[英国]障害のある音楽家へのアクセシビリティに関する調査結果

リハ協ブログ2019年5月25日より転載

「attitude is everything」というチャリティ団体は、非営利団体や企業などの事業が聴覚障害者や障害者にとってよりアクセシブルになるようにそれらの団体を支援する活動を18年間行っています。

同団体は、観客、アーティスト、音楽業界と協力しながらライブ音楽業界のアクセシビリティを支援するArts Council Englandという部門を運営しています。例えば、英国の160以上のライブミュージックイベントやフェスティバルの開催地のアクセシビリティを調査したり、アクセシビリティを確保するためのコンサルタント業、スタッフの訓練などを行っています。

この部門が、障害のある音楽家を調査したNext Stageという調査の結果を2019年5月9日に公表しました。

その報告書によれば、96人の障害のあるアーティストを調査したところ、例えば、次のような結果が得られたとのことです。

  • 障害のある音楽家の3分の2以上が、自分のキャリアを損なう恐れがあるために自分の障害を隠しており、そのために、ライブを行うことで自分の健康を害することになったと述べた。
  • アーティストの半数がリハーサル場所を探す際にアクセス問題に遭遇した。
  • アーティストの96%が、業界が経験を共有できれば、よりアクセシブルになると考えている。

それ以外にも、いろいろな調査結果が示されています。詳しい調査結果は、下のサイトをご覧ください。(寺島)

http://www.attitudeiseverything.org.uk/news/next-stage-survey-reveals-the-hidden-barriers-faced-by-disabled-artists

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