[英国]下院図書館が移動に困難のある高齢障害者の手当についての質問レポートを発行

リハ協ブログ2020年1月21日より転載

英国の下院図書館(House of Commons Library)は、独立した研究および情報機関で、政党や議員とそのスタッフに対して公平な情報を提供するという役割をもっています。この役割を果たすために、ブリーフィングという、法律、政策、よくある質問、話題となっている問題などについての分析や調査をし、それをまとめたレポートを作成しています。毎日10本程度作製し、議員や一般の人々が利用できるようにオンラインで公開しています。

2020年1月10日付のブリーフィングで、最近、話題になることの多い、移動に困難のある高齢障害者に対する手当についての疑問を取り上げています。その内容は、次のようなものです。

政府は、2013年4月から障害者生活手当(Disability Living Allowance:DLA)を個別自立手当(Personal Independence Payment:PIP)に移行する政策をとっており、新しい申請者はPIPに申請することになりますが、そのなかの移動給付(mobility component)には年齢制限があり、年金受給年齢(現状では65歳、今後68歳まで上昇予定)以降での申請はできません。ところが、年金受給年齢までに申請した場合は、継続して受給できるので、これは不公平ではないかとしています。

詳しいことは、下のサイトをご覧ください。

https://researchbriefings.parliament.uk/ResearchBriefing/Summary/SN07160#fullreport

なお、下院図書館のブリーフィングは、下でみることができます。必見です。(寺島)

https://researchbriefings.parliament.uk/

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