[国交省]公共交通機関の「バリアフリー整備ガイドライン(旅客施設編・車両等編)」を改訂

リハ協ブログ2020年4月3日より転載

令和2(2020)年3月31日、国土交通省は、公共交通機関の「バリアフリー整備ガイドライン(旅客施設編・車両等編)」を改訂しました。同ガイドラインは、平成30年度3月に改訂されましたが、「視覚障害者の誘導案内」は検討すべき課題の一つとして残されていました。 そこで、国土交通省は、令和元年8月1日に設置した「移動等円滑化のために必要な旅客施設又は車両等の構造及び設備に関する基準等検討会」における「視覚障害者の誘導案内」に関する検討のとりまとめ内容を反映させ、加えて、ユニバーサルデザインタクシーのスロープ等のバリアフリー設備の技術向上等を踏まえて、再度バリアフリー整備ガイドラインを改訂したとのことです。そのため、今回の改訂の主な改訂内容は、①視覚障害者のための案内設備、②ユニバーサルデザインタクシーのスロープの耐荷重の2つです。 具体的には、次のようになっています。

①視覚障害者の誘導案内

  • ・混在するホームドアの設置状況をエレベーター・エスカレータの音声案内装置や階段の手すりの点字により案内することを標準化する。
  • ・階段においても音声案内装置により案内することを推進する。
  • ・職員等が不在となる時間帯がある改札口や無人の旅客施設では職員等とやりとりができるように通話装置(インターホン等)を設置することを標準化する。
  • ・通話装置(インターホン等)又は触知案内図の位置を知らせる音声案内装置の設置を標準化する。

②ユニバーサルデザインタクシーのスロープの耐荷重

ユニバーサルデザインタクシーに搭載する車椅子乗降用のスロープの耐荷重300㎏以上を標準化する。(改訂前は耐荷重200㎏以上を標準、300㎏以上を推進) 詳しくは、下のサイトをご覧ください。(寺島) http://www.mlit.go.jp/report/press/sogo09_hh_000234.html
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