CBRその考え方と実践 概要

概要

本書は、インドネシアにおいて、CBRの実践とCBR資源の開発を行っている民間団体の、Community Based Rehabilitation Development and Training Center (CBRDTC)の発行する、CBRに関する25冊のマニュアルのうちのFinding Out About CBRを和訳したものである。マニュアルのリストはそのまま英語で資料として添付してある。現在このマニュアルは、アジアのみならず中近東、アフリカ地域においても各言語に訳され使用されている。

日本語版に関しては、久野研二が全文訳を行い中西由起子がそれを監修した。本書で使われている用語のうち、解説が必要と思えるものについては、資料という形で加えた。和訳を行うにあたっては、原文に従いつつも、日本語の表現に適するよう努力したが、解りづらい点や不適切な点など、ご指摘をいただければ幸いである。

翻訳書の発行は、久野のCBRDTCでの活動の一環として行った。この活動は、国際医療技術交流財団、日本理学療法士協会・国際部、協力隊を育てる会・OB支援プロジェクト、及び国際協力推進協会などから支援を受けている。

日本語版に関しては、CBRDTCもしくはアジア・ディスアビリティー・インスティテュートに、英語版・インドネシア語版に関しては、CBRDTCまでご連絡いただきたい。

本書が、CBRの理解の援助となり、CBRの実践に生かされることを期待している。

目次

はじめに

1.CBRとは何か …1

2.CBRは様々なレベルで機能し、そして多くの人々を巻き込む活動である …3

3.各社会レベルでの活動例 …4

4.地域社会とは何か …9

5.どうすれば地域社会はCBRの資源でありえるのか …11

6.なぜCBRは障害問題解決のための効果的な方法であるのか …15

7.CBRプログラムを開始する …17

8.地域社会の資源を見つける …20

9.障害調査 …25

10.CBRは機能しているか …28

11.解説 …31

・CBR

・リファーラル

・所得創出プログラム

・CBR委員会

・CBRワーカー研修プログラム

・チャイルド・トウ・チャイルド

・CBRDTCマニュアルリスト

・関係機関連絡先

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