障害者自立支援調査研究データベース 事業実施報告内容 平成20年度 通番号109


項目 内容
通番号 109
番号 8
年度 平成20年度
指定テーマ 【指定13】 障害者の芸術文化活動の普及と作品の評価向上に関する調査研究事業
事業名 精神障害者の芸術作品の発掘・調査と普及啓発への活用に関する研究事業
事業目的 本研究は、精神障害者の芸術活動の成果のうち、「精神保健医療福祉の改革ビジョン」に示された国民意識の改革に資する作品の情報を全国規模で収集し、そのデータベース化と分析を行うことを目的とした。また、展覧会を開催することで、精神障害者の芸術活動を支援していく機運を醸成することを目的とした。
事業概要 全国の都道府県・政令指定市の精神保健福祉主管課、精神保健福祉センター、精神保健福祉協会、精神科病院等に、「精神保健医療福祉の改革ビジョン」に示された国民意識の改革に資する作品の有無および作品の概要についての情報提供依頼を行った。情報収集期間は平成20 年12 月8 日から平成21 年2 月22 日であって、403 名の作者による、1,078 点の作品情報を収集した。これらの作品情報をもとに、精神障害者の芸術活動の実態ならびに芸術作品情報の評価を、精神保健、教育、芸術、歴史の4 領域から探索的に行った。また、精神障害者芸術作品の展覧会「こころの世界―作品を多角的にとらえる」および関連行事の来場者にアンケート調査を行い、その分析を行った。
事業実施結果及び効果 精神障害者の芸術活動の実態:多くの作者が良好な状態で作品を保存していることが窺えた。全国規模で芸術作品の情報を募集することは、精神障害者の芸術活動を活性化する良い契機になると思われた。
芸術作品情報の探索的評価:作品全体の概ね2-9%が「社会的にぜひとも保存すべき」と評価され、概ね15-21%が「できれば社会的に保存すべき」と評価された。
展覧会来場者のアンケート調査: 85%以上の来場者が興味深い作品展と回答した。「興味がなかった」という回答は1.7%と極めて少なかった。自由記述のテキストマイニングでは、精神障害者の芸術作品に対する国民の理解が深まるきっかけとなると考える来場者が多い傾向が窺えた。
国民意識の改革に資する精神障害者の芸術作品が多数存在すること、今回得られた情報をもとに啓発資材を開発することの重要性が示唆された。
事業所/団体名称 国立精神・神経センター 精神保健研究所 精神保健計画部内 全国精神保健福祉連絡協議会
事業所/団体〒 187-8553
事業所/団体住所 東京都小平市小川東町4-1-1
事業所/団体TEL 042-341-2712
事業所/団体FAX 042-346-1950
事業所/団体EMail ttake◎ncnp.go.jp (◎を@に置き替えてください)
事業所/団体URL http://www.renraku-k.jp/
報告書 精神障害者の芸術作品の発掘・調査と普及啓発への活用に関する研究事業 報告書
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