障害者自立支援調査研究データベース 事業実施報告内容 平成20年度 通番号143


項目 内容
通番号 143
番号 27
年度 平成20年度
指定テーマ 【一般】
事業名 障害者の福祉サービス利用の仕組みに係る国際比較に関する調査研究事業
事業目的 我が国では障害者自立支援法の理念である「障害者が地域で普通に暮らせる地域づくり」を進めており、3障害一元的な福祉サービスの充実が図られてきている。
一方で、今後とも増大が見込まれるサービス需要に対応するための財源確保や障害の状況に応じて適正に提供するサービス量を決定する仕組みづくりが求められているが、今後の検討を進めるに当たっての十分な情報が得られ
ていない状況にある。
そこで、障害者が日常生活上の利便を図るために利用する介護サービスをはじめとする福祉サービスに係るサービスメニューや利用の仕組みについて、欧米等の諸外国のデータを収集し、現状や課題の比較・分析を行うことにより、我が国の障害福祉サービスの利用に係る仕組みづくりの検討のための有用な情報の提供を行うことを目的とした。
事業概要 ①検討チームの編成
障害者の介護サービスを中心とした施策に関する有識者による研究チーム(3名)を編成し、検討会議を5回開催した。当会議において、収集した資料の分析を行うとともに、報告書の作成を行なった。
②調査対象地域
研究チームが調査対象として、以下の7カ国を選定した。
イギリス、フランス、ドイツ、オランダ、スウェーデン、デンマーク、アメリカ(カリフォルニア州アラメダ郡)
③現地調査研究担当者との協力
本調査研究に当たっては、調査対象地域の最新かつ正確な情報を収集する必要があることから、在外の研究者との協力体制を構築し進めた。
④国内文献の収集・分析
国内で収集可能な調査対象地域に関する文献や情報の収集、分析を行なった。また、在外の研究協力者による現地の最新情報の収集も併せて行なった。
⑤調査項目
1.障害者介護サービスに関する調査
・障害の定義、範囲、区分(制度別)/要介護者の定義、範囲、区分(制度別)
・制度の名称、根拠法/運営主体/制度の体系・相互の位置づけ
・加入対象者、加入者数/給付内容/障害者のみの付加給付
・ケアマネジメント/給付対象者
・認定主体/認定基準/認定者数
・利用手続き、所管窓口/要否判定方法/利用者負担
2.モデルに関する調査
・4種類の障害モデル(視覚障害、頚髄損傷、知的障害、精神障害)への対応(相談・判定・サービス供給までの流れ)
3.障害児に関する調査
・障害児施設の種別と数、利用状況、予算
⑥調査対象地域へのフィールドワーク
専門家による検討委員会で選出した調査研究担当者がフィールドワークを行なった。
⑦調査報告書の作成
調査研究の成果として調査研究報告書を作成した。
事業実施結果及び効果 検討委員会により、以下の主要項目について、収集したデータの比較・分析を行い、各国の特徴を明らかにする調査研究報告書および比較表を作成した。
・障害の定義、範囲、区分(制度別)/要介護者の定義、範囲、区分(制度別)
・制度の名称、根拠法/運営主体/制度の体系・相互の位置づけ
・加入対象者、加入者数/給付内容/障害者のみの付加給付
・ケアマネジメント/給付対象者
・認定主体/認定基準/認定者数
・利用手続き、所管窓口/要否判定方法/利用者負担
これらの資料により、各国の障害者介護サービスの実態を概観し、わが国における障害者自立支援事業を行う上での参考にすることができる。また、4種類の障害モデルを具体的に設定し、各国で調査を行なったことにより、同じよ
うな状態像の人へのサービスをイメージでき、 かつ、各国間で比較することができる。
なお、調査研究報告は、紙媒体に盛り込むことができなかった申請書やアセスメントシートの原文等の参考資料も含めてすべて障害保健福祉研究情報システム(DINF)に公開し、広く閲覧できるものとした。
事業所/団体名称 財団法人 日本障害者リハビリテーション協会
事業所/団体〒 162-0052
事業所/団体住所 東京都新宿区戸山1-22-1(戸山サンライズ内)
事業所/団体TEL 03-5273-0601
事業所/団体FAX 03-5273-1523
事業所/団体EMail soumu◎dinf.ne.jp (◎を@に置き替えてください)
事業所/団体URL http://www.jsrpd.jp/
報告書 障害者の福祉サービスの利用の仕組みに係る国際比較に関する調査研究事業報告書
PDF HTML
menu