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2004年度サムハル社(スウェーデン)年次報告書

-サムハルの事業-

市の公共事業サービス

スウェーデン各市との協力の強化

フューイェスタのジョン・フォースバーグによれば、サムハルのケータリングサービスは便利で味もよいそうだ。

「今はたくさんの料理から選ぶことができます。一番いいのは、週に何回かは魚が食べられることですね。」とジョンは言う。

ジョンは6ヶ月前からサムハルの食事を利用している。サムハルの職員は、週に一度、ジョンが前の週に注文しておいた6回分の食事を運んでくる。

ジョンは以前、近所の生活支援施設で食事をしていたが、そこでの食事にも満足はしていた。

「サムハルの食事の長所は、選択肢が多いことと、他の人の予定に合わせる必要がないということです。 今では自分が食べたいときに食べています。サムハルから食事を届けてもらうのは、年寄りが食べ物を手に入れるよい方法です。 サムハルの人はいつも時間に正確に来てくれますし、親しみやすいし、楽しいです。ありがたく思っています。」

ジョンはサムハルの食事はおいしいと感じており、種類が多いことも評価している。

「毎週何か新しいものを選んで試しています。今週はポテトと豚肉と玉葱入りオムレツです。これはまだ一度も食べたことがありません。」 ジョンはこう言って、冷蔵庫から調理済みのオムレツのパッケージを取り出し、電子レンジに入れた。

年間200万食のサービス

「伝統的なスウェーデンの食事」を広めようという構想に基づき、一人暮らしの年金生活者に温めるだけになっている 冷蔵食品を個別に届けるサービスが行われている。サムハルは特別老人ホームで暮らす年金生活者向けにも複数のメニューを提供している。 この方法により、食事の量や味の濃さ、アレルギーなどの問題が解決される。食事には保存料その他の添加物は含まれておらず、 栄養価を維持しながら長期保存ができるように包装されている。食事を温めると出来立ての味がする。

サムハルはサーラ及びルンドに調理場を持ち、そこでは100人を越える人々が年間約200万食の伝統的なスウェーデンの食事を用意している。 データベースにはおよそ200のレシピがある。そしてスウェーデン全土で約250人の従業員が75都市の7000人以上の年金生活者に食事を届けている。 伝統的なスウェーデンの食事を広めようという構想はここ10年間で広まってきたが、現在も発展し続けている。

年金生活者向けのサービス

サムハルの都市公共事業サービスでは、スウェーデンの各都市及び民間の高齢者介護会社に対し、 看護以外のサービスを提供している。市の公共事業サービスでは2種類のサービスを提供しており、 一つは家庭で生活している年金生活者向けで、もう一つは老人ホームで暮らす年金生活者向けである。

家庭で暮らす年金生活者向けのサービスには、毎週の清掃、春の大掃除、窓拭き、買い物及び野菜や青果の配達、 調理済みの食事の配達、洗濯物を集配し、洗濯し、たたんで戻す家庭クリーニングサービスなどがある。

「お年寄りのためにより多くの手を差し伸べよう。」というのが、サムハルの老人ホーム居住者向けサービスのモットーである。 サムハルの職員は、清掃、食事、起床及び就寝の日常的な世話、散歩、日常生活全般の介助、洗濯などに加えて、 高齢者が歯医者や医者に行く際に同伴する手伝いをしている。

取引先

サムハルはこれらのサービスを全国290市のうち約100都市で提供している。 たとえば、ストックホルム、エーテボリ及びマルメなどのスウェーデンの大都市と、 キルナ、ヘルネーサンド、ボーレンゲ、ベステルオース、ゴトランド、ハルムスタード及びランツクルーナなどである。

ジョニーはジョンが注文品を選ぶのを手伝っている。ジョンはサムハルの都市公共事業サービスにより届けられる食事を利用している多くの人々の一人である。