韓国 国連障害者権利条約NGO報告書連帯の取り組み
■権利委員会審査までの経過
- 2008年12月11日条約批准(第25条(e)留保、選択議定書は批准していない)
- 2009年1月10日韓国国内発効
- 2011年6月22日第一次政府報告書(最初の包括的な報告)提出
- 2014年3月 国家人権委員会と韓国のNGOのネットワーク組織である「国連障害者権利条約NGO報告書連帯」(以下、NGO報告書連帯)からそれぞれ権利委員会に報告書
- 2014年4月 権利委員会、事前作業部会(Pre-Sessional Working Group)
- 2014年5月12日 事前質問事項(List of Issues)が発表
- 2014年7月 NGO報告書最終版を国連に提出
- 2014年9月17-18日 権利委員会審査
- 2014年10月3日? 総括所見発表予定
■連帯の発足の背景
- 国連障害者権利条約に対しる国内障害者団体の認識の向上及び対国民理解増進の必要
- 2014年に予定されている障害者権利委員会の第一次勧告政府報告書の審議の際に重要なものとして参考となるNGO報告書作成のため、障害者団体及び市民社会団体の統合が必要
- 障害当事者の声として、国内の障害者の人権保障の現実について正確な情報を国連に提出する必要
- 留保条項(25条)の撤回と選択議定書の批准の要求及び今後の権利条約のモニタリングのための国内外のネットワークの構築の必要性
■連帯の活動目的
1.権利条約のNGO報告書作成
2.NGO報告書の国連への提出
3.障害者権利委員会の韓国の政府報告書の審議と関連して韓国のNGOの意見を提示
4.その他、障害者の人権の増進のための必要な条約関連の活動
■連帯の構成
1.参画団体(21団体)
身ぶりと声、社会福祉法人ヘドゥン、セイブ・ザ・チルドレン、開かれたネットワーク、障害物のない生活環境市民団体、障害女性ネットワーク、障害友権益問題研究所、障害者人権センター、韓国聾唖者協会、韓国発達障害者家族研究所、韓国視覚障碍者女性連絡会、韓国視覚障害者連合会、韓国身体障害者福祉会、韓国女性障害者連合、韓国障害者人権フォーラム、韓国障害者自立生活センター総連合会、韓国精神障害連帯、韓国知的障害者福祉協会、韓国脊髄障害者協会、韓国DPI、韓国ハンセン総連合会
2.幹事団体(1団体)
国連人権政策センター (KOCUN)
3.後援団体(5団体)
国連障害者権利条約モニタリング連帯、障害者法研究会(KDLA)、財団法人東天、韓国障害者団体総連盟、韓国障害者団体総連合会
■連帯の主な活動経過
2013年
2~3月 |
- 第1回~3回準備員会:連帯名称の決定、構成、WG構成等を論議
|
4月 |
- 第1回代表者会議:会則の採択、運営委員長の選出、幹事団体決定
- オリエンテーション:正確な報告書の形式と内容、WGスタディ活動の準備
- 連帯発足式:連帯の公式発足
|
5~6月 |
- 第2回代表者会議(署名決議):新規団体承認(ヘドゥン)、追加で参加要請
- 効果的なNGO報告書の作成に関連した集中ワークショップ:IDAのビクトリア・リー氏を招待し、効果的に報告書を作成するための技術的、戦略的トレーニングを提供
|
7月 |
- 第1回国際人権専門家招請諮問会議:民主社会のための弁護士の会イ・ドンファ氏を幹事。韓国女性団体連合のチョ・ヨンスク氏センター長を招請。UPR(国連人権理事会による普遍的・定期的審査(レビュー))、特別手続き(Special procedures)、女性差別撤廃条約の国連人権メカニズムの活用に関する情報提供
- 第1回~2回議長団ワークショップ:WG別優先順位の議論
|
8月 |
- 第3回~4回議長団ワークショップ:WG別の優先順位の議論(継続)
- 第2回国際人権専門家招請諮問会議:公益人権法財団「共感」ファン・ピルギュ弁護士、国連人政策センターのイ・ガウォン事務局長招請。国際人権審議の現状から、市民社会団体の人権擁護活動に関する情報提供
|
9月 |
- 第10回国連障害者権利委員会審議傍聴:オーストリア、オーストラリアの審議を傍聴。オーストリア、オーストラリアのNGO代表団と懇談会。国連人権高等弁務官事務所、IDA等、国際人権機関と懇談。権利委員会モンティアン・ブンタン委員と懇談会。
|
10月 |
- 第10回国連障害者権利委員会NGO傍聴団(参観団)帰国報告大会:審議の傍聴内容についての共有
- 第3回代表者会議(署名決議):服運営委員長、WG議長団コーディネーターの承認。
|
11月 |
- 障害者権利委員会ロナルド・マッカラム委員と懇談会:第1回韓国政府報告書審議に備え、協力方策を論議
|
12月 |
- 選択議定書の批准及び留保条項の撤回に関する国会(院内)懇談会:国会議員、障害者団体代表、政府部署関係者、国家人権委員会の関係者等が参席。
- 障害者権利委員会委員の招請と特別講演会:モンティアン・ブンタン委員とエダ・マイナ委員を招請。委員会審議過程とNGOの役割、障害者の法的権限、国内の人権の実態及びNGO報告書の作成の現状についての講演
- 第1回権利条約韓国政府報告書の審議に備えた内部懇談会:連帯のWG別主要障害イシューの発表、現権利委員会の委員と韓国の譲許腑について議論
|
2014年
1~2月 |
- 国家人権委員会と懇談会:国家人権委員会報告書草案の論議、常設の意見交換体制の必要性を提起
- 第1回~3回定期議長団会議:List of Issues(課題リスト)採択対応報告書の内容の検討
|
3月 |
- 課題リスト採択対応報告書の提出:連帯のWG別内容を集約した報告書を権利委員会に提出
- 第1回~3回の審議傍聴(参加)団事前ワーキンググループ(Pre-sessional Working Group): 日程やプログラム、事前準備の内容等の議論、発表文の検討
|
4月 |
- 第4回権利委員会審議参加団事前WG:最終の役割分担、発表文のチェック等
- 第1回権利委員会課題リスト採択審議に参加:障害者権利委員会委員と面談、公式ブリーフィング参加、IDAワークショップへの参加等
|
5月 |
- 第1回権利条約の課題リスト説明会及び現地活動報告大会:障害者権利委員会大賞の活動報告、IDAワークショップの内容の共有、課題リストの主要内容の紹介および活動方法の共有
|