[英国]特別支援住宅の実態調査

リハ協ブログ2018年10月30日より転載

英国の知的障害者を支援する慈善団体のメンキャップ(mencap)は、知的障害者を対象に、ヘルパーやパーソナルアシスタントの派遣、職業斡旋、住宅提供、レクリエーションの実施、グループホームの経営、金銭や財産管理の支援、レスパイトケア、相談支援などさまざまな活動を実施しています。

近年、政府の取組もあり、特別支援住宅(Specialised Supported Housing (SSH))が、英国で増えていることから、その実態を調査した報告書を発行しました。発行日は、2018年4月と少し古いですが、2020年4月に政府はこれを予算化することを検討しているとのことで、その背景などがよくわかりますので紹介させていただきます。

SSHの数は、22,000から30,000で、主に居住する人による類型は、知的障害78%、精神障害9.5%、高齢者(60歳以上)3.8%、ホームレス3.4%、その他5.3%となっています。また、平均住居費は、週235.39ポンドで、ケアの費用を含めても週1,569ポンドであり、在宅ケアの平均費用週1,760ポンド、病院での生活の平均費用週3,500ポンドと比較するとリーズナブルであるとのことで、報告書は、この居住形態を推薦しています。

いろいろ興味深い情報が得られます。レポートは、下のサイトにあります。(寺島)

https://www.mencap.org.uk/sites/default/files/2018-04/2018.052%20Housing%20report_FINAL_WEB.pdf

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