[英国]DRILLプロジェクトが「エネルギー障害と障害者インクルージョン」という報告書を公表

リハ協ブログ2020年5月8日より転載

自立生活・学習に関する障害研究(Disability Research on Independent Living and Learning:DRILL)は、障害者が主導する革新的な5年間のプロジェクトで、National Lottery Community Fund(NLCF)による資金提供を受け、Disability Rights UK、Disability Wales、およびInclusion Scotlandの協力のもとDisability Action NIが全英において実施しています。

2015年に開始されたこのプロジェクトは。2020年8月に終了します。これまでに、英国全体で32の共同研究やパイロットプロジェクトに資金を提供してきました。

プロジェクトの目的は、障害者が完全な市民として生活し、社会的、経済的、政治的に参加する方法についての解決策を見つけることで、障害者が自立した生活を実現できるようにするためのアプローチに関するより優れた知見を得て、将来の政策やサービスの提供に反映させることにあるとのことです。

DRILLは、2020年4月28日、「エネルギー障害と障害者インクルージョン(Energy Impairment and Disability Inclusion)」という報告書を公表しました。この報告書は、「慢性疾患と市民権-社会変革のために集団の声を集める(Chronic illness and citizenship – mobilising a collective voice for social change)」というDRILLの1つのプロジェクトの最終報告書として作成されました。

「福祉改革センター(Centre for Welfare Reform)」が中心となって実施したプロジェクトで、3年間で39,999.00ポンドの資金援助を受けたものです。

報告書では、慢性疾患患者は、スタミナ、呼吸、疲労(stamina/breathing/fatigue:SBF)の障害であるとしてエネルギー障害と呼び、隠れた障害の1つであるととらえ、権利擁護のためにどのような取り組みをすべきかなどについて記述しています。

報告書は下にあります。御関心ある方は読んでみてください。(寺島)

http://www.drilluk.org.uk/pilot-projects/chronic-illness-citizenship-mobilising-collective-voice-social-change/

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