リハ協アップデート

「新ノーマライゼーション」2021年1月号

明けましておめでとうございます。皆様のご多幸を謹んでお祈りいたします。

『リハ協アップデート』と銘打って今月より新コーナーを立ち上げました。このコーナーは当協会の活動をよりよく理解していただき、読者の皆様との距離を縮めたい、との思いから、このデジタル化の世の中にあえてアナログでの双方向を志向しました。当協会の現在を発信して、当協会はいったい何を考えて、何に対して貢献しようとしているのかを明らかにしていきたいと思います。結果として出てきた理想的な文言ではなく、その文言に至るまでの過程、プロセスを示す必要があると思っています。

SNSは私たちの情報の世界を一変させましたが、法体系を含む私たち利用する側の論理、倫理、思考が追いついていません。誹謗や中傷は論外ですが、短い文言のやり取りは誤解だけではなく、なかったものをあったようにまで思い込ませてしまいます。先日、このコロナ禍における「村八分」についてNHKが放映していました。り患した人が自殺したという根も葉もない投稿が、危機感を共有しようという悪気のない再投稿により、拡散し、いつしか特定の家族に嫌疑が及んでしまうというものです。

今月号はこのコロナ禍が障害のある人たちにどのような影響を及ぼしているか、各方面の方々に率直に語っていただきました。そこから見えてくるのは運用されているサービス等の制度の間隙を埋めようとしている工夫や努力です。ソーシャルディスタンスは現在の福祉サービスの対極に位置します。ならば、諦めるのではなく、知恵や橋渡しを総動員しての生きる力です。大変だ、とばかり言っていても仕方ない、という積極性を学ばせてもらいました。

このコーナーも読者の皆様との関係を充実させるものにしていきたいと思っています。小誌に対するご意見、ご感想もいずれ掲載するつもりです。引き続きのご購読をよろしくお願いいたします。

緊急事態宣言がまた出されてしまいましたが、2021年が創造的な社会の出発となることを皆様とともに祈りたいと思います。(K)

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