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創立20年史 財団法人日本身体障害者スポーツ協会

No.30

日本の成績

- 個人競技

団体競技

1位 52
(バスケットボール女子,卓球男子,4×80㎝リレーC.P.4×266 mリレー車イス,アーチェリー)
2位 37
(バスケットボール男子,卓球女子,4×400 mリレー車イス,水泳リレー切断,ローンボールペア女1男2)
3位 25
(ローンボールペア男子2)
合計 114 14

〔団体種目〕

  • 男子バスケットボール2位〔12人〕
    (予選リーグ)日本2-0
             日本151 :0パプアニューギニア
             インドネシア棄権
    (決勝リーグ)1勝1敗○日本128 : 3 香港×
                 ×日本 43 :62オーストラリア○
  • 女子バスケットボール1位〔12人〕
    日本120 :0香港
    日本112 :0香港
  • 卓球 AMP男子団体(藤井,大江,佐々木(茂),君崎-4人)1位
        PARA女子ペアー(江藤,野島-2人)2位
  • 陸上
    C.P4×80mリレー(中原,栗林,森尾,佐々間-4人)1位
    PARA4×200 mリレー(白浜,岩井,松館,下川-4人)1位
    PARA4×400 mリレー(太田,角田,古川,木本-4人)2位
  • 水泳AMPリレー(小山田,熊野,我重,原-4人)2位
  • ローンボール BLIND
    (女)ペアー佐々木(佳)沖谷組2位
    (男)ペアー阿部,酒匂組2位宮城,長谷川組2位
           山川,吉野組3位石川,沼倉組3位
  • アーチェリー男子団体(熊丸,山崎,平-3人)1位

第3回極東,南太平洋身体障害者スポーツ大会について 団長代理 井出精一郎(日身協)
はじめに
 1982年10月に第3回大会が香港で行なわれることになったのは,前回の第2回大会の理事会で決定されたものである。但し,第2回大会はオーストラリアで1977年11月に行なわれたことから4年目ごとだとすると,1981年に行う予定となるが会場,その他準備状況によって1年間延期したものであった。
 1981年8月にFESPIC理事会が香港で開催され理事である中村裕氏が出席したが,日身協からも参加をということで準備状況の視察をかねて香港へ飛んだがスポーツセンターそのものが未だ型をなしておらず着工したばかりであり,宿舎の予定となる病院もまだ着工のはこびにもなっていなかった。
 この大会の運営に当たっては,一番の問題はやはり財政問題であり,大会の運営費は競馬の益金で解決がついたが,発展途上国に対する運賃の援助をどうするかが問題であった。(記念メダルの発行など行ったが?)

  1. 大会期間中の理事会(10月31日10時より1時間11月7日10時より約2時間)
    1. 規約の改正案が決ったが施行日の承認が必要1982年10月からとされた。
    2. 次期開催国
       1986年インドネシア(1986年6月ジャカルタかソロ)(インドネシアとフィジーが立候補)
      (政府の承認書提出)
       1990年インド,フィジー,ニュージーランド
    3. 理事の交代はなく現執行部のままとする。
  2. 選手村
     プリンスオブウェールス病院の医師宿舎であり,設備を含めて立派であったが,高層(21階)の建物に対してエレベーターが貧弱であり,車イスの2台のり2基だけで到底上下に間に合う状態でなかった。火災のことを考えるとこのようなところに障害者を宿泊せしめることは日本では考えられない。一切の行動がこのエレベーターによって規制されてしまう結果となった。
     また,連絡とくに外部との連絡は殆んど不可能で本部事務所に電話が三本しかなく外部から連絡をとることも,外部への電話をかけることも殆んど不可能に近い。ニュータウンの設備が殆んど未完成の結果によるものと思える。
  3. 競技場(ジュビリースポーツセンター,銀禧體育中心)
     完成したばかりのスポーツセンターであり,各種競技は全てこの施設を利用して行なわれた。
     トラックは400 mのものが完成していたが舗装が不完全で,スパイクの利用が出来ないので団長会議においても議論となった。併しスパイク使用を希望するのは日本,オーストラリアなどの国で他の多くは希望なく,結局フィールドは使用してよいがトラックはダメと云うことでけりがついた。競技をみてみるとはだしで走る国が相当あり,スパイクの使用とかけはなれた感じがした。
     建物設備は大変よく車椅子の使用について不満はなかったばかりか,更衣室について障害の種別,性別により多く設けられてあり配慮が行き届いていた。ただし外部は日中30度に達する暑さであるが室内の冷房がよくきいておりその差がはげしいので少しとまどった感じはあった。
     競技場では最初の3日間位は飲料水に不自由した。
  4. 輸送問題
     一般のバスの後部座席を半数程度撤去し,後部の非常口から車イスの出入を考えたため,乗降場所には固定したスロープを設定してその場所のみしか乗降出来ない不満はあったが介助には軍隊が当り割合スムースに行なわれた。
  5. 食事 食事は最も豊富であり,色々配慮されていたが,三食の献立は毎日同じであることが日本選手にとっては不満ではなかったか。食事問題で団長会議で要望が出たことは昼食について温かいものが出せないかとのことであったが対応出来ないということで断ってきた。
     また,昼食の場所(選手村か競技場)によって前日夕方の団長会議で食数を食糧担当責任者に申し出ることが必要だった。
    • 飯及びパン(バター・ジャム)(両方でもよい)
    • 卵目玉焼 ・ハム
    • コーヒー又は茶
    • 飲物(セブンup,コーラ,ジュースなど)
    • オレンジ
    • サンドイッチ(中味は少しづつ異った)
    • ポテトチップ ・南京豆
    • オレンジ
    • 飲物
    • 飯及びパン(バター,ジャム)
    • 豆の塩煮
    • シチュー2種
    • コーヒー又は茶
    • 果物(主としてオレンジ)
    • 飲物(コーラ,ジュース,セブンupなど)
  6. 競技運営
     競技運営委員などは多くいたが,ルールについてよく知らない者が多く,たまにトラブルがあったが,競技者の内にもルール等について知らない者が多く今後ともFESPICはこのような状態が続くのではないか。
    オーストラリアの役員がかなり中心になって動いていたことが見受けられた。
    言語等の問題がなければ日本も加わって行くべきであると思う。

ジュビリースポーツセンター概略 SKETCH MAP OF JUBILEE SPORTS CENTER

ジュビリースポーツセンター概略 SKETCH MAP OF JUBILEE SPORTS CENTER

在香港日本人倶楽部婦人会の活躍

 10月29日午后沙田の選手村に到着すると日本人のご婦人が数名来ておられ,ボランティアとして日本選手団をエスコートすることとなっているのでご相談したいとの申し出があった。これが本大会で一方ならないお世話になった日本人倶楽部婦人会との始めての接触であった。とにかく入村のごたごたとで落ちついて打合をする時間もなかったが,次のことについて今後選手団の援助をする旨申入れがあり,我々は感激した。

  1. 援助するメンバーは日本人倶楽部婦人会の会員と総領事館の職員のご夫人8人を含んだ44人であること。
  2. 援助チームの責任者として次の3人が必ず毎日交代で選手村へ来ること。
    青木さん(在香港領事館)
    北村さん(婦人会)
    石川さん(婦人会)
  3. 毎日の援助メンバーは責任者を含めて5人であること。
  4. 具体的なことについては毎日朝8時に日本選手団本部に来て打合せをすること。
     かくして毎日,市街地より自動車で1時間又はそれ以上の時間をかけて早朝より来村し打ち合わせをし各選手の活動にそっての援助が始まった。
     毎日交代しているとは云いながら日頃全く経験のない激務を休みなくこなし,過労のため倒れたご婦人もあったくらい真剣に活躍をされたことは選手の活動にどれだけ好影響をもたらしたか日本選手団の成績をみても明らかである。

ボランティアメンバー
 K.石川(責任者)M.青木(責任者)M.安藤T.安藤
 M.伴野I.江口H.藤井T.藤沢S.藤田
 林R.樋口Y.池田K.池谷
 Y.池村I.井上J.川本T.北村
 J.小林H.小西R.黒田A.正木
 S.松本A.光益I.水野T.南沢
 K.森山T.内藤K.西田(婦人会長)S.大谷
 C.大内S.岡本S.小野垣S.雑賀
 S.関沢E.園山T.高木T.高梨
 A.高島K.高田H.滝川H.高梨
 A.高島K.高田H.滝川H.田沼
 S.寺下C.山田(総領事夫人)T.山田

ボランティアの構成
 総領事館の要請により婦人会が会員によびかけてボランティアを募り大会の日程に合わせて組織いたしました。参加者は全部で44名,総領事館の夫人8名もこの中に加わっていただいております。

FESPICボランティア当番表

10月29日(金)
選手団到着
山田
(総領事夫人)
96363
西田,青木 北村,石川 高木
708828
正木
515329
園山
233564
30日(土) 石川
92395
雑賀
731010
小野垣
495446
岡本
7952746
樋口
249416
31日(日)
開会式
西田,青木 北村,石川 小林
731746
藤田
728104
黒田
3-7425777
江口
3-379900
11月1日(月) 青木
220230
高梨
235277
内藤
775835
井上
8920305
川本
8913954
2日(火) 青木 瀧川
786740
大谷
498078
高田
747267

273821
3日(水) 石川 田沼
714761
藤沢
3-7145094
池谷
3-375144
高島
709085
4日(木) 青木 伴野
261877
池村
7908366
大内
778611
安藤(富枝)
733636
5日(金) 石川 池田
508490
水野
491447
関沢
278776
山田
7952462
6日(土) 北村
3-373972
安藤
8911853
寺嶋
920348
藤井
661287
小西
240950
7日(日)
閉会式
西田,青木 北村,石川 光益
3-7113976
森山
405120
松本
920935
南沢
258904
8日(月)
選手団出発
山田
(総領事夫人)
西田
(婦人会長)
96367-8
青木 北村 石川

責任者 青木 5-220230
     北村 3-373972
      石川 5-92395

婦人会の正式名称
 香港日本人倶楽部婦人会 会長 西田小夜子
 HONG KONG JAPANESE CLIB LADIES’SECTION

4.第11回日本車椅子バスケットボール選手権大会 (内閣総理大臣杯争奪)

昭和57年5月2日・3日 佼成学園体育館
参加16チーム

(大会の経過)
 今回の大会は昨年の10周年記念大会をひと節に,飛躍の第一歩として取り組んでまいりました。そして全国約80チームの中から地区予選を勝抜いてきた精鋭16チーム約200名の選手達も,日頃の練習の成果を充分に発揮し素晴らしい試合を展開いたしました。
 また,開催期間中は天候にも恵まれ,多くの一般の方がたにご来場いただきコートの上の熱戦を観戦していただくことができました。昨年の国際障害者年がその一年で終ることのないようにと願っております私達にとりまして,一般観客のみなさんの熱い声援をいただきましたことは,この上もない喜びであります。本大会が単なるスポーツの大会としてではなく,障害者を正しく理解していただくかけ橋になれば幸いでございます。
 車椅子バスケットボールは,我国の身体障害者スポーツの歴史上先駆者的存在にあり,,それを代表する選手権大会の果す役割は大なるものがあります。これは選手役員の誇りとするところであると同時に,これから更に意義ある大会,心に残る立派な大会にしたいと張りきっております。
《大会要綱》

  • 名称 第11回内閣総理大臣杯争奪日本車椅子バスケットボール選手権大会
  • 主催 (財)身体障害者スポーツ協会
        日本車椅子バスケットボール連盟
        (財)日本船舶振興会補助事業
  • 協賛 立正佼成会・佼成学園
  • 期日 昭和57年5月2日午前9時00分開会
        昭和57年5月3日午後2時30分閉会
  • 会場 佼成学園体育館
  • 参加資格
    1. 昭和56年度日本車椅子バスケットボール連盟に登録し,昭和57年度登録を本大会申込〆切日までに完了したもの。
    2. 次の割当数に基き,地区予選を勝抜いた16チーム。
       北海道1東北1関東2東京2甲信越1東海・北陸2近畿2中国2四国1九州2
    3. オープン参加女子紅白戦女子戦抜・男子戦抜
  • チーム人数監督・コーチ・マネージャー・選手等15名以内。但し,選手は12名以内。
  • 試合方法
    1. 昭和57年3月21日に開催する日本車椅子バスケットボール連盟評議員会で抽選により組合せを決定し,トーナメント方式で行なう。
    2. 3位決定戦は行わない。
  • 競技規則昭和57年度日本車椅子バスケットボール連盟規則(日本身体障害者スポーツ協会競技規則集)及び本大会申合事項による。
  • 成績 優勝=千葉 準優勝=東京ウィールチェアーB.C.
    敢闘賞=島根県車椅子B.C.,南勢シャーク,奈良ディアー倶楽部
  • 参加料1チーム2万円。
  • 表彰
    1. 男子優勝チームには,内閣総理大臣杯及び賞状。
      日本車椅子バスケットボール連盟杯及び賞状。
      日本身体障害者スポーツ協会会長杯。
      パッキング・キャスター杯。
    2. 男子準優勝チームには,日本車椅子バスケットボール連盟杯及び賞状。日本ウィール・チェアー杯。
    3. よく健斗した3チームに敢闘賞。
      申込 昭和57年3月20日までに,所定の申込書により日本車椅子バスケットボール連盟事務局に申込むこと。

(日程)
第1日目:5月2日(日)
 開会式9:00
  1.選手入場  5.来賓挨拶
  2.開会宣言  6.審判長注意
  3.優勝杯返還 7.選手宣誓
  4.会長挨拶  8.選手退場
第2日目:5月3日(祝)
 閉会式14:30
  1.選手入場 4.閉会宣言
  2.表彰    5.選手退場
  3.閉会挨拶

戦績トーナメント表

《第11回選手権大会役員名簿》

名誉会長 葛西嘉資 式典 伊佐幸弘
会長 浜本勝行 若菜常信
副会長 桜井弘 放送 独協大学放送研究会
参与 井手精一郎 写真 田沼洋一
氏家馨 競技 北村昭子
寺田宗義 審判長 水田賢二
高木金次 副審判長 山田登志夫
総務 林喜久子 審判 永見馨
山崎道男 射場義光
明比勅 北野久義
腰越虎男 山田隆道
伴正稔 矢田憲幸
林暁子 黒田利人
宿泊 斎藤邦司 坂田明弘
木村由紀子 篠原孝範
田村茂子 倉沢恒雄
上野哲也 宇野正信
佐々木清美 柴田洋児
秋川力 江藤敏
梅田実 内田茂治
輸送 後藤章夫 高橋明
勝又和夫 杉村真世
渡辺清 オフィシャル(主) 畑山芳
鯉渕俊夫 飛鋪由美
高垣勝勅 国立医療センター高等看護学校
渡辺文敏 戦評 藤井祐三
会場 橋谷俊胤 藤田伴代
川崎二三子 医師 初山泰弘
尾鷲誠 木村哲彦
村上茂子 林輝明
受付 上田裕彦 看護婦 坂田やい子
高島和子 -
上田義江

 昭和56年国際障害者記念日米車椅子バスケットボール競技大会の啓発映画(ビデオテープ子を225 本作成米国及び国際赤十字社広報センターを初め国内関係方面に配付した。((財)車兩競技公益資金記念財団助成事業) 製作数 日本語版195 本 英語・フランス語版30本

5.第11回全国身体障害者アーチェリー選手権大会(厚生大臣杯争奪)

開催要綱

  • 名称
    厚生大臣杯争奪・第11回フェニックス全国身体障害者アーチェリー選手権大会
  • 主催
    〔財〕日本身体障害者スポーツ協会
    身体障害者アーチェリー連盟
    日本自転車振興会補助事業
  • 協賛
    神奈川県アーチェリー協会,厚木市アーチェリー協会七沢スポーツクラブ,全国脊髄損傷者連合会
  • 期日
    昭和57年9月19平泳
  • 会場
    神奈川県総合リハビリテーションセンターアーチェリー場
    陸上競技場
  • 宿泊
    神奈川県総合リハビリテーションセンター,レスポウ厚木,ロイヤルホテル

式典
【開会式】

  1. 選手入場 演奏(向上高校吹奏楽部)
  2. 選手整列
  3. 開会宣言
  4. 優勝杯返還
  5. 会長挨拶
  6. 名誉会長挨拶 湯沢信治
  7. 来賓挨拶 厚木市長 足立原茂徳
  8. 来賓紹介
  9. 射場長注意 高橋睦宏
  10. 選手宣誓 平勲
  11. 選手退場

【閉会式】

  1. 選手整列
  2. 表彰
    1. FITAラウンドクラスの部
      (男・女1~6位)
    2. ショートメトリッククラスの部
      (男・女1~6位)
    3. 初心者クラスの部 (男・女1~6位)

      大会記録

      (1) FITAラウンドクラス
      大会記録:全ア連公認・昭和57年度・岡西三千夫(玉津アーチェリークラブ)1,178点

      順位氏名所属90m70m50m30mTotal備考
      1岡西三千夫玉津A.C2522932943391,178大会新
      2井上佳宥奈良県身障A.C2552832953221,155大会新
      3佐藤雅夫青森県身障A協会2352912923301,148-

      (2) 女子FITAラウンドクラス
      大会記録:全ア連公認・昭和57年度・白川陵子(青森県身障アーチェリー協会)1,186点

      順位氏名所属70m60m50m30mTotal備考
      1白川陵子青森県身障A協会2952972753191,186大会新
      2大塚賀代子熊谷A.C228261213283985-
      3高瀬礼子東京烈A.C221227224274946-

      (3) 男子ショートメトリッククラス
      大会記録:昭和49年度・岡西三千夫(玉津アーチェリークラブ)601点(H-HIT)

      順位氏名所属50m30mTotal備考
      1石田三十八アンアロウA.C280299579-
      2福田光男奈良県身障A.C261311572-
      3西城幾信東京烈A.C259307566H-72
      10-11

      (4) 女子ショートメトリッククラス

      順位氏名所属50m30mTotal備考
      1美濃まさ代奈良県身障A.C274329603-
      2山藤はな東京身障職業訓練校246314560-
      3駒一二美奈良県身障A.C240308548-

      (5) 男子初心者クラス
      大会記録:昭和55年度・沈康雄(玉津アーチェリークラブ)320点

      順位氏名所属30m備考
      1佐藤元司東京烈A.C267-
      2斉藤君夫エンゼルA.C246-
      3大西義成大阪身障A.C244-

      (6) 女子初心者クラス
      大会記録:昭和57年度・角谷博美(大阪身障アーチェリークラブ)296点

      順位氏名所属30m備考
      1角谷博美大阪身障A.C296-
      2森谷貴子大阪身障A.C261-
      3白根幸江熊谷A.C174-

      (7) 男子頸髄損傷者クラス
      大会記録:昭和55年度・松本英雄(玉津アーチェリークラブ)303点

      順位氏名所属30m備考
      1野崎真隆エンゼルA.C277-
      2成田正雄かもめA.C273-
      3山口和夫鷹A.C249-

      (8) オープン参加

      順位氏名所属18m備考
      1嶋田一子熊谷A.C265-
      2大井洋栃木226-
      3大村明宏神奈川リハセンター207-

      (9) 男子団体戦

      優勝 奈良県身体障害者アーチェリークラブ 1,749点(井上・福田・浜川)
      2位 かもめアーチェリークラブ 1,748点(中島・城ノ上・磯崎)
      3位 東京烈アーチェリークラブ 1,746点(岩瀬・熊丸・平)
      4位 玉津アーチェリークラブ 1,695点(岡西・沈・松本)
      5位 群馬あかぎアーチェリークラブ 1,691点(大熊・田中・峰岸)
      6位 大阪身体障害者アーチェリークラブ 1,688点(岡部・樫木・宮本)

    4. 頸髄損傷者の部(男1~4位)
    5. 団体戦の部
  3. 優勝持回り授与
    1. 厚生大臣杯
    2. 名誉会長杯
    3. 神奈川県身体障害者スポーツ協会杯
    4. 日本ウィルチェアー株式会社杯
    5. 内外アーチェリー株式会社
    6. 全国脊髄損傷者連合会杯
  4. 閉会挨拶
  5. 閉会宣言
    (註)本大会より優勝者に厚生大臣盃を授与することとなった。

大会主旨と経過

 フェニックス杯争奪アーチェリー選手権大会は1973年第1回の開催以来参加選手も増加しており,又,重度障害の方も参加できることなど障害者のリハビリテーション過程にも大きな位置をしめるものであります。
 本大会も関係各位の強い支持のもと第11回大会を開催できました。今大会よりFITAラウンド優勝者には厚生大臣杯が授与されることになり一層充実してまいりました。また,今大会は各クラスとも記録の向上がめざましく多くの新記録が生まれました。

6.第12回全国身体障害者スキー大会

  1. 日時 昭和58年3月4日(金)~6日(日)
  2. 場所 長野県下高井郡山ノ内町竜王スキー場
  3. 大会規定
    1. 男女とも大回転とする。
    2. 初,中,上級の3クラスより成る申告タイムレースとタイムレースの4クラスで構成される。
    3. 申告タイムレース
      1. 申告と実走タイムの差が同じ場合は,速いタイムで申告した者を上位とする。
      2. インタイムとアウトタイムが同じ場合は,インタイムを上位とする。
      3. 旗門不通過の場合は,1旗門につきタイム差に(3秒)のペナルティを加算する。
      4. レース中に転倒した場合,本人の要請があり競技委員の手を借りた場合は,1回につきタイム差に(3秒)のペナルティを加算する。
      5. スタート20分前までに“自己のタイム”を申告すること。
      6. オフィシャルトレーニングのタイム計測は1回だけとする。
    4. タイムレース
      1. SAJ競技規定最新版による。
      2. 健常者は,出場できない。
  4. 日程
    • 3/4(金)
       参加登録 8:00~9:30
       講習    10:00~14:00
       オフィシャルトレーニング 14:30~16:30 チェアスキーデモンストレーションを行います。
       夕食 17:00~18:30
       前夜祭 19:30~21:00
      3/5(土)
       朝食 7:00~8:00
       参加登録 8:00~8:50
       集合 8:20~8:50 (自力でゲレンデまで行けない者)
       開会式 9:00~9:20
       大会 9:30~14:30 (中・初・上・タイムの順) (レース終了後講習)
       夕食 18:00~19:00
       表彰式 19:30~20:30 (閉会式を含む)
       パーティ 20:30~22:30
    • 3/6(日)
       朝食 7:00~8:00
       希望者講習・自由滑走

競技種目

  1. 申告タイムレース
    1. 初級 どうにか滑れる人
    2. 中級 ターンができ止まれる人
    3. 上級 スキー技術が大まかにできる人
  2. タイムレース
     一般スキーヤーと同じにタイムを競いあう。
    ※なおタイムレース入賞者は1984年1月オーストラリアで行われる第3回身体障害者冬期オリンピック出場の選考対象となります。

申告タイムレースとは
 自分の滑走タイムを予想申告して,それに最も近いタイムで滑った者が上位になる方式の競技で,障害,経験,技術の度合にかかわらず競い合えるように工夫されている。

日程

  • 3月4日(金)
    午前 初,中級オフィシャルトレーニング
    午後 上級,タイムレースオフィシャルトレーニング
    夜 前夜祭
  • 3月5日(土)
    午前9時~開会式,中,初級競技
    午後 上級タイムレース競技
    夜 表彰式
  • 3月6日(日)
    午前 スキー講習会(初,中級)
    午後 解散

展示
 過去11年間の写真による身体障害者スキーの歩み。
 アウトリガー,チェアスキーなどの用具を宿泊施設に展示。

参加者
 294名
 内訳 身体障害者 178名
 役員,支援者等 102名
 付添者等 14名

競技成績
◎申告タイムレース

  • 初級 13名
    1位 一木良夫(右下肢マヒ)
    2位 森田敦子(CP)
    3位 遠藤とし子(両下肢マヒ)
  • 中級 31名
    1位 森光彦(右下肢切断)
    2位 国師義昭(右前肢切断)
    3位 渡辺浩男(健常者)
  • 上級 47名
    1位 駒井明子(健常者)
    2位 千坂則和(右下肢マヒ)
    3位 佐藤亘(ブラインド)

◎スピードタイムレース 42名
 1位 佐藤誠喜(右手指切断)
 2位 原田誼(右下肢切断)
 3位 戸ケ瀬勝男(右下肢切断)

7.第2回大分国際車いすマラソン大会

(本年度より協会が主催者に加わる)

第2回大分国際車いすマラソン大会実施要綱

  1. 目的
     この大会は,日本国内及び外国の身体障害者が車いすによるマラソンを通じてお互いの理解を深めるとともに,身体的精神的な更生を図り,希望と勇気をもって社会に参加する意欲を大いに喚起することを目的とする。
  2. 名称
    第2回大分国際車いすマラソン大会
  3. 主催
     大分県,大分市,大分合同新聞社,財団法人日本身体障害者スポーツ協会,大分県身体障害者体育協会
  4. 後援
     厚生省,日本車椅子バスケットボール連盟,大分県教育委員会,財団法人大分県体育協会,社団法人大分県身体障害者福祉協会,社会福祉法人大分県社会福祉協議会,社会福祉法人大分県共同募金会,NHK大分放送局,株式会社大分放送,株式会社テレビ大分,日本アイ・ビー・エム株式会社,KLMオランダ航空会社,日本航空株式会社,全日本空輸株式会社,東亜国内航空株式会社
  5. 協力
     大分陸上競技協会,大分警察本部,陸上自衛隊第三特科群,社会福祉法人太陽の家
  6. 日時
    昭和57年10月24日(日)午前11時スタート
  7. コース及び距離
    大分市周辺 21,0975 ㎞(別図のとおり)
  8. 参加資格
    1. 国内選手にあっては,身体障害者手帳を所持する車いす使用者で,主催者が認定した者とする。
    2. 外国選手にあっては,主催者が招待した者と自費参加の者とする。
    3. 満18歳以上の者(昭和57年10月23日現在)
  9. 競技規則
    1. 国際ストーク・マンデビルゲーム規則及び大会規則による。(別紙)
    2. 本大会では,次のとおり関門規則を実施する。5キロ地点は11時30分,10キロ地点では12時,15キロ地点は12時30分,ゴールは13時10分にそれぞれ閉鎖する。関門閉鎖後の走行は認めない。
  10. クラス分け
    次の6クラスに分ける。
  11. 表彰
    1. 総合及びクラス別表彰を行う。
    2. 総合表彰は,第1位から第10位まで行い,表彰状及び記念品を授与するものとし,総合優勝者に優勝杯を授与する。
    3. クラス別表彰は,各クラス男女別に第1位から第3位まで行い,表彰状及びメダルを授与する。
    4. 規定時間以内の完走者には,記録証を贈る。
  12. 申込方法
     参加申込書(別紙)に必要事項明記のうえ,昭和57年8月31日(火)までに大会事務局あて送付すること。
     なお,締切日後の参加申込は,当日消印のあるものを除き受け付けない。
  13. 開会式
     昭和57年10月23日(土)午後4時大分県立荷揚町体育館(大分市荷揚町)
  14. 閉会式
     昭和57年10月24日(日)マラソン後大分市営陸上競技場で行う。
  15. コース下見
     昭和57年10月23日(土)午前11時30分県庁前広場からバスで行う。
  16. 健康診査
     昭和57年10月23日(土)午後1時から午後3時まで大分中村病院で受診のこと。受診しない選手は出走を認めない。
  17. 競走中の事故について
     競走中に事故が発生した場合の治療費は,原則として競走者の負担とする。
     ただし,救急措置及び傷害保険の加入については,主催者側において対処する。(健康保険証持参のこと。)
  18. 雨天時の取扱い
     雨天時においても,原則としてマラソン大会を実施する。
  19. 大会事務局
     大会の事務局は,大分県福祉生活部障害福祉課内におく。
    所在地(〒870)大分市大手町3丁目1番1号
1
  1. 上部頸髄損傷者で上腕三頭筋が重力に抗しないもの(筋力2以下)
  2. 下部頸髄損傷者で上腕三頭筋,手関節の伸筋,屈筋は良好であるが,指の伸筋,屈筋は機能しないもの(筋力2以下)
  3. 下部頸髄損傷者で上腕三頭筋が旅行で指の強い伸筋,屈筋を有するもの(筋力4)虫様筋,骨間筋の機能はない。(第1胸髄)
2 第2胸髄~第5胸髄損傷者(座位バランスなし)
3 第6胸髄~第10胸髄損傷者(座位バランスはあるが,下部腹筋の機能はない。筋力1又は2)
4 第11胸髄~第3腰髄損傷者
大腿四頭筋の機能がないこと。(筋力1又は2)
下肢点数:脊髄損傷者1~20
脊髄性小児麻痺者1~15
5
  1. 第4腰髄~第2仙髄損傷者
    大腿四頭筋の機能(筋力3以上)
    下肢点数:脊髄損傷者21以上
    脊髄性小児麻痺者16以上
  2. 両大腿切断者
6 脳原性麻痺者

大分県庁前スタート

大分県庁前スタート

大会役員

  • 会長
    大分県知事 平松守彦
  • 副会長
    大分県副知事 桑原豊
    大分市長 佐藤益美
    (財)身体障害者スポーツ協会会長 葛西嘉資
    大分県身体障害者体育協会会長 中村裕
    大分合同新聞社社長 長野健

大分国際車いすマラソン大会競技規則

  1. 本大会は,男女同時に走行させる。
  2. 競技者は,決められた出発線から決勝線までコース内を走行する。
  3. 競技者が,走行中,他の競技者の走行を故意に妨害したり接触したりした場合は失格とする。
  4. 競技者は,走行中転倒した場合,競技審判員,補助員の介助を受けることができる。
     ただし,競技者に記録的に有利になるような介助を受けてはならない。
  5. 競技中における車椅子のトラブル(例えば,パンク,シャフトの破損等)は,競技者自身が解決するものについては,これを認める。
  6. 競技者は,走行中は審判員,補助員,警察官の指示に従うこと。
  7. 競技者は,走行中,腕章をつけた明確に識別される公式医務員及び審判員から競走中止を命ぜられたときは,ただちに競走をやめなければならない。
  8. 次の関門に制限時間を設ける。
    (5㎞ 30分  10㎞ 60分  15㎞ 90分 ゴール130 分)
     以上の時間をこえた選手は,関門に待機している収容車に必ずのせる。
  9. 飲食物供給所
    1. 飲食物供給所は,10㎞,15㎞の各地点付近に設ける。
    2. 主催者が用意する飲食物は,オレンジジュース及び水とし容器は,紙コップ及びスポンジとする。
    3. 主催者が設けた場所以外で他人から飲食物やスポンジなどを受け取った場合は失格とする。
       ただし,主催者が設けた場所では,役員,補助員の介助を受けてもよい。
    4. 競技者が定刻までに提出した飲食物は主催者が認めたものに限り,携帯又は主催者が設けた場所に置くことができる。
  10. クラス分け
    1. クラスは,次の6クラスに分ける。
    2. 下肢点の1,2点は0とする。
    3. 上位クラスの者が下位クラスに出場することはできる。
  11. 車椅子
    1. 車椅子は4輪(2つの大車輪及び2つの小車輪)とする。
       その他の車輪の取付けは認めない。
    2. 車輪に変速ギアを取り付けることは認めない。
    3. ハンドリムは,2つの大車輪に各々1つのみ認める。ただし,メディカルチェックにより片手操作用の車椅子が必要と認められた場合は,この限りではない。
    4. 電動車椅子は認めない。
  12. 上記以外については,国際ストークマンデビルゲーム(ISMG)規則による。

選手注意事項

  1. (レース前日)10月23日(土)
    1. コース下見…コース下見はバスで行いますので,希望する選手は,午前11時30分までに県庁前広場に集合してください。
    2. 開会式…午後4時,大分県荷揚町体育館(大分市荷揚町)で開催しますから全員参加してください。
    3. 準備……健康診査会場でゼッケン及びプログラムを渡します。ゼッケンはユニフォームの背部及び左膝下前部にぬいつけてください。
    4. 健康診査…午後1時から午後3時まで大分中村病院(大分市大手町)で行います。
  2. (レース当日)10月24日(日)
    1. 最終点呼…午前10時30分から同10時50分の間,城趾公園で行います。
    2. 飲食物の提出…競技者が準備した飲食物は,次の要領で提出してください。
      1. 飲食物は,午前9時30分から10時20分(時間厳守)までに本部に提出し,検査を受けてください。
      2. 容器はガラスビンなどこわれやすいものは使用を認めません。
      3. 飲食物は,必ず内容を詳細に指定の用紙に記入して提出してください。
    3. 更衣…更衣室は特にもうけないが,トレーニングウェアなど脱いだものは本部から支給される袋に入れて本部に提出してください。その荷物は本部で保管し,ゴール地点まで運搬します。
  3. レース
    1. 関門及び関門閉鎖については,大会実施要綱参照のこと。
    2. 収容車及び救護車…次の場合は収容車又は救護車に乗車してください。
      1. レース中走ることが国難になったり,異常が発生した場合には最寄りの役員に連絡してその指示に従ってください。
      2. 競技者が競争中,腕章をつけた明確に識別される公式医務員及び審判員から競走中止を命ぜられたときは,ただちに競走をやめなければならない。
    3. 選手及び大会関係車両は次のとおり通行し,右折する場合は,競技役員,警察官の指示に従ってください。
    4. 交通機関…コースはスタート直後を除いて全面交通規制しませんから,対向車は随時動いています。従っていかなることがあっても中央線から右にははいらないように注意してください。
  4. 飲食物等供給所
    1. 飲食物等供給所及びスポンジテーブルの位置…10㎞,15㎞の各地点付近に設けます。
    2. 規定場所以外…主催者が設けた場所以外で他人から飲食物やスポンジをとった場合は失格となります。
  5. レース後
    1. 閉会…レース終了後,午後1時40分から大分市営陸上競技場で行います。
      (雨天の場合午後5時30分から西鉄グランドホテルで行います。)
    2. 記録証…制限時間内に完走した選手には記録証を渡します。

競技結果
 出走 118人 外国27(男24女3)
         日本91(男86人女5)
          (大分36(男34女2))
          (県外55(男52女3))
 完走 103人
 脱落 15人 外国4(男3女1)
         日本11(男11女-)
          大分6
          福岡1 広島市1
          北海道2 神奈川1

コース区間 選手 大会関係車両
スタート地点~舞鶴橋西交差点 全車線 全車線
舞鶴橋西交差点~中津留1丁目交差点 左第1車線 左第2車線
中津留1丁目交差点~大洲運動公園入口 左第1車線 左第2車線
大洲運動公園入口交差点~中島10条交差点 左第2車線 左第1車線
中島10条交差点~新川交差点 左車線 左車線
新川交差点~王子折返し点 左第2車線 左第1車線
王子折返し点~中島10条交差点 左第2車線 左第1車線
大洲運動公園入口交差点~三佐折返し点~ホーバー入口交差点 左第2・3車線 左第1車線
ホーバー入口交差点~ゴール 全車線 全車線

第2回大分国際車いすマラソンコース

第2回大分国際車いすマラソンコース図


主題:
創立20年史 No.30

発行者:
財団法人日本身体障害者スポーツ協会

発行年月:
昭和60年3月31日

文献に関する問い合わせ先:
〒162
東京都新宿区戸山1-22-1
戸山サンライズ内
TEL 03-204-3993