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高齢者の労働と生きがいに関する研究

No.5

3 結果

4 高齢者と家族との関係について(表-7参照)

(1) 子供とのつき合い方
 「いつも一緒」は少なく23%で、「時々あって食事や会話をする」が64%と圧倒的に多く、各年代層をとっても同じ傾向である。近接地に居住し、独立性を保ちたい気持ちであろう。家族での役割は「家族の相談相手」43%、「家族の長として」38%で一位、二位を占める。長老としての長年の経験が生かされ、回答者の生きがいを構成しているようである。「家計を支えるもの」(30%)、「家事の担い手として」(22%)は後継者が居るせいか多くはない。
(2) 独居時の子供との同居希望とその可能性
 息子(夫婦)、娘(夫婦)などとの同居希望は69%と高い。そのうち44%の人は、同居可能と考えており、わが国古来の老人介護の風習が残っている。ただし、子供との同居希望について、「わからない」、「無回答」が28%、を占め、同居の可能性について、「無理と思う」が14%、「わからない」15%、「無回答」27%と、老人同居の複雑さを示唆している。
表-7 高齢者と家族の関係
子供とのつき合い 問12 質問項目 人数 比率%
いつも一緒が良い
115
22.8
時々会って食事や会話をする
321
63.7
たまに会話をする程度会話を
41
8.1
全くつきあわず生活を
0.8
無回答
23
4.6
合計
504
100
家庭での役割 複数回答 問13 質問項目 人数 比率%
家族の担い手として
111
22.0
子供の世話をするもの
41
8.1
家族の相談相手
217
43.1
家計を支えるもの
150
29.7
家族の長として
195
38.6
その他のことで
76
15.1
役に立っていない
32
6.3
合計
822
163
回答者数
504
独居時の同居 問17 質問項目 人数 比率%
息子(夫婦)と同居
163
32.3
娘(夫婦)と同居
104
20.6
子供と同居
79
15.8
子供がいない
16
3.2
わからない
97
19.2
無回答
45
8.9
合計
504
100
同居希望の可能性 問18 質問項目 人数 比率%
できると思う
221
43.8
無理と思う
72
14.3
わからない
76
15.1
無回答
135
26.8
合計
504
100
経済的ゆとり 問18 質問項目 人数 比率%
困っている
19
3.8
少し困っている
88
17.5
あまり困っていない
229
45.4
困っていない
151
30.0
無回答
17
3.3
合計
504
100

 5 ボランティア預託制度に関する考え方

(表-8参照)
表-8 ボランティア預託制度

利用希望有無 問19 質問項目 件数 比率%
利用したいと思う
209
41.5
利用したいと思わない
126
25.0
わからない
140
27.8
無回答
29
5.7
合計
504
100
不利用理由 問20 質問項目 件数 比率%
身内に介護者がいる
73
24.7
見返りを期待せず
45
15.3
他人の介護は気がね
45
15.3
介護の質が不安
2.4
生活振りを知られたくない
1.4
医療・介護施設入居希望
96
32.5
その他
1.3
無回答
21
7.1
合計
295
100
実施時のボランティア活動
増えると思う
295
58.5
変わらないと思う
93
18.5
わからない
84
16.7
無回答
32
6.3
合計
504
100
 本制度については、「利用したいと思う」41%に対し、「利用したいと思わない」が25%、「わからない」が28%に達し、制度が十分理解されていないほか、身内の介護、医療・介護施設の希望が強いようである。

6 生きがいと家族関係

(表-9)

表-9 家族との同居の状況
(あなたはどなたと一緒に暮らしていますか。)(複数回答)
区分
同居の生活者
全体 男女別内訳 年齢別内訳
回答率と比率 合計 60~64歳 65~69歳 70~74歳 75~79歳 80歳以上
1 配偶者
回答数
410
391
19
246
124
36
対回答者数比率%
81.3
89.9
27.5
100
84
78
82
40
2 既婚の男子
回答数
51
38
13
26
21
対回答者数比率%
10.1
8.7
18.8
13
3 既婚の女子
回答数
39
33
17
16
対回答者数比率%
7.7
7.6
8.7
10
10
20
4 子供の配偶者
回答数
47
40
24
18
対回答者数比率%
9.3
9.2
10.1
11
11
5 未婚の子供
回答数
72
66
57
12
対回答者数比率%
14.2
15.2
8.7
50
20
6 孫
回答数
63
55
31
24
対回答者数比率%
12.5
12.6
11.6
11
15
18
7 その他の家族
回答数
15
13
13
対回答者数比率%
2.9
2.9
2.9
8 親族以外の親族
回答数
9 一人暮らし
回答数
48
20
28
22
20
対回答者数比率%
9.5
4.6
40.6
10
40
回答数合計
745
656
89
436
237
63
回答数者合計
504
435
69
293
160
44
 子供との関係では、「大切にされている」が概ね半数の44%、「やや大切にされている」が36%である。寂蓼感も「全くない」24%、「あまりない」48%と良好な家族関係が維持されているようである。その結果、回答者の一番大切なものは、家族(78%)が群を抜いて高く、老後の生きがいの重要な要素となっていることがわかる。

主題・副題:
高齢者の労働と生きがいに関する研究 91~92頁