[英国]ロンドン・パラリンピック後も公共交通機関へのアクセスは改善されず

リハ協ブログ2013年4月20日より転載

レオナルド・チェシャー・デイスアビリティ(Leonard Cheshire Disability )の調査では、ロンドンオリンピックに引き続いて行われたロンドン・パラリンピックのために公共交通機関のアクセシビリティを改善するための努力が行われたにもかかわらず、3年前の調査よりも悪化しているとのことです。

今回の調査では、全英の37%の障害者が公共交通機関は使いにくいと回答していますが、2009年の調査では、27%でした。障害者から提起された主な問題は次のとおりです。

  • 職員に援助を依頼してもやってくれないことや逆に否定的な態度をとる。
  • 職員が忙しいために援助を得られない。
  • ウェブサイトや駅構内の表示が貧弱なため、視覚障害者や聴覚障害者は、切符の購入ができなかったり、駅構内をうまく歩けない。

また、機関別では、鉄道は、38%の障害者が待合室やトイレが使えないなどの問題があったと答えています。タクシーでは、車いす使用者の60%、視覚障害者30%が、タクシーが止まってくれないことや追加の料金を請求されるなどの問題を訴えています。バスでは、15%の車いす使用者が、車いすスペースをベビーカーが占有していて乗れなかったと訴えています。

詳しくは、次のサイトをご覧ください。(寺島)

http://www.lcdisability.org/?lid=28316

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