[英国]レンプロイ労働者の再就職状況

リハ協ブログ2013年4月7日より転載

昨年、政府がレンプロイへの予算を削減したために、レンプロイの36の福祉工場が閉鎖され、そこで働いていた1,000人以上の労働者が職を失いました。2013年4月5日付SUN紙によれば、2013年3月29日までに、288人が再就職したとのことです。また、300人くらいの人が新しい職を求めて訓練中だということです。

レンプロイは、「障害者(雇用)法(the Disabled Persons (Employment) Act)」に基づき、1945年に設立されました。最初は、福祉工場が中心で家具などを作っていましたが、現在は、工場だけでなくいろいろなビジネスを手掛けています。しかし、レンプロイには多額の補助金が支給されているため、かなり以前から、一般の世論における評判は悪く、その対策が求められていました。

昨年3月、政府は、経費削減のために、2012年中に54の工場のうち、不採算の36の工場への補助金をカットすると発表しました。その理由として、レンプロイで働く障害者一人当たり年25,000ポンドの経費がかかっているということを再三取り上げていました。結局、レンプロイは、2012年中に36の工場を閉鎖し、1,752人(そのうち1528人が障害者)を職を失ったとのことです。その労働者たちの再就職先が確保できるかが、喫緊の課題になっています。

SUNの記事は、下のサイトで見ることができます。(寺島)

http://www.thesun.co.uk/sol/homepage/news/politics/4874175/New-jobs-for-axed-disabled-workers.html

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