[国交省]バリアフリーに関する建築設計標準のフォローアップ会議を開催

リハ協ブログ2021年10月1日より転載

2021年10月1日、国土交通省は令和3年3月に改正された建築物のバリアフリー化に関するガイドラインである「高齢者、障害者等の円滑な移動等に配慮した建築設計標準」を継続的に点検、改善していくため、学識経験者、関係団体と情報共有、意見交換することを目的として、「高齢者、障害者等の円滑な移動等に配慮した建築設計標準に関するフォローアップ会議標記会議」を開催しました。

当日は、事務局から、会議の設置主旨、バリアフリー法の概要、国土交通省住宅局におけるバリアフリーに関する取組、地方公共団体におけるバリアフリー化に関する条例等の取組、関係省庁、地方公共団体、業界団体におけるバリアフリーに関する取組、建築物のバリアフリーに関する好事例・先進事例、今後の議論の方向性について説明があった後、意見交換が行われました。

議論の方向性では、次のような内容が示されました。

■「建築設計標準」等の点検

  • 建築物のバリアフリー化に係る優良事例や先進事例を収集し、「建築設計標準」に追加すべき項目、取組み等を充実
  • 高齢者・障害者のニーズ等を踏まえ、建築物のバリアフリー化に向けて、新たに盛り込むべき事項、取組み等を共有

(検討例)

  • ○新たな設計基準や優良な設計事例、参考文献等の追加
  • ○ハードを補うソフト対応について、優良事例や先進事例の反映
  • ○当事者参画による建築設計など検討段階での優良な取組事例の追加 等

■「建築設計標準」等の周知・理解促進

  • 全国各地における高い水準でのバリアフリー化の実現に向けて、「建築設計標準」の周知・理解促進等を推進

(検討例)

  • ○地方公共団体における条例やマニュアルへの反映の検討
  • ○事業者・関係省庁との連携を通じた建築設計標準等の理解促進 等

委員構成は、学識経験者5人、高齢者・障害者団体10団体、事業者団体14団体、建築関係団体6団体、地方公共団体4団体、また、オブザーバーは各省庁からの17組織で構成されており、多人数により構成されています。

次回会議については来年 1~2 月頃の開催を予定しいいるとのことです。

詳しくは下のサイトをご覧ください。(寺島)
https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/build/jutakukentiku_house_tk_000150.html

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