[英国]介護危機に関する調査結果

リハ協ブログ2018年5月13日より転載

ケア・サポート同盟(Care and Support Alliance (CSA))は、「介護危機からの声 - 壊れたシステムを終わらせるための最後の機会(Voices from the social care crisis An opportunity to end a broken system, once and for all)」という調査報告書を公表しました。 この調査は、2018年1月から3月に実施され、介護やサポートを必要と考えている英国内全土の高齢者、障害者、およびその介護者3,915人から回答を得ています。65歳未満が36%、65歳以上が64%となっています。

調査の目的は、近年の英国政府の福祉改革によって介護予算が削減され、必要な介護を得られていない状況があったり、家族介護を強いられたりしているため、その実態を明らかにするとのことです。

公的な介護支援が少ないために

  • 4人に1人が朝ベッドから起きたり、衣服を着替えたり、トイレに行くという基本的な行為に苦労している。
  • 5人に1人が満足に食事ができないために健康を害している。
  • 5人に1人が屋内の移動に危険を感じている。

などの結果が報告されています。

シーツを6か月以上変えていないとか、3年で1回しか部屋の掃除をしていないとか、具体的な事例も報告されています。

興味のある方は、下のサイトのレポートをご覧ください。(寺島)

http://careandsupportalliance.com/wp-content/uploads/2018/05/Final-report-CSA.pdf

menu