CBR(地域に根ざしたリハビリテーション)は、リハビリテーションを主体とする活動ではなく、地域社会でのインクルーシブな開発で取り組まれるものである、とWHOは主張しています。日本では障害支援は福祉サービスにより行われてきたため、途上国で重要であるインクルーシブ開発は理解されにくいかもしれません。
当協会では、昨年に引き続き、今回も来日が決まったWHOのチャパル・カスナビスさんを講師に招いて、WHOがILO、UNICEFとともに作成中のCBRガイドラインの内容と、その目指すことであるインクルーシブ開発についてわかりやすく解説していただくため、2月14日にセミナーを開催しました。カスナビスさんは講演の中で、実例を多く取り上げています。
また、日本が関わる途上国のコミュニティでの活動紹介を合わせて行いました。JICAの行う政府間援助から、民間のボランティア活動まで広く取り上げています。日本の活動紹介により、インクルーシブな開発と言われるのは、日本では地域作りと障害者支援が統合された活動に相当するかもしれません。
2月のセミナーの結果を本報告書にまとめましたのでご高覧いただければ幸いです。
はじめに
プログラム
主催者あいさつ
特別講演 チャパル・カスナビス氏
講演<1> ラジャ・プラタップ・クマール氏
講演<2> 中村 信太郎氏
講演<3> 田畑 美智子氏
講演<4> 尻無浜 博幸氏
講演<5> 西尾 雄志氏
質疑応答およびディスカッション
報告
閉会あいさつ
講師紹介