[英国]知的障害者等の脱施設化を実現するためのレポート

リハ協ブログ2014年11月27日より転載

レポートのタイトルは「ウインターボーン・ビュー-変わるべきとき(Winterbourn view - Time for Change)」で、知的障害者の脱施設化を実現するための方策について提案しています。著者は、ステファン・バブ(Stephen Bubb)卿が議長をつとめるグループ(Transforming Care and Commissioning Steering Group)です。

2011年にウインターボーン・ビュー(Winterbourne view)病院における知的障害者に対する虐待がBBCにより放映され、政府は、2014年6月までに不適切な施設に収容されているすべての知的障害者および自閉症者を地域でケアするようにすると約束しました。しかし、期限を過ぎても、それが実現できていないうえに、新たな施設入所も行われていることから、NHSのCEOシモン・ステバンス(Simon Stevens)氏からステファン・バブ(Stephen Bubb)卿に、このような施設から地域への移行を地域で実現するための全国的な新しい枠組みを検討してほしいという依頼があり、この報告書ができたとのことです。

早急に施設を閉鎖すること、障害者やその家族に在宅生活を求める権利を与えること、地域のNHSの職員教育をすすめること、地域ケアを支える財源を確保することなど提案されています。

レポートは下のサイトからダウンロードできます。(寺島)

https://www.acevo.org.uk/news/winterbourne-view

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