[福祉機器]拡張現実の技術を用いた眼鏡

リハ協ブログ2018年12月25日より転載

ボストンにあるZoomax(USA)という企業は、2018年12月19日、Acesightという電子眼鏡を開発したと報告しました。この眼鏡は、拡張現実(Augmented Reality:AR)の技術が使われており、老人黄斑変性、網膜色素変性症、緑内障、糖尿病網膜症、白内障など多くの疾患に有効であるとのことです。

この電子眼鏡には、カメラが内蔵されており、使用者の眼の動きに応じて、その見ているところの映像を両眼の前にある高解像度ディスプレイに映し出すという構造です。映像は加工され、使用者の眼の状態に応じて、適切な加工処理がなされます。

例えば、視野狭窄の場合は、残存している視野部分に、外界の映像を凝縮して明瞭な映像で流します。また、中心視野欠損の場合は、映像を拡大して表示します。

映像の拡大、縮小以外にも、色を変えたりすることもできますので、色覚障害の場合にも使用できるという具合です。FDAの承認もうけているとのことです。

Zoomax(USA)は、中国のZoomaxの子会社で、ウェアラブル製品などを開発・製造しているとのことです。

詳しくは、下のサイトをご覧ください。(寺島)

https://www.acesight.com/

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