リハ協ブログ2014年5月22日より転載
ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス(London School of Economics and Political Science, LSE)社会的排除分析センター(Centre for Analysis of Social Exclusion:CASE)のアビゲイル・マクナイト(Abigail McKnight)氏の研究報告書によれば、英国の障害者は、非障害者に比べると、資産がかなり少ないとのことです。
マクナイト氏は、英国家計委員会調査(British Household Panel Survey)と富・資産調査(Wealth and Assets Survey)の結果を用いて、障害と資産の関係について考察しました。その結果、障害者は、教育機会を奪われていたり、社会的地位が低かったり、また、障害にかかる追加の費用の支出などにより、ライフサイクルを通じて、資産を蓄積できてこなかったためであると分析しています。
報告書は、下のサイトからダウンロードできます。
余談ですが、CASEは、日本のサントリーとトヨタがスポンサーになってロンドン・スクール・オブ・エコノミクス内に設立したスティカード(Suntory and Toyota International Centres for Economics and Related Disciplines:STCERD)という研究所のプログラムの1つです。(寺島)
http://sticerd.lse.ac.uk/dps/case/cp/casepaper181.pdf