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障害保健福祉研究情報システム(DINF)・メールマガジン バックナンバー

第67号(2012年4月27日配信)

□…… DINF: 障害保健福祉研究情報システム・メールマガジン ……………□
                第67号(2012年4月27日配信) 刊行:不定期
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 DINF(Disability INFormation Resources)は、
 公益財団法人日本障害者リハビリテーション協会が
 障害者の保健と福祉に関わる研究を支援するために、
 国内外から広く関連する情報を収集し障害者関連の情報を
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■ 目次
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【1】新着情報(2012年4月11日~4月26日)
【2】セミナー案内
【3】ウェブ担当者コラム
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【1】新着情報(2012年4月11日~4月26日)
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●世界の動き
【国連アジア太平洋経済社会委員会(ESCAP)】
(4月20日 新着)
REPORT OF THE REGIONAL PREPARATORY MEETING FOR THE HIGH-LEVEL INTERGOVERNMENTAL 
MEETING ON THE FINAL REVIEW OF THE IMPLEMENTATION OF THE ASIAN AND PACIFIC 
DECADE OF DISABLED PERSONS, 2003-2012
Bangkok, 14-16 March 2012
http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/twg/escap/Final_RPM_Report.html
  2012年10月29日から11月2日にかけて、
  ESCAP(国連アジア太平洋経済社会委員会)の呼びかけにより、
  大韓民国・インチョンで「アジア太平洋障害者の10年(2003-2012)の実施に関する
  最終評価ためのハイレベル政府間会合」が開催されます。
  この会合は大韓民国政府が主催し、ESCAPの加盟国政府および準加盟国政府の閣僚
  および代表が出席し、「アジア太平洋障害者の権利を実現するための
  インチョン戦略」と題する成果文書を採択する予定です。
  この会合に向けた「アジア太平洋障害者の10年(2003-2012)の実施に関する
  最終評価のためのハイレベル政府間会合に向けた地域準備会議」が、
  2012年3月14日~16日までバンコクで開催されました。
  このコンテンツは、地域準備会議の最終報告です。
  関連コンテンツ:
  第2回ESCAP(アジア太平洋経済社会委員会)ステークホルダー会議参加報告
  http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/twg/escap/escap111214.html
  第37回障がい者制度改革推進会議(H24.1.23) 松井亮輔委員 提出資料
  インチョン戦略草案
  http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/law/promotion/m37/o-s2-1.html
  アジア太平洋障害者の権利を実現するためのインチョン戦略
  草案(仮訳)(HTML版)
  http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/twg/escap/ingots_120224.html
  アジア太平洋障害者の権利を実現するためのインチョン戦略
  草案(仮訳)(PDF版)
  http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/twg/escap/ingots_120224.pdf
  Draft Incheon Strategy to Make the Right Real for Persons with Disabilities 
  in Asia and the Pacific (HTML)
  http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/twg/escap/ingots_eng120224.html
  Draft Incheon Strategy to Make the Right Real for Persons with Disabilities 
  in Asia and the Pacific (PDF)
  http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/twg/escap/ingots_en120224.pdf
  Joint Statement of Civil Society Organizations
  for the Regional Preparatory Meeting for the High-Level Intergovernmental 
  Meeting on the Final Review of the Implementation of 
  the Asian and Pacific Decade of Disabled Persons, 2003-2012
  http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/twg/escap/cso_120316.html
  第2次「アジア太平洋障害者の十年」最終年と今後
  松井亮輔(日本障害者リハビリテーション協会副会長)
  出典:すべての人の社会 2012 No.381
  編集/日本障害者協議会
  発行/日本障害者リハビリテーション協会
  http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/asia/matsui_120315.html
  http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/twg/escap/matsui_120315.html
  アジア太平洋障害者の10年(2003-2012)の実施に関する最終評価のための
  ハイレベル政府間会合に向けた地域準備会議
  http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/twg/escap/120314_cso/index.html
【国連および関連国際機関の障害者に関する活動】
(4月25日 新着)
障害についての世界報告書(読みやすい版)HTML版
http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/intl/un/world_report_on_disability_easy-read.html
報告書 障害についての世界報告書(読みやすい版)PDF版
http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/intl/un/world_report_on_disability_easy-read.pdf
  当協会は、国連の許可を得て、WHOと世界銀行が2011年6月に発表した
  World Report on Disabilityの読みやすい版を翻訳しました。
  監修は、長瀬修氏(東京大学大学院経済研究科特任教員)が行いました。
  DINFにはHTML版とPDF版を掲載しています。冊子版も作成する予定です。
  原本:
  World Report on Disability(読みやすい版)(英語)
  http://www.who.int/disabilities/world_report/2011/easyread.pdf
  World Report on Disabilityに関するWHOのウェブサイト:
  http://www.who.int/disabilities/world_report/2011/en/index.html
  DINF関連コンテンツ:
  WHO『障害に関する世界報告書(World Report on Disability)』発表
  http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/intl/un/World_Report_on_Disability.html
●情報アクセス
【転載「マリタイムス」】
(4月11日 新着)
「マリタイムス」No.145 2012年4月8日発行 岡本真理
http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/access/newsletter/maritimes_0145.html
  No.145目次
  「震災からもう早い一年に」
  「ようやく2年ぶりの春場所が開催は、やっぱー嬉しい」
  「朝ドラ、カーネーションの話題、視聴率も高い」
  「いとこの子供の卒業と入学のお祝いで名古屋へ行く」
  「日本の天気はどうなっているの」
  「勤続20年の表彰される」
  マリタイムスDINF掲載にあたり
  http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/access/newsletter/maritimes.html
【世界の図書館の障害のある人へのサービス】
(4月18日 更新)
視覚障害者等サービスのご案内(HTML)
http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/access/library/visual_hc.html
視覚障害者等サービスのご案内(PDF版:786KB)
http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/access/library/visual_hc_panf.pdf
  著作権法の改正に伴い、2010年1月にすぐに利用者の拡大について表明した
  都立中央図書館の担当者に、サービスについての記事を書いていただいていますが、
  「視覚障害者等サービスのご案内」は、そのときから転載しています。
  年度ごとにタイトル数等の変更があったところを更新しています。
  関連コンテンツ:
  障害者サービスの充実-視覚障害者に留まらず、利用者拡大-
  都立中央図書館 2010年6月
  http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/access/library/1006_metrotokyolib.html
  障害者サービスの充実―サービス対象者の利用拡大を目ざして―
  都立中央図書館 情報サービス課 2011年5月
  http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/access/library/1105_metrotokyolib.html
【アクセシブルな情報システム"DAISY"に関する取り組み】
(4月25日 新着)
シンポジウム「届けたい、読める教科書、DAISY教科書を!」報告書
http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/access/daisy/120205daisy_symp/index.html
  2012年2月5日に当協会が開催した上記表題のDAISY教科書シンポジウムの報告書です。
  読むことに困難がある児童・生徒を対象に、DAISYを活用して、
  読める教科書、図書および情報を提供することを目的に、
  全国的にマルチメディアDAISY製作団体のネットワークが立ち上がり、
  ネットワークとして関係機関との連携を図りながら、
  マルチメディアDAISY形式の教科書、図書および情報の製作・提供事業を
  2008年9月より実施しています。
  シンポジウムは、本事業の成果と現状を共有し、
  多くの人にこの事業についての理解と普及の協力を求めていくために行われました。
●法律・行政
【障がい者制度改革推進会議】
http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/law/promotion/index.html
  新着会議資料:
  第16回障がい者制度改革推進会議差別禁止部会(2012年3月16日)会議資料
  (テキスト版)
  http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/law/promotion/k16/k_meeting_16.html
●JDF東日本大震災被災地障害者総合支援本部
http://www.dinf.ne.jp/doc/JDF/index.html
Support information for 2011 Tohoku Kanto Earthquake
http://www.dinf.ne.jp/doc/english/resource/tohoku_earthquake.html
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【2】セミナー案内
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●国際セミナー
 「アメリカから日本へ、そして今、アジアの国々へ」
 -障害分野における人材育成の在り方から考える-
 http://kokucheese.com/event/index/33434/
アメリカで学んだ日本の障害者たちが日本の社会を変えてきたように、
今、アジアの障害者たちが日本で学び、自分たちの国の社会を変えつつある。
それらの背景にあるのが、日本の援助団体が実施している人材育成事業である。
国際障害者年から30年、今、求められるリーダーとは、次世代のリーダーたちの思いとは、
このような側面から人材育成の在り方を考える。
■主催:公益財団法人日本障害者リハビリテーション協会
■期日:5月25日(金)
■会場:日本財団ビル 2階 大会議室A
 〒107-8404 東京都港区赤坂1-2-2
■プログラム:
受付(09:30-10:00)
開会(10:00-10:20)
基調講演「求められる障害者リーダー像」(10:20-10:50)
ラーニー・パトリック(アクセスリビングCILディレクター)
特別講演「障害分野におけるリーダー育成の効果」(10:55-11:25)
ジュディ・ヒューマン(米国国務省 障害分野特別顧問)
事例報告「アメリカで学び育った日本の障害者リーダーたち」(11:30-12:15) 
・ダスキン愛の輪基金:谷合文広(事務局長)
平野みどり(熊本県議会議員)
・日本財団:石井靖乃(国際協力グループ グループ長)
岡田孝和(日本社会事業大学 聴覚障害者大学教育支援プロジェクト 
プロジェクトマネージャー)
パネルディスカッション(13:30-15:40)
「アメリカから日本へ、そして今アジアの国々へ~次世代を担うリーダーたちの決意~」
パネラー
・シャフィク・ウル・ラフマン(パキスタン)
・リン・チュン・チェ(台湾)
・オンダラフバヤール・チョロンダワ(モンゴル)
・光岡芳宏(ヒューマンケア協会)
・内村恵美(自立生活夢宙センター)
コメンテーター
・ジュディ・ヒューマン
・ラーニー・パトリック
ファシリテーター
・長瀬修(立命館大学)
質疑応答(16:00-16:30)
まとめ(16:30-16:50)
閉会(16:50-17:00)
■申込は以下のURLから
 http://kokucheese.com/event/index/33434/
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●国際セミナー「インクルーシブな障害者雇用の現在
 -ソーシャル・ファームの新しい流れ」
 http://www.normanet.ne.jp/info/seminar120617.html
■日時:2012年6月17日(日)10:30~17:00
■会場:国際障害者交流センター(ビッグ・アイ)
 大阪府堺市南区茶山台1-8-1(泉北高速鉄道「泉が丘」徒歩すぐ)
 http://www.big-i.jp/info/access.php
■助成:東京都民共済生活協同組合
■主催:公益財団法人日本障害者リハビリテーション協会、国際障害者交流センター
■協力:ソーシャルファームジャパン
■定員:300名
■参加費:無料
■情報保障:同時通訳・要約筆記付き
■趣旨:
ソーシャル・ファームは、社会的企業の一つであり、
障害者を含む就業困難者が一般労働市場で働けるようにするための企業である。
イタリアの精神障害者に働く場を提供するために生まれた社会的な目的をもつ、
しかも、営利を目的とする企業形態である。
その後、ドイツ、イギリスなどヨーロッパを中心に発展し、今日では、
ヨーロッパにおける障害者や就業困難者の一つの雇用形態として定着している。
多くのソーシャル・ファームが生まれ、いろいろな新しい仕事が生み出されている。
また、近年、北欧においてもソーシャル・ファームが発展しつつあり、
福祉国家においてもその意義が評価されつつある。
そこで、本事業では、ヨーロッパの専門家を招へいし、
ソーシャル・ファーム先進各国のソーシャル・ファームの現状を
評価していただくとともに、その取り組みを紹介していただく。
そして、我が国の専門家と議論することで、
我が国の今後の障害者雇用のありかたについて示唆を得ることを目的とする。
■プログラム:
【基調講演】
「日本におけるソーシャル・ファームの動向」
炭谷茂氏(恩賜財団済生会理事長、ソーシャルファームジャパン理事長)
【講演1】「欧州のソーシャル・ファームの現状と評価」
ゲロルド・シュワルツ氏(国際移住機関経済開発局プログラムマネージャー)
【講演2】「英国のソーシャル・ファームの動向」
フィリーダ・パービス氏(リンクス・ジャパン会長)
【講演3】「オランダとベルギーのソーシャル・ファームの動向」
バーナード・ジェイコブ氏(ベルギー保健省メンタルヘルスケア
改革プロジェクトマネージャー兼全国コーディネーター)
【パネルディスカッション】
コーディネーター:寺島彰氏(浦和大学総合福祉学部 教授)
パネリスト:
伊藤静美氏(社会福祉法人一麦会麦の郷理事、障害者地域リハビリテーション研究所所長)
中崎ひとみ氏(社会福祉法人 共生シンフォニー 常務理事)
炭谷茂氏 ゲロルド・シュワルツ氏 
フィリーダ・パービス氏 バーナード・ジェイコブ氏
セミナー終了後に懇親会(ドリンク・軽食付き)を開催致します。定員50名
(軽食代1000円を当日申し受けます。要申込み)
■セミナー申込先:
参加申込書を以下のいずれかにFAXまたは封書、Eメールにてお送り下さい。
追って入場券を送付致します。当日は入場券をご持参下さい。
●公益財団法人日本障害者リハビリテーション協会 情報センター 担当:有田・野村
〒160-0052東京都新宿区戸山1丁目22番1号
TEL: 03-5273-0796 FAX: 03-5273-0615
E-mail:dinf-j@dinf.ne.jp
●国際障害者交流センター(ビッグ・アイ)「フォーラム」係
〒590-0115 大阪府堺市南区茶山台1-8-1
TEL: 072-290-0962 FAX: 072-290-0972
E-mail:forum@big-i.jp
申込締め切り: 2012年6月8日(金)
ビッグ・アイ宿泊のお問合せはこちらへ (楽天トラベルから宿泊予約できます)
TEL: 072-290-0900 FAX: 072-290-0920 E-mail: front@big-i.jp
●必要事項をご記入の上、6月8日(金)までに
FAXまたは封書、Eメールにて下記までお送りください。
追って入場券を送付致します。当日は入場券をご持参下さい。
詳細リンク先:http://www.normanet.ne.jp/info/seminar120617.html
(申し込み必要事項は詳細リンク先にあります。)
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【3】ウェブ担当者コラム
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●国際フォーラム
「障害者の情報コミュニケーションアクセスと共生社会:日本の経験と国際貢献から」
―国連専門家会議「ICTと障害」報告会―
http://www.normanet.ne.jp/~jdf/0421/index.html
国連事務局経済社会局(DESA)と国連広報センター(UNIC)と日本財団は、
4月19日から21日までの3日間、東京で国連専門家会議「ICTと障害―アクセスと
共生社会、すべての人のための開発へ」を開催した。
ICTアクセスの向上による障害者の社会参画のための政策、
災害等緊急事態の情報アクセス、手話通訳や字幕などの利用について
40人の専門家が集まって話し合った。
4月21日(土)14時~17時に日本財団ビルにおいて行われた表題の国際フォーラムは、
専門家会議の内容の報告、日本の障害当事者の立場からの報告、
日本の国際貢献の報告を受けて、
障害者権利条約や国内の障害者制度改革の動向などを踏まえながら、
意見交換が行われた。
伊東亜紀子氏(国連事務局経済社会局社会問題担当官)は、冒頭の挨拶の中で、
技術立国、災害の経験、共生社会への努力等、日本は何を世界に教えることができるか、
日本ならではの貢献を生かした今までなかった提言が
この専門家会議で可能になったと述べた。
専門家会議は、共生社会を作り上げるための基盤をいかにしたら作り上げられるか、
そのためにはどういう政策が必要かを話し合うため、
政策、情報コミュニケーション、災害という3つの作業部会を持った。
会議の結果は、国連の報告書となり、政策に反映される。
第1部の国連専門家会議「ICTと障害」報告会は、分科会ごとに行われた。
分科会1:社会と開発へのアクセスと政策
分科会2:情報コミュニケーション技術の企画とその応用
分科会3:災害と危機管理における情報コミュニケーションアクセス
ここでは、分科会3の報告について紹介する。
分科会3の報告をしたMarcie Roth氏は、
連邦緊急管理庁(FEMA)(http://www.fema.gov/)に所属している。
不必要な死を避けるために、統合的なプランを練ること、
すべてのステークホルダーが協力すること、
それを緊急管理のすべての分野で生かすことが必要であると述べた。
FEMAでは、地震が起きうるエリアの地図を障害者の人口比で
3つ(12以下は緑、12~25は黄色、25~33は赤)に色分けし、
差別なしで緊急対応支援をできるように準備している。
若い人が緊急管理のボランティアをするプログラムもあると紹介し、
すべての人が災害に備える必要があることを強調した。
「ZOMBIE ATTACK」のような起きないと思われることにも備える心構えが必要で、
宇宙的な天候の変化の影響についても考慮し、
日々、ニュースをチェックしているとのことである。
分科会3では、統合と調整、災害への備えと対応、復旧段階での必要について話し合った。
電力が使えない環境を想定し、
ユニバーサルデザイン、アクセシブル、持続可能な
オープンでデポジトリーなシステムの構築についてをテーマとした。
コミュニティーにとって役立つものが入っていること、
代替パワーで利用できること、分かりやすい言語であること、
国際的なシンボルスタンダードを作ること、
家族、コミュニティー同士が再会できるインフラであることが挙げられた。
第1部は次のようにまとめられた。
日本でこのタイミングに会議を持つことができたのは良いことであり、
現在および将来の問題を概観し、
緊急事態管理やどのような問題が出るのかを共有することができた。
様々なソリューションが既に出ているので、
これからは研究段階ではなく、横の連携を行い実現していくことが必要である。
2000年のミレニアム開発ゴールのときには、障害者問題について触れられることはなく、
5年経っても何も起こらなかった。イマジネーションが欠如していたのである。
10年経ってやっと少しは障害のある人を気にかけなくてはということになった。
技術分野ではコストを聞かれ、官僚は手っ取り早い解決法を取ろうとするが、
ビジョンは必ず実施されなければならず、国民は知らされなければならない。
第2部では、新谷友良氏(全日本難聴者・中途失聴者団体連合会常務理事)が
「障害者の情報コミュニケーションアクセスと共生社会」について、1つの例として、
「テレビ番組の完全字幕付与を求めているが、技術的・経済的制約から遅々として
改善されない。この状況を打ち破るために理念的な権利要求と同時に、
情報コミュニケーションアクセスの必要性・必然性を社会経済的に裏付けることが
求められる」と述べた。
また、金政玉氏(障がい者制度改革推進会議担当室政策企画調査官)は、
障害者権利条約の情報アクセス関連条文(第2条、第21条)に触れ、
障がい者制度改革推進会議、差別禁止部会の取り組み、
改正障害者基本法の関連条文(第2条、第3条、第22条)等、
日本の障害者制度改革の現況を報告した。
5月中には、第1回の障害者政策委員会が開催される予定で、
今後も障害者関係のNGO、NPOと密に関係を取っていくと結んだ。
河村宏氏(DAISYコンソーシアム理事)は、
「アクセシブルなICTにおける日本の国際貢献:障害者支援とインクルーシブルな開発」
として、アクセシブルなマルチメディアのひとつのサンプルである
DAISYについて報告した。
DAISYの開発の歴史、DAISY for All プロジェクトにおけるアジア各国と
南アフリカへの技術移転、マルチメディアDAISY版の災害避難マニュアルを使った
浦河べてるの家の取り組み、南アフリカのHIVのマニュアル、
Epubの技術とDAISYの技術が協力したDAISY4が
数ヵ月後にANSI/NISOとして承認されることが報告された。
石井靖乃氏(日本財団国際協力グループ長)は、
日本財団国際協力グループによる世界の障害者支援について報告した。
ベトナムのろう者に対する高等教育の提供、アジア諸国手話辞書の作成、
米国ロチェスター工科大学のろう者教育ノウハウをアジアの他の大学に伝える活動等が
紹介された。
これらの活動は、「ICTを使うのも開発するのも普及するのも人」であるということから、
人材に投資する必要、援助の受け手となる地元の障害者を育てる必要がある
という視点で行われている。
なお、国連専門家会議「ICTと障害」については、
国連のウェブサイトや日本財団のブログに掲載されている。
United Nations Expert Group Meeting on Building Inclusive Society and 
Development through Promoting ICT Accessibility: 
Emerging Issues and Trends (Tokyo Japan, 19-21 April 2012)
(Additional updates forthcoming)
http://www.un.org/disabilities/default.asp?id=1596
大災害時の障害者支援を議論 東京で国連専門家会議開催
http://blog.canpan.info/koho/archive/1734
この報告会についても日本財団のウェブサイトに後日掲載される予定である。
□□■ 編集後記……………………………………………………
上記国際セミナーでは、「アクセシブルtwitter」や「デジタル・カーブカット」など、
印象的な言葉と出会った時間でもありました。
そして、いつもながら当事者から発信される言葉の力を感じました。
………………………………………………………………………………
●障害者福祉の総合情報誌
月刊『ノーマライゼーション』(定価800円)
4月号 「自立支援法に代わる新法への期待」
http://www.normanet.ne.jp/~info/m_norma/
●障害者福祉専門職の方必読!
季刊『リハビリテーション研究』(定価1200円)
150号 特集「第34回総合リハビリテーション研究大会」
CD-ROM版発売中(1号~100号分、ブックレット付。9500円)
http://www.normanet.ne.jp/~info/rihaken/
………………………………………………………………………………
 発行元:(公財)日本障害者リハビリテーション協会 情報センター
 〒162-0052 東京都新宿区戸山1-22-1
 TEL:03-5273-0796 FAX:03-5273-0615
………………………………………………………………………………■■■

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