[英国]交通省が「交通へのアクセスと人生の機会」というレポートを公表

リハ協ブログ2019年12月28日より転載

2019年10月29日、交通省(Department for Transport)は、「交通へのアクセスと人生の機会(Accessto Transport and Life Opportunities)というレポートを公表しました。このレポートは、NatCenという非営利の独立シンクタンクと西イングランド大学(University of the West of England(UWEBristol)に交通省が委託して実施した調査結果をまとめたものです。

調査目的は、交通輸送がイングランドに住んでいる人々の生活と幸せ(wellbeing)にどのように影響しているかを明らかにすることです。公共交通機関だけではなく、自家用車による交通輸送も調査の対象にしています。

調査結果の例を挙げると次のようになります。

  • 人口の69%の人が自家用車を利用しており、そのうちの87%が毎週利用している。しかし、成人の1/3は、自家用車は利用せず、公共交通機関に頼っている。また、若者、黒人、少数民族、移動障害のある人々、失業者、低所得者は自家用車の使用は少ない。
  • 公共交通機関、自家用車とも、仕事、通院、買い物、学習のための利用が多い。
  • 交通輸送と幸福との関連は強くはない。

なお、障害者や高齢者の社会参加と交通輸送など、さまざまな角度から分析しており、興味深い内容となっています。119ページのレポート、加えて付録として統計表がついています。必見のレポートです。詳しいことは、下のサイトをご覧ください。(寺島)

https://www.gov.uk/government/publications/access-to-transport-and-life-opportunities

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