[英国]労働年金省が個別自立給付の支給状況に関する公式統計を発表

リハ協ブログ2019年12月17日より転載

2019年12月13日、労働年金省( Department for Work and Pensions)は、2013年から2019年10月までの個別自立給付(Personal Independence Payment:PIP)の支給状況に関する公式統計を発表しました。

PIPは、身体障害および精神障害(英国では知的障害も含まれる)のために日常生活や移動に支援を必要としている成人のための手当で、16歳から年金年齢前までが対象になっています。所得税非課税でかつ無拠出の手当です。また、所得制限もありません。

日常生活給付(Daily Living Component)と移動給付(Mobility Component)があり、どちらか、または、その両方を受給できます。それぞれに標準給付(Standard rate)と高額給付(enhanced rate)が設定されています。給付額は、障害評価の結果により決まります。PIPを受給することが、他の障害関連の手当を受給するための条件になっていることが多く、いろいろな手当の門番的な役割を果たしています。

PIPは、2013年から導入されており、導入以後の給付状況についてレポートしたということです。

レポート中、再評価(Reassessment)ケースという記述がありますが、これは、PIP導入前は、障害のある成人は障害生活手当(Disability Living Allowance:DLA)を受給していたのですが、16歳から年金受給年齢前の人には、政府がPIPに移行することを求めているためです。

レポートは、下のサイトをご覧ください。(寺島)

https://www.gov.uk/government/statistics/personal-independence-payment-april-2013-to-october-2019

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