[英国]労働年金局報告書「手当制度における詐取と誤払い」

リハ協ブログ2013年5月11日より転載

2013年5月9日、英国労働年金局(Department for Work and Pensions)は、「手当制度における詐取と誤払い:2012/13年推計暫定版(Fraud and Error in the Benefit System: Preliminary 2012/13 Estimates)」と題する報告書を発表しました。この報告書は、詐欺行為や計算間違いなどで、労働年金局や地方自治体が、所得補助手当(Income Support)、求職者手当(Jobseeker’s Allowance)、年金クレジット手当(Pension Credit)、家賃補助手当(Housing Benefit)などについて、どのくらい手当を過払いまたは未払いしているのかを、2011年10月から2012年11月までのサンプル調査によって推計しています。

その結果は、次のようなものです。

  • 詐取により12億ポンド(全体額の0.7%)が過払いされている。
  • 申請者のミスで16億ポンド(同0.9%)が過払いされている。
  • 行政側のミスで7億ポンド(同0.4%)が過払いされている。
  • 申請者のミスで9億ポンド(同0.6%)が未払いされている。
  • 行政側のミスで5億ポンド(同0.3%)が未払いされている。

最近は、わが国の年金制度について話題にされることはなくなりましたが、このような調査を日本でも実施してほしいと思います。

詳しくは、http://research.dwp.gov.uk/asd/asd2/index.php?page=fraud_errorをご覧ください。(寺島)

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