リハ協ブログ2020年4月1日より転載
2020年3月12日の米国特許出願公開によれば、ソニー・インタラクティブ・エンターテインメント社(Sony Interactive Entertainment)は、小型の触覚ディスプレイを装備しており視覚障害者が使用できるプレイステーション用ゲームコントローラーの特許を出願したとのことです。
このコントローラーは小さな触覚ディスプレイを搭載しており、視覚障害者が指先でさわりなからゲームを楽しむことができるようになっています。
これまで開発されてきた視覚障害者向け機器は、視覚情報を音声や点字に変換するなどしていましたが、それらの方式では、ゲーム操作などの素早い動きに対応できないことから、触覚ディスプレイに画像に近い形で表示して、視覚情報をフィードバックさせるようにしたとのことです。
近年eスポーツを楽しむ障害者が増えてきているなかで、視覚障害のある人びとのゲーム機操作が画期的に改善されることが期待されます。さらに、現状では点字ディスプレイの点字出力セルは高価なため、購入するのに高いハードルがありますが、このような触覚ディスプレイが量産されて低価格で供給されれば、点字ディスプレイが安価になったり、画像の表示に利用できるようになる可能性があります。
特許出願公開サイトは、下のとおりです。
http://www.freepatentsonline.com/20200078674.pdf