第1部 CBR 地域に根ざしたリハビリテーション~ 私たちの体験から~ 障害者の声 概要

概要

地域に根ざしたリハビリテーション(CBR)を障害者がいかに体験するかをテーマとした本調査は、スウェーデン障害者国際援助団体協会(SHIA:the Swedish Organizations of Disabled Persons International Aid Association)と世界保健機関(WHO:World Health Organization)との協力によって実施された。

SHIAはWHO「障害とリハビリテーションプログラム(the Disability and Rehabilitation Programme)」(WHO/DAR)への協力機関であり、もとよりDAR活動全般に極めて協力的であるが、本調査への支援は特に大きなものであった。

CBRの評価については、これまでにも質の高い取り組みが多数なされているが、本調査は、CBR利用者自身の経験に基づくものとして、これまでに類をみないものである。本調査はこの点でユニークであり、他の調査やCBR評価にも寄与するものである。

報告書草案は、WHO/DARより、少数の専門家ならびに感謝を表したWHO地域事務所に送付され、コメントが付された。こうしたコメントに基づき、2人の著者の手で報告書文案の校正作業が進められた。私たちは、すべてのインタビューとデータ収集を含むフィールドワークを行ったMrs Solveig Hargö Granérに、謝意を表したい。また、資料の分析および報告書執筆を行ったMrs and Mr Annika and Lennart Nilssonにも感謝する次第である。諸氏はいずれも、本調査の完成のためにこの上なく献身的かつ熱心にご尽力くださった。

私たちは、本報告書があらゆるCBRプログラムにとって刺激と支援をもたらす源として活用されることを願う。障害者の生活の質(QOL)の向上は、障害者がCBRプログラムに参加し、かかわることによって可能となる。

本報告者はまた、2003年に行われる「CBR再考のための国際会議(the International Consultation on Reviewing CBR)」の背景文書としても活用しうるものと思われる。

目次

はじめに

序文

謝辞

サマリー

序論

・調査の背景

・CBRを理解する

・CBRのインパクトを分析する

・生活の質(QOL)を分析する

・「基準規則」を用いてCBRプログラムを分析する

調査の目的

調査方法の検討

・調査対象となるCBRプログラムの選定

・調査研究および過去の評価の検証

・データ収集方法の選択

・インタビュー対象者の選定

・知識を深めるための調査グループの活用

・インタビューの構成

・データを分析する

・調査の限界

調査結果

・全般的な所見

・QOL分析

・CBRプログラムの取り組みの分析

・主な懸案事項

結論と提言

彼女は私にきっかけをつくってくれて、後は私が自分で歩んだ

付録

現行のCBRプログラム、調査、評価一覧

略語一覧

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