リハ協ブログ2021年1月15日より転載
2021年1月、ハウジング・ハブ(Housing Hub)とサマー財団(SUMMER FOUNDATION)は、「オーストラリアにおける障害者特別仕様住宅の供給(Specialist Disability Accommodation Supply in Australia)」という報告書を公表しました。
ハウジング・ハブは、障害者向け住宅紹介サイトで、全国の障害者向けアパート、一戸建てなどの売り物件を検索できるようになっています。2017年にサマー財団により開設されました。
以前もご紹介しましたように、オーストラリア政府は、国民障害保険制度(National Disability Insurance Scheme:NDIS)の利用者に対する障害者特別仕様住宅(Specialist Disability Accommodation:SDA)の民間ベースでの建設を促進するための政策を実施しており、重度障害者やその家族のニーズに合致した住宅に対してNDISから家賃を支払います。
これまでの推計ではNDISの利用者約2万8千人のから年間約7億ドルの家賃の支払いがあると期待されています。そのために民間投資家が関心をもっており、多くの開発事業者がSDAを建築中で、その動向についての報告書です。
同報告書によれば、2020年10月と11月のSDA開発業者57社を調査したところ、開発された1,817のSDAのうち、アパートが936(54.3%)、一軒家が366(21.2%)、長屋タイプ309(17.9%)、グループホーム112(6.5%)となっており、3年前と比べるとアパートの増加が著しいとのことです。
アパートのうち、一人用の1ベッドルームのものが427(34.6%)、一人用の2ベッドルームのものが317(25.7%)、に二人用の2ベッドルームのものが55(4.5%)、二人用の3ベッドルームのものが39(3.2%)となっています。
詳しいことは下のサイトをご覧ください。(寺島)
https://www.housinghub.org.au/resources/article/report-sda-supply-in-australia