障害者自立支援調査研究データベース 事業実施報告内容 平成19年度 通番号37


項目 内容
通番号 37
番号 4
年度 平成19年度
指定テーマ 【指定テーマ4】 地域精神科医療等との連携を通じた地域生活支援モデル事業
事業名 病診連携,病病連携,診療科連携を通じた地域精神科医療モデル事業―身体疾患で精神症状を呈する患者もしくは家族の地域における自立支援方法と医療・福祉サービスの統合・連携に関する地域精神科医療モデル事業―
事業目的 本事業は身体疾患を有し精神状態が不安定な患者および家族へリエゾン・チームによる支援を行い、精神状態が不安定な患者・家族のこころの健康を促進し精神状態の悪化を予防することを目的とする。本事業を行うことで、在院日数が減少し、病院が高度化・複雑化する中で、患者および家族の精神状態を改善し生活の質を高めるための支援モデルを開発することができると考える。
事業概要 リエゾン精神看護専門看護師が配置されている総合病院において「こころのケア・リエゾンオフィス」(リエゾン・チームと呼ぶ)を設置し、身体疾患をもち精神症状を有する患者もしくは家族31 名に他診療科の医師・看護師と連携し、精神症状の軽減に関するモデルを開発した。またリエゾン・チームの支援が必要とされる患者と精神科医単独支援の患者群との比較を行った。
事業実施結果及び効果 精神看護専門看護師の配置されている熊本大学医学部附属病院ならびに横浜市立市民病院において、リエゾン・チームをつくり、身体疾患で精神症状を有する患者および家族31名に対し、症状および治療・生活管理に関する相談支援、カウンセリングを1週間に30 分以上提供し、患者のニーズに応じた支援を行った。依頼時および支援終了時にうつ・精神状態、健康に関連した生活の質満足度で評価を行い、介入の判定、ならびに精神科医単独への依頼の患者群(比較群)の特徴との比較を行い、リエゾン・チームの有効性を検討した。
身体疾患をもち精神症状を有する患者および家族31 名に対し、リエゾン・チームの介入を行った結果、うつ・精神状態、日常生活機能の改善がみられ、健康に関連した生活の質も高まっていた。またリエゾン・チーム自体も身体疾患を有した患者および家族の精神状態および支援方法が理解でき、チームの意義と重要性について検討を行った。
事業所/団体名称 熊本大学医学部保健学科 宇佐美しおり
事業所/団体〒 862-0976
事業所/団体住所 熊本県熊本市九品寺4-24-1
事業所/団体TEL 096-373-5470
事業所/団体FAX 096-373-5470
事業所/団体EMail susami◎kumamoto-u.ac.jp (◎を@に置き替えてください)
事業所/団体URL http://www.hs.kumamoto-u.ac.jp/
報告書 病診連携,病病連携,診療科連携を通じた地域精神科医療モデル事業―身体疾患で精神症状を呈する患者もしくは家族の地域における自立支援方法と医療・福祉サービスの統合・連携に関する地域精神科医療モデル事業―
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