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被災地支援センター

つながろう仲間たちと ささえようみんなのチカラで

熊本支援センターニュース「火の国がんば」No.21

日本障害フォーラム(JDF)熊本支援センター

2016年10月10日発行(毎週月曜日発行)

JDF熊本支援センター

〒861-8039 熊本市東区長嶺南4丁目4-60 長嶺ステップⅡ-2号

TEL 096-285-8569 FAX 096-285-8591 E-mail jdfkumamoto@gmail.com

 熊本大学の学生らが実施した益城町の仮設団地での調査によると、 7割を越える方が「将来も益城で暮らしたい」と希望しておられることがわかりました。 被災者の皆さんの大事なふるさとで活動しているのだと、心に響く記事でした。 JDFでは被災された方の気持ちを大切にした活動を今後も展開していきます。 益城町の避難所は今月末で閉鎖される予定ですが、 新たなしくみ「地域支え合いセンター」が発足しました。(下欄、熊本日日新聞記事)
 春、夏、秋、時間の経過とともにニーズは変わってきましたが、 私たちの支援が待たれる状況に変わりはありません。 JDF熊本支援センター第22クールには、 秋田・東京・神奈川・福井・京都・福岡から8名が支援に入りました。 台風18号の影響が懸念されましたが、予定通りの活動ができました。 先週の様子を報告します。

 

ごみの搬出の支援の様子

◆被災地障害者センターくまもとSOS対応(熊本市)
~まだまだ依頼が続いています~

 今回のクールでも被災による家財の搬出や災害ごみの廃棄処理、 廃棄物処理の減免申請の代行などが主な依頼でした。 活動初日の依頼は、みなし仮設に入居することになったものの、 これまで居住していたアパートの賃貸契約を解除するために、 残った家財やごみを全て期限までに搬出してほしいというものでした。 また、他にも半壊家屋からのごみ搬出や家財の移設など様々な案件に対応してきました。 震災発生から時間だけは進んでいますが、 まだまだ手付かずの案件や新たなニーズも掘り起こされているのが現状のようでした。 これからも継続して、粘り強い支援が求められています。 (神奈川:佐藤 京都:泉、品川)

 

◆にしはらたんぽぽハウス(西原村)
~利用者・職員・地域のみなさんを料理で励ましています~

お弁当の写真

 初日、ペットの五郎丸(犬)のお出迎えでスタートしたたんぽぽハウスでの支援活動。 利用者の方や職員の方と簡単なあいさつをかわし厨房での料理作りを早速開始しました。 昼夜の食事と弁当づくりを毎日行ないました。 私たちが料理作りをすることにより、利用者の方達の作業に余裕ができ、 そして職員の方は利用者さんへの支援や地域の被災者支援などに 集中できるということが実感できました。 弁当は配達もしており、この(左写真)ボリューム満点の内容で300円。 注文をしたお客様は満足度120%間違いないことだと感じました。 (秋田:市川 福井:毛利)

 

益城町総合体育館内部の様子

◆益城町総合体育館(益城町)
~10月末で閉鎖、これからの支援にむけて~

 益城町として最後の避難所である益城町総合体育館が 10月いっぱいで閉鎖されるということで、 私たち22クールが入った週では仮設への転居、 自宅に戻るなどで体育館を退居される方が多くいました。 ただし仮設に移ったから、自宅に戻ったから支援が終わりというわけではありません。 むしろこれからの支援が重要だと感じます。 手探りで支援を行うなかで、 JDFとしての支援内容が転換期にさしかかっているのを感じました。 これからも 関係機関と協力して、JDF として何ができるのか、 何をしなければならないのか、今後の活動にむけての舵取りが必要だと思います。 (神奈川:小沢 福岡:植木)

 

◆ワークセンターやまびこ(熊本市)
~いまだに通所できない仲間もいます~

作業をする支援員と利用者さんの様子

 初日、緊張しながらワークセンターやまびこへ向かうと、 仲間のみなさんが気持ちの良い挨拶で出迎えてくださいました。 とてもオープンな環境で、温かみのある施設でした。 仲間が仲間を支える、そして仲間が仲間を信頼しているという光景はなんとも新鮮で、 そんな関係性が施設の温かさをつくりだしているのかなと思いました。 5日間のうちに、震災当時のお話もうかがいました。 笑って回想される方もいましたが、あの時の恐怖心は計り知れないと思います。 半年経った今も、震災の影響で通所できない方がいらっしゃると聞きます。 メンタルケアもまだまだ必要だと感じました。(東京:佐藤)

 

 

被災者の孤立 防ごう
「地域支え合いセンター」
益城町などで活動開始

【2016年10月4日付け 熊本日日新聞】
16歳 生きたかった
心臓病で重度障害 松崎胡桃さん=熊本市
【2016年10月5日付け 熊本日日新聞】
 熊本地震で県内最大の17カ所1556戸の応急仮設住宅を抱える益城町で3日、 被災者の孤立防止や自立を支援する「地域支え合いセンター」が発足、活動を始めた。
 同センターは県内15市町村で設置が進められており、 各社会福祉協議会が運営を担う。 生活支援相談員が仮設住宅などを巡回し、 入所者から健康や住まいに関する悩みや要望を聞き取る。 経費は国が全額を負担する。
 被害の大きかった同町では、専任の相談員に加え、 町社協から再委託を受けた熊本YMCA職員や元看護師らの団体など約100人で業務に当たる。 同町安永のセンター事務所であった出発式では、 主任相談支援員の坂本里香さん(48)が 「被災者が一日も早く日常を取り戻せるよう一丸となって支援していく」と 決意表明した。
 生まれつき心臓が悪く重度の身体障害がある松崎胡桃さん(16)=熊本市東区=は、 熊本地震後に体調が悪化し、9月中旬に亡くなった。 医療機関の受け入れ体制が整わず十分な治療を受けることが出来なかった。
 前震が起こった4月14日夜、体がけいれんし、一時、呼吸が満足にできない状態に。 同16日の本震時の朝、かかりつけの熊本市民病院に連絡したが被災していて受け入れは不可能な状況。 別の病院にも、地震の負傷者が殺到しているとして断られた。
 避難所を避けて数日間は車中泊。 母久美子さんが抱きかかえて酸素マスクをあて続けた。 余震のたびに、けいれんが発生。 断水で医療機器の洗浄もままならず、 酸素ボンベが不足して酸素の量を抑えざるを得ない時期もあった。
 両親は「胡桃のような子が適切な治療をできず 命を落とすことが二度とないようにしてほしい」と言う。

 

JDF関係者のみなさまへ
現在、支援員が不足しています
~引き続き支援員の派遣・応募をお願します!~

●支援員の派遣は当面12月末まで延長し、2017年3月末までの派遣を想定して体制を準備します。

 JDF熊本支援センターは、現地の障害者団体等で構成される「被災地障害者センターくまもと」と一体となって取り組みを進めています。 当面は、県・市町村の要請のもと、関係団体と連携しながら障害者の訪問活動を行うとともに、 障害のある人のくらしの支援や避難所での生活支援、被災事業所での活動支援等を行っています。

主な活動

●被災地障害者センターくまもととの協力(生活支援等) ●益城町総合体育館避難所支援 ●事業所支援 ほか

・3年以上の福祉職経験者を募集します。日曜日14時に集合し、次の土曜日(7日間)11時頃に解散となります。

・集合場所:JDF熊本支援センター(熊本市東区長嶺南4-4-60 長嶺ステップⅡ-2(1F)) ※現地のニーズに応じた活動を展開するため、予定が変更になる場合があります。ご了承ください。

JDF熊本支援センターの活動をほぼ毎日ブログで発信しています。
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ください。(http://www.dinf.ne.jp/doc/JDF/sac_info.html#kumamoto)


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■郵便振替口座:00120-2-750236 口座名:日本障害フォーラム災害支援金

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