次
 第1特集「東日本大震災から1年、障害者は今」
 第2特集「平成24年度障害保健福祉関係予算」
http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/prdl/jsrd/norma/n368/index.html
<バックナンバー掲載新着>
月刊「ノーマライゼーション 障害者の福祉」2008年11月号(通巻328号)
http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/prdl/jsrd/norma/n328/index.html
月刊「ノーマライゼーション 障害者の福祉」2008年12月号(通巻329号)
http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/prdl/jsrd/norma/n329/index.html
  ノーマライゼーションは、各省庁の障害者施策に関する情報や動き、
  全国各地域での実践例の紹介、移動・コミュニケーションなどの生活情報、
  「第2次アジア太平洋障害者の十年」「障害者権利条約」など
  国連をはじめとする世界の障害のある人を取り巻く動きを紹介した、
  障害者福祉総合情報誌です。
  雑誌のご購読は「月刊誌ノーマライゼーション」のページよりお申込みください。
  http://www.normanet.ne.jp/~info/m_norma/
  バックナンバーの購入も可能です。
  (2011年)
  7月号「大特集東日本大震災~被災障害者の実態と新生への提言」
  8月号「スポーツを楽しもう~パラリンピックに向けて~」
  9月号「障害者基本法の改正」
  10月号「障害学生のキャリア支援」
  11月号「障害者総合福祉法の制定に向けて」」
  12月号「ユニバーサルデザインを考える」
  (2012年)
  1月号「政策への障害当事者の参画」
  DINFでは、1995年10月号から2008年12月号までの目次と記事本文、
  2009年1月号から最新号までの目次を掲載しています。
  バックナンバーの記事本文は、
  紙媒体の発行から3年が経過したものを順次掲載していきます。
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【2】『リハビリテーション研究』最新号(150号)のご案内
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『リハビリテーション研究』第150号 2012年3月発行
◆視点 骨格提言に沿った就労支援制度実現への期待(松井亮輔)
◆特集 第34回総合リハビリテーション研究大会
    ―総合リハビリテーションの新生をめざして(2)―
・記念講演1 総合リハビリテーションをめぐる最新動向とRIの新戦略
 (ヤン・アルネ・モンスバッケン)
・記念講演2 総合リハビリテーションの新生
 ―当事者中心の「全人間的復権」をめざして― (上田敏)
・シンポジウム1 総合リハビリテーションと障害者制度改革(藤井克徳)
・各分野からみた総合リハビリテーション
 ―各分野のトピックと最新動向(分科会テーマを中心に)―(寺山久美子)
・分科会1.労働・雇用「障害当事者のニーズを中心とした就労支援のあり方を考える
 ―当事者参加の支援計画の策定と施策をめぐる関係機関の連携―」(木村伸也)
・分科会2.子ども「関係機関が連携した地域生活移行に向けた取組み
 ―肢体不自由の子どもの学齢期から青年期までの連携による事例報告―」(松矢勝宏)
・分科会3.工学「総合リハビリテーションに生かす工学
 ―支援技術の産業化へ向けて―」(松本吉央)
・分科会4.医療「一貫したリハビリテーションサービスを総合的に提供するために
 ―総合リハセンターの果すべき役割と機能―」(伊藤利之)
・シンポジウム2および分科会5.災害
 「総合リハビリテーションの視点から災害を考える
 ―東日本大震災での取り組み:これまでとこれから―」(大川弥生)
◆講座 若年性認知症のリハビリテーションをめぐる諸問題 第3回
 若年性認知症に対する作業療法―ライフサイクルの視点から―(駒井由起子)
◆文献抄録
◆用語の解説
・障害者総合福祉法の骨格に関する総合福祉部会の提言(茨木尚子)
◆学会・セミナー報告
・第7回日本聴覚障害学生高等教育支援シンポジウム(白澤麻弓)
・第12回人間福祉学会2011(大藪元康)
◆編集後記(上田敏)
※定期購読者は本誌をウェブ上でも読めます。
新規お申し込み・お問い合わせは当協会へ
http://www.normanet.ne.jp/~info/rihaken/
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【3】ウェブ担当者コラム
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●2011年度サピエ研修会
3月8日(木)、9日(金)に開催された「2011年度サピエ研修会」に参加した。
「サピエ」は、視覚障害者及び視覚による表現の認識に障害のある方々に対して
点字、デイジーデータをはじめ、暮らしに密着した地域・生活情報など
さまざまな情報を提供するネットワークで、
日本点字図書館がシステムを管理し、
全国視覚障害者情報提供施設協会(以下、全視情協とする。)が運営を行なっている。
https://www.sapie.or.jp/
当日の資料に記載されていた、個人会員と施設会員の1月31日現在の数は、
個人会員は、A会員が9642名、B会員が84名、合計9726名、
施設会員は、237館(うち、公共図書館は70)であった。
なお、A会員は視覚障害者、
B会員は視覚障害者以外の視覚による表現の認識に障害のある方々のことである。
個人会員は、さらに増えていて、研修のあった3月8日現在で、
A会員が9789名、B会員が87名、合計9876名と発表があった。
年度内には1万名を越える見通しとのことである。
サピエの前身のないーぶネットでは、個人会員は視覚障害者のみを対象としていたが、
2010年4月のサピエの運用開始と同時に、
視覚障害者以外の視覚による表現の認識に障害のある方々(B会員)も
対象とするようになった。
しかし、視覚障害者情報提供施設は、B会員が登録できるようになっていない施設も多い。
当協会は、ディスレクシア等の読みに困難のある方に対して
マルチメディアDAISY図書を提供してきた実績から、
B会員の受け皿となるべく、初年度からサピエに参加している。
現在、サピエには87名がB会員として個人会員登録をしており、
そのうち20名は当協会を経由して登録している。
サピエへの問い合わせや登録を通して、
視覚障害者として手帳を所持してはいないが、
読書が困難であるという方からの相談もいただくようになった。
「視覚障害者」でも、「ディスレクシア」でもないが、
本が読みたいけれども読めない方はたくさんいるのだと
日々の業務を通して教えていただいている。
研修は次のプログラムで行われた。
3月8日(木)
9:30~12:30 サピエの基本的な説明(新人用オプション)
13:30~13:40 開会・オリエンテーション
13:40~14:55 全視情協からの報告(委員会からの報告を含む)
15:00~15:45 デイジーオンラインサービスについて
15:45~16:00 休憩
16:00~16:50 直送サービスについて
16:55~17:45 国立国会図書館のこれからの視覚障害者等へのサービスについて(国立国会図書館)
3月9日(金)
9:30~10:00 テキストデイジーについて報告と情報共有
10:05~11:05 ディスレクシア当事者の困り感について
11:10~12:10 個人会員からの報告(2名)
12:10~13:10 昼食・休憩
13:10~15:00 意見交換
15:05~15:20 サピエ事務局からの事務連絡
15:20~15:30 閉会
施設会員は、公共図書館が増えてきているのが特徴で、
研修内容も、国立国会図書館のサービスや
ディスレクシア当事者の困り感等も含んで多岐にわたった。
デイジーオンラインや直送サービス等、
今後サピエが向かおうとしている方向性もわかった。
「個人会員からの報告」では、2名のA会員が、
サピエの使い方について質問に答える形で発表した。
1人はデイジーオンラインサービスをフル活用していて、
もう1人は点字データを音声で聴く読書をしていた。
同じ視覚障害者の会員であっても、使い方が全く違い、興味深かった。
ディスレクシア当事者として登壇した井上智氏は、
全視情協から事前に送っていた質問に答える形式で講演をした。
井上氏は、ご自身の思いをウェブサイトにつづっており、
そのサイトをもとに本をまとめている。
成人ディスレクシア tora の独り言
http://sky.geocities.jp/dyslexia_tora/index.html
井上智・賞子『読めなくても、書けなくても、勉強したい』ぶどう社,2012.1.
http://www.budousha.co.jp/booklist/book/yomenakutemo.htm
ディスレクシアで苦悩した彼が、自分なりの方法で語り、
書くことを通して、癒されていき、自分の語りを通して、
同じ苦悩を味わっている方の役に立ちたいと願うようになるまでの
軌跡がとても印象的である。
井上氏は、講演で、「図書館は使っていたか、どういうことを期待するか」
という質問に答えていた。
本が並んでいるのを見ただけでぞっとしていたため、図書館は怖いところであったという。
だから、中がどんな風になっていたのかさえ知らなかったのだ。
今は、iPadやパソコンのデータを使って読書をするようになったので、
データの貸出等で利用してみたいとのことであった。
音声ガイダンスがあったり、相談ができたり、
読みやすい手立てが紹介されたりするような、
誰にとっても利用のハードルが低い場所であってほしいと語っていた。
視覚障害者情報提供施設にとっても、公共図書館にとっても、
今後のあり方に対する示唆に富んだ、率直な言葉であった。
□□■ 編集後記……………………………………………………
来年度は新着のお知らせをメインに、
全体を短めにして、発行頻度を増やそうと考えています。
………………………………………………………………………………
●障害者福祉の総合情報誌
月刊『ノーマライゼーション』(定価800円)
3月号 第1特集「東日本大震災から1年、障害者は今」
第2特集「平成24年度障害保健福祉関係予算」
http://www.normanet.ne.jp/~info/m_norma/
●障害者福祉専門職の方必読!
季刊『リハビリテーション研究』(定価1200円)
150号 特集「第34回総合リハビリテーション研究大会」
CD-ROM版発売中(1号~100号分、ブックレット付。9500円)
http://www.normanet.ne.jp/~info/rihaken/
………………………………………………………………………………
 発行元:(公財)日本障害者リハビリテーション協会 情報センター
 〒162-0052 東京都新宿区戸山1-22-1
 TEL:03-5273-0796 FAX:03-5273-0615
………………………………………………………………………………■■■

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