藍住町障害者計画
No.1
人と人 かがやきあいのまちづくり
―あいずみ障害者プラン21―
平成10年3月
藍住町
項目 | 内容 |
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立案時期 | 平成10年3月 |
計画期間 | 平成10年度~平成14年度(5年間) |
はじめに
藍住町では、昭和62年度から平成4年度までの6年間、「安心して暮らせる 福祉のまちづくり」を目指し「地域福祉推進計画」を実施してまいりまして、住民の福祉意識の高まりやボランティアの育成に、かなりの成果を得ることができました。
この「福祉のまちづくり」をさらに推し進めるため、本年度、「藍住町障害者計画」を策定いたしました。
この計画は、「人と人 かがやきあいのまちづくり」を目ざし、障害のある方々が社会の一員として家庭や地域で共に生活が送れるよう、ノーマライゼーションの理念の浸透と障害者の自立、社会参加を基本に、障害者施策を総合的、かつ計画的に推進するものです。
本計画の実施にあたっては、各分野の緊密な連携のもと障害者のライフサイクルの各段階において必要なサービスの提供や、生活環境整備に積極的に取り組んでまいりたいと存じます。
また、障害のある方や家族はもとより、関係機関、団体、企業をはじめ町民各位の協力をいただいて初めて実効のあがることが期待できると存じますので一層のご理解とご支援をお願いいたします。
おわりに、この計画の策定にあたり、貴重なご意見、ご提言をいただきました「藍住町障害者計画策定委員会」委員、及び関係各位さらに、アンケート調査にご協力いただきました皆様に対し、心からお礼申し上げます。
平成10年3月
藍住町長 堀江 長男
目次(本編)
目次(資料編)
計画の策定にあたって
1-1 計画の目的
障害のある人とない人がともに生きる社会こそあたりまえの社会であるというノーマライゼーションの考え方が社会全体の認識となってきました。しかしながら、障害者にかかわる対策は障害者の生活全般におよぶ幅広いものであり、障害者のニーズも個々の障害の態様や生活実態に応じて多種多様であり、近年の高齢化や情報化の進展、住民のライフスタイルの変化などの社会経済情勢の動向にともない、新たなニーズも生じており、これらの障害者ニーズに的確に応え、ノーマライゼーションの理念を実現するために、解決すべき課題が数多く残されている状況にあります。
「花と緑と太陽の町 あいずみ」を目指す「第3次藍住町総合計画」の個別計画として、障害のある人々が住みなれた家や地域で共に生活することができる障害者福祉のまちづくり計画として策定するものです。
1-2 計画の性格
この計画は、町や関係機関・団体だけでなく、町をあげての福祉のまちづくりの指針として、次のような性格をもっています。
- 障害者基本法に基づく計画です。
- 本町の障害者施策を総合的かつ計画的に推進するための基本計画です。
- 町民や各種団体、事業者などが、自主的かつ積極的な活動を行うための指針です。
(注)「精神薄弱者」の名称については、厚生省の研究会(平成7年度)でも「知的障害者」が望ましいという結論を得ており、本計画では、事業名等以外での記述は「知的障害者」を用います。
1-3 計画の期間
計画の期間は、平成10年度から14年度の5年間とします。ただし、計画の実施状況、障害者をめぐる状況等の変化による計画の妥当性を評価しながら、必要に応じて見直しを行います。
計画の期間
2 計画の背景
2-1 時代状況
1 障害者の増加と介護・療育体制の変化
我が国の障害者総数は、心身障害者(児)約295万人(平成3年推計)、知的障害者(児)約41万人(平成7年推計)、精神障害者約157万人(平成5年推計)の計約493万人と推計されます。平成3年の身体障害者は286万人であり、昭和55年の203万人と比べると82万人(40%)増加しています。交通事故や労働災害等の事故による障害者の増加に加え、高齢化にともなう障害の重度化・重複化、障害者の高齢化などが進行しています。また、社会構造の複雑化によるストレスから、心の問題をかかえる人も近年増加する傾向を示しています。
一方、単身世帯を含めた「核家族的世帯」は、昭和30年の63.0%から平成2年には82.5%まで上昇し、世帯の小規模化と高齢化が同時に進行しており、障害者が安心して暮らせるようにするためには、家族中心の介護・療育体制から社会的な体制づくりが課題になっています。
2 リハビリテーションとノーマライゼーション理念の浸透
リハビリテーションの理念が、「障害をもつが故に人間的生活条件から疎外されている人の全人的復権を目指す技術、および社会的政策的対応の総合体系である」(身体障害者福祉審議会答申―昭和57年)とされ、人権の視点に立って障害者の可能な限りの自立と社会参加を促進するための方法として理解されるようになりました。また、障害のあるなしにかかわらず、すべての人が地域でともに生活をしていけるような社会づくりを目指す、ノーマライゼーションの思想の浸透により、障害者の存在を特別のものとして社会的に隔離するこれまでの方向から、障害のある人が家庭や地域で普通の生活を送ることを可能にする方策を講じることの重要性の認識が高まっています。
「リハビリテーション」の理念にもとづき、地域において「ノーマライゼーション」の思想を実現していくことが求められています。
2-2 関連計画等
1 国の動き
平成5(1993)年3月に「障害者対策に関する新長期計画」(平成5年~14年度)を策定し、さらに同年12月には「心身障害者対策基本法」を「障害者基本法」に改正しました。この法改正は、法律の対象者として精神障害者を明確化するとともにその基本的理念として、「すべての障害者は、社会を構成する一員として社会、経済、文化その他あらゆる分野の活動に参加する機会をあたえられるものとする」ことが加えられました。また、市町村でも障害者福祉計画の策定に努めなければならないとしています。平成8(1996)年度からは、「障害者対策に関する新長期計画」の重点施策実施計画として数値目標など具体的な目標設定も折り込んだ「障害者プラン」がスタートしています。
2 県の動き
昭和56年の「国際障害者年」を契機に、「完全参加と平等」の実現に向けて障害者施策の総合的な推進に向けて、昭和57(1982)年3月に「徳島県心身障害者対策基本構想」(平成3年度目標)を策定しました。
平成3年の基本構想の終了にともなって、平成7(1995)年3月に、ライフステージの全ての段階において全人的復権を目指す「リハビリテーション」の理念と障害者が障害をもたない人と同等に生活し、活動する社会を目指す「ノーマライゼーション」の理念を基本理念とする「徳島県障害者施策長期計画」(平成14年度目標)を策定しています。
障害者対策に関する新長期計画 | |
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計画期間 | 平成5(1993)~14(2002)年度(10年間) |
基本理念 | 全員参加の社会づくりをめざして |
基本的方向 |
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障害者基本法 | |
改正年次 | 平成5(1993)年 |
内容 |
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高齢者、身体障害者等が円滑に利用できる 特定建物の建築の促進に関する法律 (ハートビル法) |
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施行年次 | 平成5(1993)年 |
内容 |
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助成 |
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障害者プラン ―ノーマライゼーション7か年戦略― | |
計画期間 | 平成8(1996)~14(2002)年度(7か年計画) |
特徴 |
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基本目標 |
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徳島県障害者施策長期計画 | |
計画期間 | 平成7(1995)~14(2002)年度(8年間) |
基本理念 | 「ノーマライゼーション」「リハビリテーション」 |
基本目標 | ともに生きるぬくもりのある福祉社会をめざして |
基本的な考え方 |
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徳島県 東部1保健医療圏 地域保健医療計画 | |
計画期間 | 平成9(1997)~13(2001)年度(5年間) |
基本目標 | 「県民がいつでも、どこでも、等しく高度な保健医療サービスが受けられる徳島づくり」 |
基本施策 |
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徳島県ひとにやさしいまちづくり条例 | |
策定年次 | 平成7(1995)年 |
基本目標 | 障害者・高齢者などをはじめ、すべての人が安全で快適に生活できる環境を作る「やさしいまちづくり」の推進 |
目的 |
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内容 | 特定施設を障害者、高齢者等が安全、快適に利用できるよう、構造や設備に関し、規則で必要な基準を規定 (建築物)出入口・廊下窓、階段、エレベータ、便所、駐車場、敷地内の通路、客席、受付カウンター・記載台、公衆電話台、案内板、休息場所、授乳場所、浴室、更衣室、シャワー室、客室 (公共交通機関の施設)改札口、プラットホーム等、通路、階段、エレベータ、便所、案内板 (道路)歩道等、立体横断施設 (公園)出入口、園路、便所、駐車場 |
第3次藍住町総合計画 | |
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計画期間 | 平成8(1996)~平成17(2005)年度(10年間) |
将来像 | 「花と緑と太陽のまち あいずみ」 |
施策の内容(障害者福祉関連) |
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藍住町老人保健福祉計画 | |
計画期間 | 平成6(1994)~11(1999)年度(6年間) |
基本目標 | (1) 「いつでも、どこでも、だれでも」必要とするサービスが利用できる体制の確立 (2) 在宅ケアの推進 (3) 保健活動の重視による寝たきり予防の推進 |
内容 |
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藍住町母子保健福祉計画 | |
計画期間 | 平成9(1997)~13(2001)年度(5年間) |
基本方針 | (1) 健やかで心豊かな子どもを生み育てよう (2) 子どものころから健康的な生活習慣の基盤づくりをしよう (3) 関係機関の連携を強化して、地域ぐるみで母子保健の向上を図ろう |
内容 |
子どもの成長期にあわせ、目標を設定している
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2-3 本町の障害者等の状況
1 人口・世帯
(1)人口
本町の人口は、昭和45(1970)年の10,244人から順調に増加し、平成7(1995)年は28,408人となっています。
平成7(1995)年の年齢別人口構成比は、年少人口(0~14歳)19.9%、生産年齢人口(15~64歳)69.6%、老年人口(65歳以上)10.5%で、県と比較すると、若い年齢構成になっています。
昭和45年 | 昭和50年 | 昭和55年 | 昭和60年 | 平成2年 | 平成7年 |
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10,244 | 13,676 | 19,713 | 22,619 | 25,674 | 28,408 |
資料:国勢調査
- | 0-14歳 | 15-64歳 | 65歳以上 | 総数(人) |
---|---|---|---|---|
昭和45年 | 20.8% | 65.9% | 13.3% | 10,244 |
昭和50年 | 24.5% | 63.8% | 11.7% | 13,676 |
昭和55年 | 27.5% | 65.2% | 7.3% | 19,713 |
昭和60年 | 27.3% | 65.0% | 7.7% | 22,619 |
平成2年 | 23.5% | 67.3% | 9.2% | 25,674 |
平成7年 | 19.9% | 69.6% | 10.5% | 28,408 |
徳島県(平成7年) | 15.9% | 65.2% | 18.9% | 832,427 |
資料:国勢調査
2 障害者数
(1) 障害者総数
本町の平成8年度末現在の身体障害者(身体障害者手帳保持者)は840人(うち17歳以下の身体障害児は23人)、知的障害者(療育手帳保持者)は104人(うち17歳以下の知的障害児は27人)です。
入所の障害者は、身体障害者の5人のみとなっています。
精神障害者(措置入院、医療保護入院及び公費負担通院治療中の患者数)は53人で、難病患者(特定疾患医療受給者)96人です。
- | 在宅者 | 施設入所者 | 総数 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
身体障害児・者 | 835 | 99.4% | 5 | 0.6% | 840 | 100% | |
内訳 | 0~17歳以下 | 23 | 100.0% | 0 | 0.0% | 23 | 100% |
18~64歳以下 | 382 | 98.7% | 5 | 1.3% | 387 | 100% | |
65歳以上 | 430 | 100.0% | 0 | 0.0% | 430 | 100% | |
知的障害児・者 | 104 | 100.0% | 0 | 0.0% | 104 | 100% | |
内訳 | 0~17歳以下 | 27 | 100.0% | 0 | 0.0% | 27 | 100% |
18~64歳以下 | 75 | 100.0% | 0 | 0.0% | 75 | 100% | |
65歳以上 | 2 | 100.0% | 0 | 0.0% | 2 | 100% | |
精神障害者 | 36 | 67.9% | 17 | 32.1% | 53 | 100% | |
特定疾患医療受給者 | - | - | - | - | 96 | - | |
総数(縦の合計) | 975 | - | 22 | - | 1,093 | - |
資料:健康福祉課
*特定疾患医療受給者(難病患者)
(2) 身体障害者・児(身体障害者手帳保持者)
身体障害者・児数は、平成5年度が709人、平成8年度が840人と年々増加傾向にあります。
平成9年3月31日現在の障害者数を男女別年齢別にみると、男女比では、男性459人、女性381人と男性の方が多くなっています。男女とも60歳代以上の高年齢層が多く、全体の半数以上を占めています。
障害の部位別にみると、肢体障害が487人(58.0%)と半数以上を占め、あとは内部障害が163人(19.4%)、聴覚・言語障害が102人(12.1%)、視覚障害88人(10.5%)となっています。
障害等級別では、1級が213人(25.4%)、2級が153人(18.2%)、3級が138人(16.4%)などとなっています。
- | 1級 | 2級 | 3級 | 4級 | 5級 | 6級 | 総数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
5年度 | 174 | 119 | 116 | 144 | 81 | 75 | 709 |
6年度 | 187 | 130 | 121 | 148 | 82 | 74 | 742 |
7年度 | 196 | 142 | 125 | 158 | 86 | 78 | 785 |
8年度 | 213 | 153 | 138 | 169 | 89 | 78 | 840 |
資料:福祉事務所
- | 女 | 男 |
---|---|---|
75歳以上 | 98 | 101 |
70~74歳 | 51 | 67 |
65~69歳 | 50 | 63 |
60~64歳 | 37 | 45 |
50~59歳 | 57 | 66 |
40~49歳 | 48 | 63 |
30~39歳 | 15 | 22 |
20~29歳 | 12 | 14 |
18~19歳 | 3 | 5 |
0~17歳 | 10 | 13 |
- | 視覚障害 | 聴覚・言語障害 | 肢体障害 | 内部障害 | 合計 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
身体障害児・者 | 88 | 10.5% | 102 | 12.1% | 487 | 58.0% | 163 | 19.4% | 840 | 100.0% | |
内訳 | 0~17歳以下 | 0 | 0.0% | 2 | 8.7% | 14 | 60.9% | 7 | 30.4% | 23 | 100.0% |
18~64歳以下 | 42 | 10.9% | 34 | 8.8% | 230 | 59.4% | 81 | 20.9% | 387 | 100.0% | |
65歳以上 | 46 | 10.7% | 66 | 15.3% | 243 | 56.5% | 75 | 17.4% | 430 | 100.0% |
(3) 知的障害者・児(療育手帳保持者)
平成9年4月1日現在の療育手帳保持者は104人で、男性55人、女性49人となっています。
年齢別にみると、0~17歳以下や20~29歳が27人(26.0%)など若年層が多くなっています。
- | 女 | 男 |
---|---|---|
80歳以上 | 0 | 0 |
70~79歳 | 0 | 0 |
65~69歳 | 0 | 2 |
60~64歳 | 0 | 2 |
50~59歳 | 4 | 2 |
40~49歳 | 13 | 4 |
30~39歳 | 6 | 8 |
20~29歳 | 9 | 18 |
18~19歳 | 5 | 4 |
0~17歳 | 12 | 15 |
(4) 精神障害者
徳島保健所で把握している平成8年末の本町の精神障害者数は53人で、措置入院2人、医療保護入院15人、通院費用公費負担の在宅者36人となっています。
そのほか、任意入院者が51人、通院費用公費負担を受けていない人が54人いると推計されています。
- | 人口 | 精神保健福祉法による受領者数(人) | 推計数(人) | 精神障害者数 A+B+C |
||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
入院 | 在宅 | 計 (A) |
入院 (B) |
在宅 (C) |
||||
措置入院 | 医療保護入院 | 通院公費利用 | 任意入院 | 否通院公費 | ||||
藍住町 | 28,408 | 2 | 15 | 36 | 53 | 51 | 54 | 158 |
徳島保健所管内 | 353,923 | 26 | 336 | 754 | 1,116 | 1,077 | 1,131 | 3,324 |
徳島県 | 832,427 | 86 | 1,505 | 2,259 | 3,850 | 2,692 | 3,389 | 9,931 |
資料:徳島保健所
(5) 特定疾患認定者数
難病119種類のうち、原因が不明で、かつ治療方法が確立していない疾患で、その治療が長期にわたる39の特定疾患については、医療費を公費負担しています。本町には、平成8年度末で25の特定疾患に96人の患者がおり、治療を受けています。
国の「障害者プラン」では、難病患者等に対するホームヘルプサービスなどの適切な介護サービスの提供を市町村が推進するよう、位置づけられています。
難病名 | 藍住町 | 徳島保健所 | 徳島県 |
---|---|---|---|
ベーチェット病 | 6 | 57 | 140 |
多発性硬化症 | 2 | 10 | 25 |
重症筋無力症 | 2 | 29 | 75 |
全身性エリテマトーデス | 14 | 139 | 289 |
スモン | 2 | 30 | 55 |
再生不良性貧血 | 0 | 28 | 65 |
サルコイドーシス | 1 | 26 | 91 |
筋萎縮性側索硬化症 | 0 | 13 | 40 |
強皮症・皮膚筋炎及び多発性筋炎 | 8 | 71 | 167 |
特発性血小板減少性紫班病 | 8 | 84 | 167 |
結節性動脈周囲炎 | 0 | 5 | 13 |
潰瘍性大腸炎 | 15 | 143 | 327 |
大動脈炎症候群 | 2 | 19 | 44 |
ビュルガー病 | 3 | 38 | 83 |
天疱瘡 | 0 | 4 | 13 |
脊髄小脳変性症 | 1 | 32 | 87 |
クローン病 | 4 | 44 | 124 |
難治性の肝炎のうち劇症肝炎 | 0 | 0 | 3 |
悪性関節リウマチ | 1 | 18 | 50 |
パーキンソン病 | 7 | 111 | 343 |
アミロイドーシス | 1 | 5 | 7 |
後縦靱帯骨化症 | 7 | 98 | 253 |
ハンチントン舞踏病 | 0 | 1 | 1 |
ウイリス動脈輪閉塞症 | 1 | 15 | 46 |
ウェゲナー肉芽腫症 | 0 | 1 | 3 |
特発性拡張型(うっ血型)心筋症 | 1 | 21 | 72 |
シャイ・ドレーガー症候群 | 1 | 2 | 2 |
表皮水疱症(接合部型及び栄養障害型) | 0 | 0 | 0 |
膿疱性乾癬 | 1 | 2 | 6 |
広範背柱管狭窄症 | 0 | 6 | 14 |
原発性胆汁性肝硬変 | 1 | 17 | 48 |
重症急性膵炎 | 0 | 1 | 5 |
特発性大腿骨頭壊死症 | 4 | 20 | 35 |
混合性結合組織病 | 2 | 9 | 33 |
原発性免疫不全症候群 | 1 | 2 | 5 |
特発性間質性肺炎 | 0 | 4 | 14 |
網膜色素変性症 | 0 | 21 | 77 |
クロイツフェルト・ヤコブ病 | 0 | 0 | 0 |
原発性肺高血圧症 | - | - | - |
計 | 96 | 1,126 | 2,822 |
注:原発性肺高血圧症は平成10年1月に特定疾患に認定 資料:徳島保健所
3 基本方針
3-1 基本理念
本町は、『花と緑と太陽のまちあいずみ』を将来像とし、「人にやさしい健康福祉のまちづくり」を目標に、福祉のまちづくりを進めています。
だれでも障害をもつ可能性があります。障害をもっても地域社会の一員としてほこりをもって生活できるまちが望まれています。
障害者の自立と社会参加を基本とし、障害がある人もない人も、ともにまちに出て、働き、買い物をし、遊び、交流するなかで、おたがいに理解しあい、助け合うまちづくりをみんなで進めます。
人と人 かがやきあいのまちづくり
―あいずみ障害者プラン21―
- 啓発・広報-ノーマライゼーションの実現のために
- 教育-一人ひとりにあった教育を保障するために
- 雇用・就業-はつらつと働ける場や機会の確保のために
- 保健・医療-疾病の予防と機能回復のために
- 福祉-自立した生活を支援するために
- 生活環境-暮らしやすい生活環境づくりのために
- 社会参加-こころゆたかな生活をおくるために
1 啓発・広報-ノーマライゼーションの実現のために
障害者への差別や偏見のない「全員参加の社会づくり」をめざして、住民が障害や障害者への理解を深め、心の障壁をなくす取り組みを進めます。
子どもから成人までを対象にした人権・福祉学習活動、作業所など福祉施設との交流活動、ボランティア活動、地区社協活動など、あらゆる機会・方法を通じて理解を深めるための啓発活動を推進します。また、『広報あいずみ』等の福祉記事の充実、『社協だより』『地区社協だより』の発行回数増加と内容の充実、「声の広報」の配付、障害者団体の機関紙の発行支援など、啓発・広報の充実を図ります。
2 教育-一人ひとりにあった教育を保障するために
一人ひとりが、個性や希望にそった自己実現がなされるよう生涯を通じた教育・学習システムづくりに努めます。
障害児や保護者の意向や障害に応じた保育・教育を提供し、その可能性を最大限に伸ばし、適切な進路を見いだすことのできる環境づくりを進めます。学校を卒業した後も、家庭生活や社会生活にかかわる知識や技術習得の場や機会を確保するために、各種講座の開催にあたっては障害者が参加しやすいよう配慮するとともに、障害に応じた講座の開設も検討します。
3 雇用・就業-はつらつと働ける場や機会の確保のために
働くことを望む障害者のだれもが、その適性と能力に応じて仕事をもち、自立した生活を送ることができるよう、働く場や機会の確保に努めます。
障害者雇用について町内事業主の理解と協力を促進し雇用機会の拡大を図るとともに、職業能力開発の機会の拡充を推進します。また、訓練をうけながら経済的に自立できるよう作業所の充実、障害者による店づくりなど、福祉的就労の場づくりを促進します。また、障害保健福祉圏域での福祉工場の整備の可能性について研究を進めます。
4 保健・医療-疾病の予防と機能回復のために
心身両面の疾病等の発生を予防し、健康の維持・回復を図り、社会的自立を促進するため、乳児から高齢者まで各世代に応じた保健・医療サービスの充実を図ります。
医療機関や保健所、児童相談所、福祉事務所など関連機関と連携し、疾病の早期発見を早期治療に結びつける体制の強化を図るとともに、障害の進行を阻止し機能を回復するためにリハビリテーションの充実を図ります。また、プライバシーに配慮しながら、保健所と連携して、精神保健事業、難病対策事業を推進します。
5 福祉-自立した生活を支援するために
すべての障害者が地域社会の一員として自立し安心して暮らせるよう、福祉サービスの質・量両面での充実に努めます。
障害者の生活安定を図るとともに、自立意識の高まり、障害の多様化・重度化・重複化に対応できるよう、選択性があり、総合的な在宅福祉サービス、施設福祉サービスを提供します。また、相談をスムーズにサービスの提供に結びつけるために障害者全体の総合相談窓口の整備を検討します。
6 生活環境-暮らしやすい生活環境づくりのために
障害者が自立して自由に社会参加できるよう、活動しやすく、暮らしやすい生活環境づくりを進めます。
安全で利用しやすい公共的施設の整備、公営住宅のバリアフリー化(障害者が住みやすい仕様化)を推進するとともに、バリアフリー住宅の普及の促進、新築・改造への支援強化、移動手段・コミュニケーション手段の確保に努めます。
また、街角でのちょっとした手助けや心づかいへの働きかけ、住民参加のまちづくり点検とその反映など、ハードとソフトの両面が整備されたまちづくりを進めます。
7 社会参加-こころゆたかな生活をおくるために
障害者が、こころゆたかな生活をおくるために、スポーツ・レクリエーション活動、芸術・文化活動、交流活動などへ参加を促進します。
スポーツ・レクリエーション大会の開催、芸術・文化を鑑賞する機会や場の充実を図るとともに、みずからが活動し、楽しめるよう相談・情報提供体制の整備、指導者・支援者(ボランティア)の派遣、作品の展示・活動発表の場の確保、施設利用費の助成、利用しやすい施設の整備に努めます。
4 基本計画
人と人 かがやきあいのまちづくり
―あいずみ障害者プラン21―
<基本理念> | - | <主要施策> |
---|---|---|
啓発・広報 | ノーマライゼーションの実現のために |
|
教育 | 一人ひとりにあった教育を保障するために |
|
雇用・就業 | はつらつと働ける場や機会の確保のために |
|
保健・医療 | 疾病の予防と機能回復のために |
|
福祉 | 自立した生活を支援するために |
|
生活環境 | 暮らしやすい生活環境づくりのために |
|
社会参加 | こころゆたかな生活をおくるために |
|
4-1 啓発・広報-ノーマライゼーションの実現のために
<現状と課題>
アンケートでは、町民の57%、知的障害者の46%、身体障害者の24%が障害者への差別・偏見を感じており、精神障害者へは「不可解」(町民の29%)、「こわい」(同28%)といったイメージが依然持たれています。一方、障害者問題に関心を持つ町民は8割を超え、町民のボランティアへの参加意向は22%となっています。
町では、メディアや交流イベントなどを通じて啓発活動に努めていますが、若い人や男性の参加を促し、広く地道に継続していくことが求められています。
啓発・広報
- 啓発・広報の推進
- 福祉教育の充実
- 交流機会の拡充
- ふれあいのまちづくりの促進
<主要施策>
1 啓発・広報の推進
「広報あいずみ」、「社協だより」、「地区協だより」、「徳島新聞」の藍住町政だより欄の充実を図るとともに、障害者自身による啓発広報活動の促進、国・県・町の啓発パンフレットやリーフレットの活用、「障害者の日」(12月9日)の周知などによる啓発広報活動を推進します。
またAIテレビの有効活用など、多様なメディアを活用した啓発広報を推進します。
施策項目 | 施策展開の方向性 |
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1.「広報あいずみ」等の充実 | ノーマライゼーションの視点に立った啓発記事づくり、障害者の声の掲載など、「広報あいずみ」、「徳島新聞」の藍住町政だより欄の充実を図ります。 |
2.「社協だより」「地区協だより」の充実 | 発行回数の拡大など、発行体制の充実を促進します。障害者や町民の企画、取材、編集による記事づくりなど、内容の充実を促進するために、地区協広報委員の拡充と強化を図ります。 |
3.障害者団体機関紙の発行支援 | 会員間の連絡、情報交換を充実し、組織活動を充実するために団体機関紙の発行を支援します。機関紙を役場・福祉センター・コミュニティセンターなどの情報コーナーで配布するなど、町民への啓発広報の手段としても活用を図ります。 |
4.啓発パンフレットの活用 | 町独自のパンフレットやリーフレットの作成を充実するとともに、国・県などの啓発パンフレット等とあわせて、保健・医療・福祉の窓口、役場・福祉センター・コミュニティセンターなどの情報コーナーでの配布など、有効活用を図ります。 |
5.障害者の日(12月9日)の普及・活用 | 広報の特集記事の掲載などにより障害者の日(12月9日)の周知を図るとともに、子どもから高齢者まで、障害や障害者問題についてを考える日として、活動の充実を図ります。 |
6.多様なメディアの活用 | AIテレビの障害者関連番組の充実を図るとともに、地域情報発行社、新聞社、テレビ、ラジオ局へ積極的に情報提供を行うなど、ミニコミ・マスコミを通じた啓発・広報を促進します。また、インターネット等の最新メディアを活用した啓発・広報の可能性について研究します。 |
2 福祉教育の充実
集団保育・幼児教育、学校教育の段階から社会教育にいたるまで、人権尊重の精神に根ざした一貫した福祉教育を推進するとともに、町社会福祉協議会(以下、町社協)と地区推進協議会(以下、地区協)との連携による出前方式の地域福祉学級の取り組みを検討するなど、住民主体の地域に密着した学習を促進します。
施策項目 | 施策展開の方向性 |
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1.学校教育等における福祉教育の推進 | 子ども達が、人権や社会福祉について関心を持ち、自ら考え、行動できる力を養うため、保育・幼児教育、学校教育の中で一貫した福祉教育を推進します。 |
2.交流教育の推進 | ボランティアなど交流体験学習の継続、障害児学級と通常学級の児童・生徒の交流機会の充実を図るとともに、地域の学校と養護学校との交流を進めます。 |
3.福祉教育協力校の促進 | 福祉教育・ボランティア活動等の実践活動を推進するために、福祉教育推進協力校の充実を支援します。 |
4.保母、教諭の福祉研修の充実 | 保母、教諭の福祉意識を高め、福祉教育内容の向上を図るために、福祉研修、福祉教育の授業研究会等を充実します。 |
5.社会教育における福祉教育の充実 | 障害や障害者に対する町民の理解を深めるために、人権や障害者問題などに関する講座や講演会の開催を充実します。 |
6.地域福祉学級の取り組み | 地域住民の福祉意識の啓発、地区福祉活動への参加促進などのために、障害者自らの出前方式による地域福祉学級の取り組みを検討します。 |
3 交流機会の拡充
「藍住ビッグフェスティバル」など交流イベントの充実を図るとともに、地域のまつりやイベントなどへの障害者の参画、障害者施設の行事への地域住民の参加を促進するなど、交流機会の拡充を図ります。
施策項目 | 施策展開の方向性 |
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1.「藍住ビッグフェスティバル」の充実 | 子どもから高齢者まで一緒に楽しむ文化・健康・福祉のつどいとして、「藍住ビッグフェスティバル」を一層充実します。フェスティバルの運営について障害者の声を聞くとともに、企画段階から障害者の参画を促進するなど、障害者や高齢者などハンディのある人が参加しやすいフェスティバルづくりを推進します。 |
2.「ふれあい大会」の充実 | 「ふれあい大会」へ障害者の参加を促進するとともに、地域住民のボランティア参加を促進するなど、障害のある人と障害のない人の交流機会の充実を図ります。 |
3.野外交流活動の充実 | 障害者と小中学生・町民が、野外活動や遠足など、一日の行動をともにし、楽しみながら、交流する野外交流活動を充実します。 |
4.各種スポーツ大会等への参加 | 障害者スポーツ大会などへの参加を促進し、県内外、全国の人々とのスポーツによる交流を促進します。 |
5.地域のまつりやイベント等への障害者の参画の促進 | 「スポーツフェスティバル」をはじめ、地域のまつりやイベントなどへ障害者の参加を呼びかけるとともに、企画・運営へ障害者の参画を促進します。 |
6.障害者施設との交流の促進 | 小規模通所作業所「ひだまり」「喫茶コーナーステップ」「すみれ会あいずみ作業所」「鳴門授産センター藍住分場ゆうあい作業所」「精神障害者地域生活支援センター虹の里」など、障害者施設へのボランティア活動、施設行事への地域住民の参加を促進するなど、交流機会の拡充を図ります。 |
4 ふれあいのまちづくりの促進
障害のある人もない人も地域でともに暮らせるよう、地区協活動、ボランティア活動、障害者団体活動などの充実を促進し、ふれあいのまちづくりを促進します。
施策項目 | 施策展開の方向性 |
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1.社会福祉協議会の体制の充実 | 地域福祉活動の要である社会福祉協議会の体制の充実を促進するとともに、活動を支援します。 |
2.地区協のふれあい活動の充実 | 地域コミュニティづくりをめざして、各地区協で取り組んでいるふれあい活動の充実を支援します。 |
3.福祉ネットワークづくりの促進 | 住民同士の相互の助け合いの体制づくりとして、「こんにちはボランティア」活動の充実など、福祉ネットワークづくり活動を促進します。 |
4.地域福祉人材の発掘・育成 | 看護婦・保健婦、介護福祉士など、専門技術をもった町内在住者の発掘とリストアップを行うとともに、保健・福祉サービス、地域福祉活動などへの、協力と参加を呼びかけます。 |
5.ボランティアセンターの拡充 | ボランティアコーディネーターの配置、ボランティアデータベースの整備等により、相談・情報提供機能、登録・調整・紹介機能の充実など、ボランティアセンターの拡充を促進します。 |
6.ボランティア団体へ支援の充実 | 活動に必要な機材の貸し出し、活動の場の提供など支援を充実するとともに、研修会・交流会の開催などによるボランティアの資質の向上と相互の交流を促進します。 |
7.ボランティア連絡協議会の充実 | ボランティア団体間の交流の促進、連携を強化するためにボランティア連絡協議会の体制と活動の充実を促進します。 |
8.個人ボランティアの活性化 | 障害者や高齢者・若者や男性・有職者など、多様な層のボランティア参加ニーズに対応できるよう、能力や技術、自由時間を生かせる多様なボランティアメニューづくりなど、受け皿を整備し個人ボランティアの活性化を促進します。 |
9.精神保健ボランティアの育成 | 徳島保健所と連携し、精神保健ボランティアの育成に努めます。 |
10.広域技術ボランティアネットワークづくり | 必要とされる技術ボランティア(手話・点字通訳・要約筆記など)の派遣体制を充実するために、東部第1サブ障害保健福祉圏域など広域で連携し、早期養成を図るとともに、広域コーディネートシステムの整備など、町域を超えて相互に協力しあう広域技術ボランティアネットワークづくりを促進します。 |
11.ボランティアスクールの開催 | 中・高校生などを対象に、夏休みの合宿形式のボランティアスクールを充実し、受講修了生に対して、障害者ボランティア団体への参加を呼びかけます。 |
12.企業ボランティア活動の促進 | ふれあいイベント、福祉ネットワークづくりなどへの参加を町内事業所へ呼びかけるなど、企業ボランティア活動を促進します。 |
13.住民参加型有料サービスへの支援 | 手助けを必要とする誰もがサービスを受けることができるよう、住民参加型有料サービスを実施している団体の活動のPRなど、支援を図るとともに、新たなサービスの会の育成を図ります。 |
14.障害者団体の自主活動の支援 | 「藍住町身体障害者会」「藍住町手をつなぐ育成会」など、各団体のそれぞれの目的に沿った自主的活動を支援します。 |
4-2 教育-一人ひとりにあった教育を保障するために
<現状と課題>
アンケートでは、特に知的障害者の教育機会の充実を求める声が強く、所得保障、雇用の場・機会に次いで、17項目中、3位にあげられています。
本町では、可能な限り統合教育を実践してきましたが、これからも障害児一人ひとりの個性を尊重し、障害に応じた教育を受け、可能性を最大限伸ばしていくために、障害児教育の充実が求められています。
また、障害者が学校を卒業したあとも学びつづけられるよう、生涯学習の場や機会の一層の充実が求められています。
教育
- 幼児教育の充実
- 学校教育の充実
- 社会教育の充実
<主要施策>
1 幼児教育の充実
幼稚園における統合教育を進めるとともに、施設改修や教職員の研修の充実など、体制の整備に努めます。
施策項目 | 施策展開の方向性 |
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1.統合教育の推進 | 日々の通園と集団教育が可能な障害児をできるかぎり幼稚園で受け入れ、障害がない児童と遊びや生活をともにする統合教育を推進します。 |
2.教育環境の整備 | 教職員の研修の充実などにより障害児教育の内容の向上を図るとともに、施設・設備の改善など、教育環境の整備に努めます。 |
2 学校教育の充実
心身に障害がある児童生徒の可能性を最大限に伸ばし、自己実現を促進するために、本人や保護者のニーズや障害の実態に応じた適切な就学指導の実施、教育内容の充実、教育環境の整備などにより、障害児(者)教育の充実を図ります。
施策項目 | 施策展開の方向性 |
---|---|
1.就学相談・指導の実施 | 本人・保護者の希望、障害の実態、通学などを十分に考慮した就学相談・指導を実施します。 |
2.障害児学級の充実 | 障害がある児童・生徒の地域での教育を保障するために、小中学校に障害の実態に対応した障害児学級を充実します。 |
3.介助員の配置 | 必要に応じた介助員の配置に向けて、介助員制度、複数担任制の制度化を国・県に要望します。 |
4.教育・指導の一貫性の確保 | 保育所・幼稚園、療育機関との情報交換など連携を強化し、保育・幼児教育・療育と学校教育の一貫性を確保します。 |
5.教育・指導内容の充実 | 障害児学級を担当する教職員の研修会・交流会の実施と参加などにより教育・指導内容の充実を図ります。また、障害児学級の設置校の全教職員についても研修会を実施するなど、障害者教育についての意識啓発を行います。 |
6.教育相談・指導の充実 | 教育相談・指導体制の整備を図るとともに関係教職員の研究・研修体制の充実を推進します。障害がある児童・生徒の教育・療育相談に応じられる専門的な相談機関との連携を図ります。 |
7.進路指導の充実 | 一人ひとりの生徒の能力と意向に応じた適切な進路を保障するために、県教育委員会、労働・福祉関連部門などとの連携を強化し、進路指導の充実を図ります。 |
8.学校・家庭・地域の連携の強化 | 学校と家庭、学校と地域の連携を図るとともに、保護者同士の交流を深め、障害児一人ひとりに対する総合的できめ細かな教育・指導を行います。 |
9.交流教育の推進 | ボランティアなど交流体験学習の継続、障害児学級と通常学級の児童・生徒の交流機会の充実を図るとともに、地域の学校と養護学校との交流を進めます。(再掲) |
10.教育施設・設備の改善 | 障害のある児童・生徒がより適切な環境の中で教育が受けられるよう、スロープ、トイレなど、学校施設・設備の改善を推進します。 |
3 社会教育の充実
学校を卒業した後も、家庭生活や社会生活にかかわる知識や技術習得の場や機会を確保するために、開設している講座についての情報提供の充実、参加条件の整備などを推進し、障害者の参加を促進します。また、障害者の学習ニーズにそった講座、就労など社会参加を助長する技術習得講座の開設を推進します。
施策項目 | 施策展開の方向性 |
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1.生涯学習講座の情報提供の充実 | 点字や音読のパンフレットやリーフレットの作成とともに、AIテレビの活用など、開設している生涯学習講座についての情報提供体制、広報体制の整備・充実を図ります。 |
2.学習体制の整備 | 障害者も共に学べるよう、必要に応じて点字や音読の学習資料、手話通訳・要約筆記サービスの提供を図るなど、学習体制の整備を推進します。外出が困難な重度障害者については、AIテレビの活用などによる、自宅学習体制の整備を進めます。 |
3.障害者を対象とした技術習得講座の開催 | 福祉分野と連携しながら、ワープロ・パソコン講座など、障害者が必要とする技術習得のための講座開設を推進します。 |
4.自主学習グループの育成と支援 | 障害者の自主的な学習グループの結成にあたっては、指導者の派遣、場や学習機器の提供など、育成と支援に努めます。また、障害者の学習ニーズにそった講座の開設を推進します。 |
5.生涯学習ボランティアの育成・活用 | 町内の知識人、芸術家・工芸家はじめ、生涯学習修了者などから、生涯学習ボランティアを募り、講師または講師のアシスタントとして活用を図ります。障害者の学習へもサポートを依頼します。 |
6.施設・設備の整備 | 障害があっても利用しやすい生涯学習施設・設備の整備を推進します。地域の身近な学習の場として、学校施設の活用を図ります。 |
4-3 雇用・就業-はつらつと働ける場や機会の確保のために
<現状と課題>
本町では、知的障害者の授産施設や作業所、精神障害者の作業所などで、福祉的就労を促進しており、また、いくつかの事業所においては積極的に障害者雇用が行われています。しかし、事業所アンケートによると、障害者の雇用や短期的な受け入れ、作業所への支援などに取り組む意欲のある事業者はいずれも数%に留まっています。障害者の段階に応じた訓練や就労の機会の確保のため、事業者の啓発、意欲的な事業者、障害者への支援の充実などが課題です。
雇用・就業
- 雇用の促進と安定
- 福祉的就労の促進
<主要施策>
1 雇用の促進と安定
町など公共機関が率先して障害者雇用を推進するとともに、国・県や関係機関と連携し、事業主への啓発活動、障害者雇用にかかわる各種制度などの周知徹底、就業を希望する障害者に対する職業紹介・相談、職業能力開発の充実など、障害者の雇用の拡充と安定に努めます。
施策項目 | 施策展開の方向 |
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1.町など公共機関の雇用の推進 | 町など公共機関が率先して、障害者雇用を推進します。 |
2.事業主への啓発活動 | 「障害者雇用促進月間」(9月)などを中心に、町内の事業主への障害者雇用の理解と積極的な協力を要請します。 |
3.各種助成制度等の周知徹底 | 国・県や関係機関と連携しながら、各種助成、融資、税制上の優遇措置など、雇用を促進する各種制度の周知徹底を図ります。 |
4.紹介・相談体制の充実 | 公共職業安定所などの関係機関と連携し、障害者への職業紹介・相談、事業者に対して障害者の求職情報を提供するなど、就業の促進を図ります。 |
5.授産施設の整備、充実 | 就労訓練の場である精神薄弱者授産施設「鳴門授産センター藍住分場ゆうあい作業所」と連携し、地域に密着した訓練内容の充実を支援します。 |
6.職業能力開発の充実 | 徳島障害者職業センターと連携し、就労プログラムの整備と活用を図るなど、障害者の職業能力開発を支援します。 |
7.雇用支援センターの設置 | 障害者の職業的自立を図るため、授産施設などの修了者に対して、事業所での段階的な就労訓練を行う雇用支援センターの共同設置について検討します。 |
8.障害児学級等での職業自立教育の充実 | 障害児学級などにおいて、作業学習、現場学習を積極的に取り入れ、職業自立教育の充実を図ります。 |
9.藍住町障害者就業協力企業制度(仮称) | 雇用、就労訓練の受け入れなど、障害者の就労に対する支援・協力してもらえる事業所を藍住町障害者雇用協力企業(仮称)と認定し、広報などでPRするとともに表彰などを行う制度の創設を検討します。 |
2 福祉的就労の促進
一般的雇用が困難な障害者が、身近な地域において、就労の場を確保できるよう福祉事業所づくり、障害者の店づくりを支援するとともに、訓練を受けながら経済的に自立できるよう作業所の充実を促進します。
施策項目 | 施策展開の方向性 |
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1.福祉事業所づくり | 作業所や授産施設などの就労訓練を終えた障害者の就労を確保する福祉事業所づくりを支援し、障害者自営業の育成を図ります。 |
2.障害者の店づくり支援 | 知的障害者が就労する庁舎内喫茶コーナー「ステップ」の活動を支援するとともに、障害者の自立と交流の場として、障害者による障害者の店づくりを支援します。 |
3.作業所応援ショップづくり | 作業所への技術指導、作業所のPR、製造品の委託販売など、作業所に対して支援・協力をしてもらえる「作業所応援ショップ」づくりを進めます。 |
4.セルプショップづくり | 町内の作業所はじめ全国の授産施設で製造した製品の販売と交流の場として、セルフショップづくりを促進します。 |
5.小規模作業所の充実 | 小規模作業所の作業内容の充実、オリジナル製品の販路の確保などにより、経済的な自立度の向上を促進します。 |
6.福祉工場の検討 | 一般的雇用が困難な障害者を雇用する福祉工場の整備について、東部第1サブ障害保健福祉圏域など広域で研究を進めます。 |
主題:
人と人 かがやきあいのまちづくり ―あいずみ障害者プラン21―
藍住町障害者計画(本編) No.1
1頁~30頁
発行者:
徳島県藍住町
発行年月:
平成10年3月
文献に関する問い合わせ先:
徳島県藍住町健康福祉課
徳島県板野郡藍住町奥野字矢上前52-1
TEL 0886(37)3115
FAX 0886(37)3151