国連障害者の権利条約

「国連障害者の権利条約」のイメージ画像

2006年12月に採択された「国連障害者の権利条約」は、 障害のある人の基本的人権を促進・保護すること、固有の尊厳の尊重を促進することを
目的とする国際的原則です。DINFはこの条約の重要な意義に着目し、
第1回から第8回までの特別委員会及び採択後の動向に関しての情報を掲載しています。

2007年9月28日、日本は、国連において障害者権利条約に署名しました。

2008年4月3日、エクアドルが批准し、批准国20カ国に達したことにより、30日後の5月3日、障害者の権利条約は発効しました。

日本は、2013年12月4日に、締結のための国会承認を得て、2014年1月20日(現地時間)に、ニューヨークにおいて、「障害者の権利に関する条約」の批准書を国際連合事務総長に寄託しました。

「障害者の権利に関する条約」は、条約の規定に従い、1月20日の批准書の寄託から30日目の日である2014年2月19日に日本について効力を生ずることとなります。

DINFでは、権利条約の原文(英語)および「日本政府仮訳」と「日本政府公定訳」を掲載しています。

また、「障害のある人の権利に関する条約 仮訳川島聡=長瀬修 仮訳(2008年5月30日付)」へのリンクを置いています。

  • (英語)障害者権利条約及び選択議定書 2006年12月6日
  • 障害者の権利に関する条約(日本政府仮訳文) 2007年9月28日署名
  • 障害のある人の権利に関する条約 仮訳川島聡=長瀬修 仮訳(2008年5月30日付)
    【日本障害フォーラム(JDF)サイト内のリンク】

United Nations enable : Rights and Dignity of Persons with Disabilities (国連障害者の権利条約公式ページ(英語))

批准国の最新情報

ユニセフが2008年4月に発行した"It's About Ability"を、2008年11月に翻訳し、「わたしたちのできること-It's About Ability-障害者権利条約の話」として HTML版、PDF版で公開しています。

「みんなちがって みんな一緒! 障害者権利条約」販売中(発行:日本障害フォーラム(JDF))
障害者権利条約の成り立ちと内容について分かりやすく解説したパンフレットです。
2009年以降の障害者制度改革など、批准に向けた取組を一部追加した改訂版が出ました。

みんなちがって みんな一緒! 障害者権利条約【改訂版】
DAISY版「みんなちがって みんな一緒! 障害者権利条約 改訂版」

「みんなちがって みんな一緒! 障害者権利条約」冊子版とDAISY版の写真
  冊子版とDAISY版の写真

障害者権利条約と世界の国々《JD仮訳》(外部サイト)

障害者権利条約に関連した動き

関連ニュース
  タイトル 著者/発表者 備考
ニュース [国連]障害者権利委員会が障害者権利条約に関する新しい法的ガイダンスを公表 寺島彰 2018年10月13日 リハ協ブログより
ニュース [EU]国連障害者権利条約の実施状況に関するレポートを公表 寺島彰 2014年6月18日 リハ協ブログより
ニュース [UN]第7回締約国会議開催中 寺島彰 2014年6月11日 リハ協ブログより
ニュース [UN]障害者権利委員会が一般的見解を表明 寺島彰 2014年4月28日 リハ協ブログより
ニュース [UN]第11回障害者権利委員会開催中 寺島彰 2014年4月1日 リハ協ブログより

障害者の権利条約に関連した国内外の動きについて、国連と日本の情報を中心にご紹介します。

障害者権利条約署名式・条約本文

署名式:2007年3月30日 ニューヨーク国連本部

国連法律顧問が条約と選択議定書を公開し、加盟国の署名・批准が可能になりました。
同日中に81カ国と欧州共同体(EC)が条約への署名を行い、44カ国 は選択議定書にも署名をしました。ジャマイカは最初の批准国となりました。川島聡・長瀬修両氏による権利条約の仮訳、署名式のプログラム、署名国リスト等 を掲載しています。

国連障害者の権利条約採択

採択:2006年12月13日 ニューヨーク国連本部

第61回国連総会は障害者の権利条約と選択議定書を採択しました。総会は各国政府代表の発言後に休会し、代表着席のままでNGOが発言を行いました。条約 策定の全行程を通じて、障害者団体・市民社会のメンバーが積極的に参加してきたことを象徴しています。総会の様子、国連、関連障害者団体からの報告及び声 明を掲載しています。

第8回国連障害者の権利条約特別委員会

特別委員会会合再開会期(2006年12月5日:ニューヨーク国連本部)

2006年8月14日~25日:ニューヨーク国連本部

8月25日は条約案全文が採択された歴史的な日となりました。国連公用語への文言の調整がなされた後、12月5日に条約草案文書及び選択議定書を含む草案最終報告書を採択しました。委員会参加者による毎日の短報及びワーキングテキスト(修正議長草案)等を掲載しています。

第7回国連障害者の権利条約特別委員会

2006年1月16日~2月3日:ニューヨーク国連本部

最終日にワーキングテキスト(修正議長草案)が採択されました。委員会参加者による毎日の短報及び長瀬修・川島聡両氏による議長草案仮訳、JDFの議長草案に関する意見書等を掲載しています。

国際セミナー「障害者権利条約制定への国際NGOコーカスの活動について」

2005年12月8日:戸山サンライズ

第6回国連障害者の権利条約特別委員会

2005年8月1日~12日:ニューヨーク国連本部

第5回特別委員会に引き続き、参加各国からの意見を集約する作業が行われました。委員会参加者による毎日の短報及びRI発行のデイリーサマリーの英語原文等を掲載しています。

JDF・条約推進議員連盟セミナー「障害者の権利保障~権利条約とアメリカ障害者法」

2005年3月7日:衆議院議員会館

「障害者の権利と尊厳に関する国際条約の意義」ルイス・ガレゴズ・チリボガ氏(国連障害者権利条約特別委員会議長)、「ADA15年~雇用と合理的配慮から」マイケル・スタイン氏(ウィリアム&メリー大学ロースクール教授)の講演録です。

第5回国連障害者の権利条約特別委員会

2005年1月24日~2月4日:ニューヨーク国連本部

参加各国からの意見を集約する作業が行われました。RI発行のデイリーサマリーの英語原文、JDF翻訳による非公式協議コーディネーターの第5回特別委員会報告書と国際障害者コーカス提案の条約案を掲載しています。

第4回国連障害者の権利条約特別委員会

2004年8月23日~9月3日:ニューヨーク国連本部

作業部会が作成した条約草案の条文を読む作業が終了し、各条文に対する各国からの意見が出揃いました。全体非公式協議も行われました。JDF翻訳による非公式協議コーディネーターの第4回特別委員会報告書、障害者権利条約専門委員会事務局による日報、DPI等が発行したデイリーサマリーの英語原文等を掲載しています。

国際セミナー「障害者権利条約」制定への最新の動き

2004年8月9日:コミュニティ嵯峨野

第3回国連障害者の権利条約特別委員会

2004年5月24日~6月4日:ニューヨーク国連本部

作業部会が作成した条約草案の条文を読み、各国が意見を出す作業が始まりました。NPO地雷生存ネットワーク提供のデイリーサマリーの英語原文(一部は仮訳)、JDF準備会による作業部会草案の重要条項についての意見提起(案)等を掲載しています。

国際セミナー:権利条約制定への世界の最新の動き -国連特別委員会作業部会の報告-

2004年2月26日

人権条約の効用や国連機会均等化に関する標準規則に関する講演と国連特別委員会作業部会で討議された草案の評価、権利条約に何が必要か、第3回特別委員会への戦略等についてのパネルディスカッションの記録です。

国連特別委員会作業部会

2004年1月5日~16日:ニューヨーク国連本部

特別委員会で条約草案について交渉するための基礎となる条約文案を作成しかつ提示することを目的とする作業部会で、条約文案に関する作業成果を第3回特別 委員会に提示することを任務とします。国連文書の作業部会報告の翻訳、NPO地雷生存ネットワーク提供のデイリーサマリーの仮訳を掲載しています。

第2回国連障害者の権利条約特別委員会

2003年6月16日~27日:ニューヨーク国連本部

国連障害者の権利条約特別委員会の今後のとり進め方に関する決議案が採択され、作業部会の設立が決まりました。NPO地雷生存ネットワーク提供の デイリーサマリーの翻訳を掲載しています。また、会議の趣旨に賛同の画家・太田利三氏の作品をヘッダー・フッターに使用しています。

第1回国連障害者の権利条約特別委員会

2002年7月29日~8月9日:ニューヨーク国連本部

特別委員会においては公式にNGOの参加と発言が認められました。国連プレスリリースとNPO地雷生存ネットワーク提供のデイリーサマリーの原文に日本語のリード文をつけて掲載しています。特別委員会報告とキキ・ノードストローム氏(IDA議長・世界盲人連合会長)のスピーチの英語原文を掲載しています。

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