障害者自立支援調査研究データベース 事業実施報告内容 平成19年度 通番号45


項目 内容
通番号 45
番号 12
年度 平成19年度
指定テーマ 【指定テーマ4】 地域精神科医療等との連携を通じた地域生活支援モデル事業
事業名 地方の単科精神病院が行う退院促進、地域定着のための、ACT及びACTに類似した手法を用いた、利用者の主体性を尊重した支援プログラムの開発についての研究
事業目的 社会的入院とされる軽度精神障害者の地域移行、そして中等度~重度精神障害者の入院抑制を実現するために、現行の医療保険制度の範囲内で、最大限の効果を得る在宅支援プログラムの作成を目指す。
ACT(包括型地域生活支援)を活用するが、利用者を重度精神障害者に限定するACTを恣意的に改変すると、効果が低下するおそれがある。そこで1つの支援チームで、軽度から重度の多様なニーズに対応できるような、複数のプログラムを持つことにより、継続性、普遍性、採算性を持った支援方法を検討する。
事業概要 正光会訪問看護ステーション(宇和島)で、品質基準を遵守したACT、サービス濃度を下げ対象者を拡大したACT 類似の支援、従来の訪問看護の3つのプログラムを混在させて行う。PSW、看護師、医師による多職種チームで、病状管理に偏りがちだった訪問看護から脱却し、ACT の基本理念に準じた、利用者主体の生活支援を行う。御荘病院は、数十年来地域づくりに取り組み、従来型の訪問看護で入院抑制に一定の成果を上げている。地域づくりに着手していない宇和島において行う支援プログラムと、御荘病院の訪問看護を比較し、有効な要因を抽出する。そしてそれらを組み合わせ、今後どのような支援プログラムが必要であるか検討していく。
事業実施結果及び効果 5 名のスタッフからなるチームで、訪問看護ステーション(宇和島)で行った上記3 つのプログラムは、各々の対象者を3 群に分けた併存が可能であり、多様な利用者のニーズに対応することができた。サービス開始前後を比較すると、宇和島、御荘とも、入院期間は短縮していたが、宇和島ではより重度の対象者が多く、また精神症状が軽減し、生活機能も改善していた。サービス内容は、宇和島では、重度の対象者が多いため、病状管理の頻度が多かったが、 も多く、PSW のスタイルが貢献していることも伺えた。これらのことから、地域づくり未着手でも、工夫により、質と採算性を保った有効なプログラムを、医療機関が開始できることが分かった。
事業所/団体名称 財団法人正光会 訪問看護ステーションACT-V
事業所/団体〒 798-0027
事業所/団体住所 愛媛県宇和島市柿原1280
事業所/団体TEL 0895-25-5007
事業所/団体FAX 0895-22-7839
事業所/団体EMail actwajima◎festa.ocn.ne.jp (◎を@に置き替えてください)
事業所/団体URL http://www.shokokai-grp.or.jp/index_2.html
報告書 地方の単科精神病院が行う退院促進、地域定着のための、ACT及びACTに類似した手法を用いた、利用者の主体性を尊重した支援プログラムの開発についての研究
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