日本では、地域における経済社会問題が複雑化し、多様化している現在、公的支援が不十分な状況下において、多くの地域で様々な取り組みがなされています。当会では2015年9月に第三回アジア太平洋CBR会議を開催するにあたり、CBR/CBIDの視点に基づく日本での好事例を調査しました。CBR/CBIDのエッセンスが全国に伝わることを願って「誰一人取り残さない研修プログラム」の開発を行いました。
研修の中心にあるのは、名古屋で活動する一般社団法人草の根ささえあいプロジェクトとNPO法人起業支援ネットの協働で開発された「できることもちよりワークショップ(できもちワークショップ)」です。これは、困りごとを抱える人を専門家だけでなく地域住民もできることを出し合うワークショップです。
2016年度は規模の異なる3地域で研修を実施、2017年度は2016年度実施者から波及される形で別の3地域で実施しました。これらの成果が、我が事・丸ごとの取組を含む地域づくりの実践の場で活かされるよう、本実践ガイドを作成しました。
本書活用の手引き…4
本書で扱うプロジェクトのねらい…5
1章プロジェクト計画…6
1-1プロジェクトの概要…6
1-2プロジェクト計画の作成…6
1-2-1地域の概要…6
1-2-2 プロジェクトの理念•目的…8
1-2-3地域の現状と課題…10
1-2-4個人の課題と目指す未来…12
1-2-5目指す地域の未来…14
1-2-6ネットワークの構築…16
1- 2-7ワークショップ開催後の計画…18
1- 3 CBRマトリックスの解説…18
2章 できることもちよりワークショップ…27
2- 1できることもちよりワークショップの目的…27
2- 1-1できることもちよりワークショップの理念…27
2-1-2できることもちよりワークショップの概要…27
2-2できることもちよりワークショップの事前準備…27
2-2-1キーパーソンの発掘と地域アプロ一チの手法…29
2-2-2事例作成の手引き…33
2-2-3当日の会場•備品準備の手引き…38
2-3 できることもちよりワークショップの当日…42
2-3-1できることもちよりワークショップの当日会場セッティング…43
2-3-2できることもちよりワークショップ…44
3章できることもちよりワークショップからの展開…68
3-1ワークショップ後の展開…68
3-2ミニプロジェクトへの展開…68
3-2-1 中心テーマの設定…68
3-2-2ミニプロジェクト立ち上げのステップ…70
3-3 ケース会議への展開…70
3-3-1ケース会議立ち上げのステップ…70
3-3-2ケース会議の開催…72
3-4ネットワークを維持するために…72
監修者•執筆者プロフィール…75