[英国] ビジネス障害フォーラムが職場における合理的調整に関する調査結果を公表

リハ協ブログ2020年6月27日より転載

2020年6月24日、非営利会員団体「ビジネス障害フォーラム(Business Disability Forum)」は、「職場における合理的調整に関するグレートビッグ調査-職場における調整の経験と成果を明らかにする (Great Big Workplace Adjustments Survey - Exploring the experience and outcomes of workplace adjustments in 2019-20)」の結果を公表しました。同団体は、ビジネスを通じて障害者にとってスマートな世界の創造を目指しています。

英国では、合理的配慮(reasonable accomodation)を合理的調整(reasonable adjustment)と呼んでおり、このレポートは、職場での調整について調査しています。調査には1,200人以上が回答しています。

調査では次のような結果が示されています。

  • 障害はあるが、調整なしで働いている労働者のうち、60%が、調整を求めた、または、求めることを検討した。
  • 提供されている調整の主なものは、機器の提供、柔軟な勤務時間、在宅就労、受診やリハビリのための休暇時間の提供などで、それほど多くの費用をかけていない。
  • 調整受けている人の28%と調整を受けていない人の34%は、雇用主が調整を要求する前とは違った扱いをするのではないかと心配したため、要求をしなかった。
  • 調整を受けている人の23%と調整を受けていない人の31%は、同僚の対応の変化を心配して要求をしなかった。
  • 管理者の大多数は、調整の管理について「ある程度自信がある」していたが、「非常に自信がある」として人は少数派で(約3分の1)であった。

その他、詳しいことは、下のサイトをご覧ください。(寺島)

https://businessdisabilityforum.org.uk/policy/the-great-big-workplace-adjustments-survey-2019-20/

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