[英国]新しい介護法案

リハ協ブログ2014年5月20日より転載

2014年5月15日のノーマン・ラム介護・支援大臣(Care and Support Minister Norman Lamb)の発表によれば、英国政府は、「2014年ケア法(Care Act 2014)」が5月14日に成立し、2015年4月から施行されることになったことから、その施行規則案を近々公表し、パブリックコメントにかけるとのことです。同大臣によれば、今回の改革は戦後最大の介護制度改革になるとのことです。

新しい介護法の特徴の一つは、介護を受けられる人の資格を全国的に統一することです。これまでは、これを地方自治体が決定していたために、自治体によって介護を受けられる人がまちまちでした。例えば、地方自治体の財政が厳しくなると受給資格も厳しくなるというようなことがありました。しかし、新しい法は、資格審査制度を導入して、必要に応じてだれもが介護サービスを受けられるというということです。

また、もう一つの特徴として、支払う介護費用に上限を設けたことです。これまでは、介護費用に上限が設定されていなかったために、介護費用を賄うために貯金を使い果たしたり、持ち家を売ったりしなければならないということがありました。しかし、新しい法では、収入や財産に関係なく72,000ボンド以上の介護費用は、国が支払うことになります。この制度は2016年4月に導入され、35000人の要介護者が恩恵を受けることになります。

詳しくは、次のサイトをご覧ください。(寺島)

https://www.gov.uk/government/speeches/care-bill-becomes-care-act-2014

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