障害者自立支援調査研究データベース 事業実施報告内容 平成20年度 通番号63


項目 内容
通番号 63
番号 5
年度 平成20年度
指定テーマ 【指定7】 精神障害者の円滑な地域移行のための地域体制整備に関する調査研究事業
事業名 依存症患者の社会生活に対する支援のための包括的な地域生活支援事業
事業目的 アルコール・薬物依存症患者の社会復帰においては、医療機関のみならず、行政機関、司法機関、家族、社会復帰施設、自助グループなど多くの組織の支援と連携が必要である。しかし、患者をとりまく支援組織の実態については把握されていない。一方、社会復帰にとり重要な役割を果たしているのがリハビリ施設や自助グループであるが、施設職員の教育・研修の場の不足が指摘されている。
本事業では、依存症患者の社会復帰の促進と社会生活の向上を目的に以下の事業を実施する。1) 依存症患者に関係した社会資源、医療・福祉サービスの現状を評価し、そのあり方を検討する。2) リハビリ施設等の社会資源のスタッフ育成等に関する支援事業を行う。
事業概要 以下のように今年度は、研修事業、調査研究事業、委託事業の3事業を実施した。
1. 研修事業
今年度の事業でリハビリ施設職員に対する研修を実施した。具体的には平成20年12月1日~2日に全国から約80名の参加者を集めて専門家による講義およびグループワークからなる研修を行った。
2. 調査研究事業
アルコール・薬物依存症者の社会復帰の実態と課題を明らかにするために以下のような調査を実施した。いずれの調査も、その詳細は事業総括報告書にまとめられている。
1) 専門医療機関の外来およびデイケアに対する調査
2) 精神保健福祉センター・保健所における相談に関する調査
3) 福祉事務所に対する主に生活保護の実態に関する調査
4) 家族に対する調査
5) 地域支援者に対する調査
3. 委託事業
断酒会、AAというアルコール依存症に関する自助グループ、およびマック、ダルクというリハビリ施設群に委託し、それぞれについて現状および課題をまとめていただいた。
4. 事業のまとめと提言作成
平成21年2月26日~27日にアルコール・薬物関連障害社会復帰フォーラムを開催し、調査研究結果に基づく実態・課題について話し合い、それらを踏まえた提言の作成を行った。
事業実施結果及び効果 1. 研修事業
研修事業については、研修に使用したテキストと、各グループワークの総括をまとめた報告書を作成した。このような研修会は初めてのものであるが、参加者から研修内容についての高評価と事業の継続を望む声を多数いただいた。次年度もさらに拡大する形で、継続できるのが望ましい。
2. 調査研究
わが国におけるアルコール・薬物依存の社会復帰に関する多面的実態についての情報を提供できた。また、実態から、課題を明らかにし、社会復帰をさらに向上させるための提言をまとめた。さらに、実態等について、学会や学術論文として発表し、他の研究や海外での施策に資することができた。
3. 委託事業
断酒会、AA、マック、ダルクの現状と課題について明らかにできた。
4. 報告書
上記事業の1については報告書(研修事業報告書)、1~4については、事業総括報告書としてまとめた。
事業所/団体名称 独立行政法人国立病院機構久里浜アルコール症センター
事業所/団体〒 239-0841
事業所/団体住所 神奈川県横須賀市野比5-3-1
事業所/団体TEL 046-848-1550
事業所/団体FAX 046-849-7743
事業所/団体EMail  
事業所/団体URL http://www.kurihama-alcoholism-center.jp/
報告書 依存症患者の社会生活に対する支援のための包括的な地域生活支援事業 総括事業報告書
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