厚生労働科学研究・障害保健福祉総合研究成果発表会
みて、きいて、はなしあおう、元気の出る話
地域移行・本人支援・地域生活支援 東京国際フォーラム
開会のあいさつ
河東田 博
皆さん、おはようございます。朝早くからこんなに大勢の方に集まっていただき、本当に感謝を申し上げます。
3日前の10月31日、多くの障害者団体が、慎重審議、もしくは反対を求めているにもかかわらず、障害者自立支援法が可決されてしまいました。とても残念な出来事の一つになってしまいましたが、この障害者自立支援法は、来年4月から順次実施されていくことになります。この法律は、身体・知的・精神の障害ごとに異なる福祉サービスを一本化するとともに、利用者に原則1割の負担を求める内容となっています。またこの法律は、これまでの障害種別のサービスのあり方から、障害の程度別に変わるなど、大きな変化が伴ってきております。今後、各自治体でどのようにサービスの質を落とさずに取り組みがなされていくのかが求められていきます。その意味で、各自治体との連携や働きかけが今後とも求められていくと思います。
さて、このように福祉にかかわる大きな変化が起こってきておりますが、この間私たちは、地域移行と地域生活支援に関する研究に取り組んでまいりました。これらの結果はほぼ出そろいつつありますので、今回その結果をお示しするとともに、各方面から多くの方においでいただき、さまざまな論議をこの場で行っていきたいと思っております。このたび、スウェーデン、オランダ、オーストラリアからご本人を含む関係者を招聘し、先進事例を出していただきながら、私どもが行ってきた調査結果などとの突き合わせをさせていただこうと思っております。そのために今回は、大阪「かえる会」の皆さんや、埼玉「わらじの会」の皆さん、そして本人活動の支援を長年行ってこられました花崎三千子さんのお力添えをいただきながら、この国際フォーラムを企画させていただきました。地域移行だけではなく、本人支援のあり方などからも多くのことを学び、私たちの取り組み、または実践に生かしていきたいと思っております。
最後になりましたが、本国際フォーラムを企画するにあたりまして、日本障害者リハビリテーション協会の皆様方、そして立教大学の関係の皆様方に多大なお力添えをいただきました。心から感謝を申し上げたいと思います。
そして、突然のお願いにもかかわらず駆けつけてくださいました、光増様、本田様、山田様、花崎様、そして鈴木様、その他大勢の方々に心から感謝の意を表したいと思います。
この国際フォーラムは3時で終了いたしますが、一日楽しんでいっていただきたいと思います。
さあ、それでは、東京国際フォーラムの開会です!