国際リハビリテーション協会(Rehabilitation Internanional:RI)の第9回アジア・太平洋地域リハビリテーション会議は、1990年10月26日より30日まで中国・北京において2000名参加のもとに行われた。わが国からは国立身体障害者リハビリテーションセンターの総長である津山直一氏を団長として各専門家および肢体不自由・視覚障害・聴覚障害等障害者の方々およそ70名が参加をした。
1988年、東京で開催された第16回リハビリテーション世界会議において、アジア地域におけるリハビリテーションの機運が高まったなか開催されたこの会議は、アジア地域におけるより一層の連帯に大きな意義があったものと思われる。
会議は「平等と参加」という大会テーマのもとに、5つの総会と8つの分科会に分かれ、広い分野にわたって活発な討議が行われた。分科会では、各テーマごとに毎回視点をかえたり、さらにテーマを絞ったりして、前日のテーマを深めていく方法がとられた。
また、会議開催中、映画際、CBRセミナーをはじめとする各種セミナーやワークショップ等も開催された。施設見学は、個人の興味別にいくつかのコースが設けられた。(会議日程別表参照)
なお、同会議全体については、別途報告書にまとめられている。問い合わせは、日本障害者リハビリテーション協会まで。
(編集部)
会 議 日 程 |
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10月23日(火) |
09:00~12:00 |
国際リハビリテーション協会(RI)年次総会 |
14:00~18:00 |
国際リハビリテーション協会(RI)年次総会 | |
10月24日(水) |
09:00~12:00 |
国際リハビリテーション協会(RI)年次総会 |
14:00~18:00 |
国際リハビリテーション協会(RI)専門委員会 | |
10月25日(木) |
09:00~09:30 |
HANDEX'90 開会式 |
10:30~12:00 |
国際リハビリテーション協会(RI)アジア・太平洋地域委員会 | |
14:00~17:00 |
国際リハビリテーション協会(RI)アジア・太平洋地域委員会 | |
19:00~20:30 |
レセプション | |
10月26日(金) |
09:00~09:30 |
国際リハビリテーション協会(RI)役員会 |
09:30~10:30 |
開会式・総会Ⅰ | |
10:45~12:00 |
総会Ⅱ | |
14:00~17:00 |
分科会1A 政府の役割と責任/分科会2A 特殊教育のシステム/分科会3A 脊椎損傷/分科会4A ワークオポチュニティの創出/分科会5A 情報交換とコミュニケーション/分科会6A 政策と計画/分科会7A 家庭生活を送るための援助/分科会8A スポーツ | |
19:30~ |
レセプション | |
10月27日(土) |
09:00~12:00 |
総会Ⅲ |
14:00~17:00 |
分科会1B 障害者団体と政府の関係、政策における役割/分科会2B 早期教育―精神薄弱、盲、ろう児を中心に/分科会3B 障害予防の社会的医学的側面/分科会4B 特別雇用策―割当雇用、雇用あっせん/分科会5B 視聴覚プログラムの例/分科会8B レクリエーション活動、文化活動/アビリンピック91 | |
19:30~ |
中国障害者芸術団によるアートパフォーマンス | |
10月29日(月) |
09:00~12:00 |
分科会1C 社会保障プログラムの役割/分科会2C 高等教育―盲・ろう児を中心に/分科会3C 伝染病疾患、栄養不良、先天異常による障害の予防/分科会4C 科学技術を利用した雇用の促進/分科会5C 障害者への偏見を除くためのマスメディアの活用/分科会6C 公共交通機関と個別輸送サービス セミナーとワークショップ CBRセミナー1/コンダクティブエデュケイションセミナー1 |
14:00~17:00 |
セミナーとワークショップ CBRセミナー/コンダクティブエデュケイションセミナー2/ILプログラム/義肢・装具/ライ治療とリハビリテーション/東洋医学 |
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19:00~ |
中国中央芸術団によるアートパフォーマンス | |
10月30日(火) |
08:00~12:00 |
施設見学 |
14:00~15:30 |
総会Ⅳ | |
16:00~17:30 |
総会Ⅴ・閉会式 | |
19:30~ |
さよならパーティ |
([第9回アジア・太平洋地域リハビリテーション会議報告書」より抜粋)
(財)日本障害者リハビリテーション協会発行
「リハビリテーション研究」
1991年6月(第68号)2頁~3頁