障害者自立支援調査研究データベース 事業実施報告内容 平成19年度 通番号178


項目 内容
通番号 178
番号 99
年度 平成19年度
指定テーマ 【一般公募枠】
事業名 地域活動支援センターにおけるアルコール依存症者の社会参加促進相談事業
事業目的 アルコール依存症は多く生活問題を生み出すためそこからの社会復帰には地域での生活支援が不可欠である。そこで、この調査によりまず①アルコール依存症者を受け入れている社会復帰施設の援助の内容や施設側の考えと取り組み、就労支援に対する援助に実態を明らかにして、今後の援助に提言を行なうためのデータを得る ②社会復帰施設を利用しているアルコール依存症者の生活問題や、地域の関係機関との関係。社会復帰に対する希望。就労に対する希望と必要な援助にかんするデータを得る。③社会復帰施設に対するインタビュー調査により、当事者のニーズに適切で必要な地域での社会復帰援助に関する課題や方法の提言を行なう。
事業概要 アンケート調査は下記の2 つが行なわれた。
①アルコール依存症者を受け入れている社会復帰施設に対するアンケート。
②アルコール依存症者を受け入れている社会復帰施設を利用しているアルコール依存症者。
平成19 年11月9日~11 月30日にアンケート調査票を郵送し、①は各施設1 部。職員が記入。②は社会復帰施設を利用するアルコール依存症者10 名に対して記入をしてもらうことを職員の協力に依頼した。各アンケート調査票は返送され、SPSS により解析。
インタビュー調査:「アルコール依存症者を受け入れている社会復帰施設の職員に対するインタビュー調査」
アンケート調査票郵送時に各施設にインタビューへの協力を依頼。同意する場合には同意書に記入してもらいアンケートと同封で返送。協力に同意した10 施設に対して平成20 年1 月から2 月にインタビューを行なった。
事業実施結果及び効果 ①の分析結果において回答施設では社会復帰施設がアルコール依存症者の回復に果たす役割として「断酒の維持」「仲間作り」「安定した生活の場」などの「断酒の維持」と「社会関係の提供」であることが把握された。就労に関しても取り組むべきとしているが実際にはそれに特化した援助ではなく個別的関わりが多く。また、就労に繋がった利用者が年間では0 人は多く、いても1 から2 名であるなど、施設の場を離れて就労という社会復帰をすることが難しい現状となっていた②では、施設利用のアルコール依存症者の生活では人生の早期から問題飲酒や失職、家庭崩壊などさまざまな生活障害が長期にわたり累積した状態であったが施設利用により断酒が維持され、仲間や職員との交流が保たれるなど孤立した社会関係からは抜け出している。しかし就労に関しては、利用者の多くが望んでいながら不安や手段が得られない、自信がないなど多くの不安を抱えていた。
このように利用者は施設利用で生活の安定を望むものと、施設利用から就労などにより社会復帰を果たそうとしている利用者に分かれることが示唆されてた。現在の援助は「居場所定着」中心でありその点に関しては社会復帰施設は機能しているが、施設からの社会復帰に対しては適切な援助方法が定まらず、今後はこの方面の援助を構築することが求めらた課題であることを提言とした。
事業所/団体名称 日本アルコール関連問題ソーシャルワーカー協会
事業所/団体〒 546-0022
事業所/団体住所 大阪市東住吉区住道矢田3-4-3
事業所/団体TEL 06-6769-1517
事業所/団体FAX 06-6769-1517
事業所/団体EMail  
事業所/団体URL http://www.j-asw.jp/
報告書 アルコール依存者の雇用支援を考える 障害者の雇用を支援する専門化向け研修 実施報告書
PDF
menu