リハ協ブログ2020年4月10日より転載
令和2(2020)年3月、文部科学省は、「聴覚障害教育の手引き:言語に関する指導の充実を目指して」を発刊しました。この本は、文科省が自ら執筆している歴史のある本で、前回は、1995年5月に「聴覚障害教育の手引 : 多様なコミュニケーション手段とそれを活用した指導」として海文堂出版から出版されています。また、その前は、「聴覚障害教育の手引 : 聴覚を活用する指導 」として1992年11月に同じく海文堂出版から出版されています。
今回の改定版の目次を紹介しますと下のようになっています。
第1節 聴覚障害教育の歴史 … 2
第2節 聴覚障害教育における言語指導の変遷 … 6
第3節 聴覚障害児に対する言語指導 … 14
第4節 聴覚障害児とのコミュニケーションにおける多様な方法の機能と特徴 … 24
第1節 教育課程上の位置付け … 36
第2節 聴覚障害児に対する言語指導上の配慮 … 41
第1節 幼稚部入学前段階における教育相談 … 50
第2節 幼稚部段階における指導等 … 69
第3節 小学部・中学部・高等部段階における指導 … 91
第4節 保健室・寄宿舎における指導 … 175
第5節 特別支援学級等における指導 … 190
第6節 聴覚障害教育における専門性の向上 … 203
今回の改定では、音声、文字、指文字、手話など多様なコミュニケーションの教育における活用方法がわかりやすく示されています。また、人工内耳装用児、重複障害児に対する言語指導の事例や特別支援学級や通級による指導の事例など、教育環境の変化に対応した新しい実践例が多く掲載されています。必見です。(寺島)
下のサイトからダウンロードできます。
https://www.mext.go.jp/content/20200324-mxt_tokubetu02-100002897_003.pdf