被災地支援センター
つながろう仲間たちと ささえようみんなのチカラで
熊本支援センターニュース「火の国がんば」No.24
日本障害フォーラム(JDF)熊本支援センター
2016年10月31日発行(毎週月曜日発行)
JDF熊本支援センター
〒861-8039 熊本市東区長嶺南4丁目4-60 長嶺ステップⅡ-2号
TEL 096-285-8569 FAX 096-285-8591 E-mail jdfkumamoto@gmail.com
今後につながる支援を
10月31日をもって、益城町総合体育館避難所が閉鎖となります。 このニュースが発行される頃は、 JDFのメンバーは 避難者の皆さんの引越しの支援をしているのではないでしょうか。 そして、私たちの活動は避難所から仮設住宅へ・・・ 11月1日からは、益城町で2番目に大きな仮設団地である木山仮設団地にうかがい、 熊本YMCAが運営する地域支え合いセンターの活動に加わります。 新たなステージの始まりです。 第25クールの支援員は、福島・東京・愛知・兵庫・福岡・長崎・宮崎・鹿児島から 集まりました。以下、その活動の様子 を報告します。
◆被災者障害者支援センターの果たす役割の大きさ
被災地障害者センターくまもと(熊本市東区)
SOSチラシを見て依頼された方の自宅の片付けが主な活動内容で、
5日間で3件行いました。
ゴミの分別は細かい上に厳しく、また処分費用の減免には申請が必要なので、
障害のある人一人ではとてもできません。
被災地障害者センターくまもとが果たす役割の大きさを感じました。
また、震災前から諸事情で荷物を処分できず、
震災により一層困難な状況に 置かれた方もおられ、
今まで支援につながっていなかった方々のニーズの掘り起こしになっていると感じました。
依頼者が震災後、久しぶりに自宅近くの定食屋に行くとのことなのでご一緒すると、
店の人が再会を喜び、また依頼 者の家族が亡くなったことに慰めの言葉をかけておられました。
その姿から、依頼者が地域に溶け込んでいることがわかり、
新たに住みはじめた地域でもそんな関係ができたら・・・と思いました。
熊本に来なければ出会わなかったであろうボランティアの方々とも情報交換ができ、
とても刺激を受ける1週間になりました。
(福島/和田・兵庫/山本)
◆これからも繋がる地域の「キズナ」
にしはらたんぽぽハウス(西原村)
にしはらたんぽぽハウスは地域の方やボランティアなど向けの食堂として
ランチの提供や、役場などへの弁当の配達をしています。
JDFはその食事作りを任されましたが、慣れない私たちにとっては大変で、
時間との闘いでした。
慌てていると、利用者や職員が手伝いに来て下さり「あ・うん」の呼吸で
メニューを仕上げて、お客さんに運びます。
「たんぽぽ組」の力を感じました。
食事作りに追われる中でも、利用者との交流も出来ました。
その日は小豆を収穫し、さやから出す作業をしてい ました。
この小豆で羊かんをつくり、販売します。
厨房の仕事は、立ちっぱなしで足がパンパンになりますが、
震災のあと、地域の方につながった「キズナ」が、
にしはらたんぽぽハウスの絆食堂となっているのだと感じました。
(福岡/中山・鹿児島/俵積田)
◆これからの生活の支援にこそ、JDFの専門性が必要
益城町総合体育館避難所
(益城町)震災直後から1,500名以上の人の避難所となった益城町総合体育館ですが、
このクールはじめには約70名の方を残すのみとなりました。
益城町総合体育館避難所も今月末をもって閉鎖となります。
今も残っている方々も、仮設住宅への引越しの準備や自宅の改修・片付けなど、
次の生活に向けた一歩を踏み出そうとしています。
仮設住宅の鍵の引き渡しと入居説明会にも参加しましたが、
これからの生活への期待と不安がヒシヒシと感じられる瞬間でした。
次へのステージに踏み出す人とその背中を支える人、進む先に明かりを照らす人・・・。
これからの生活への支援にこそ、
更に我々JDFの専門性が必要になってくるように思います。
(宮崎/長谷川・長崎/牛嶌)
◆やまびこでの活動が最終に
ワークセンターやまびこ(熊本市中央区)
いよいよ、ワークセンターやまびこへの支援も今回が最後のクールになりました。
最初のうちは、どう接して行けば良いのか不安な面もありましたが、
利用者の方から私に話しかけていただき、大変助かりました。
作業の仕方も、利用者が自分のやりたい仕事を選んで、自ら積極的に行なっていました。
職員も、利用者がやりたい仕事を準備していました。
利用者の意志を尊重するのは、当たり前の事ですが、
なかなかできないことだと感心しました。
今クールでワークセンターやまびこでの活動は終了しますが、
私自身も色々学ぶところがあり、とても有意義な一週間となりました。
最後に、ワークセンターやまびこのみなさん、本当にありがとうございました。
(東京/高橋)
募金にご協力ください | 「同じ被災者として ひたすら傾聴 」
【2016年10月27日付け 西日本新聞】 |
被災した障害のある人、 事業所への支援活動や訪問調査などを行なうための費用とさせていただきます。 ご協力お願いします。 ■銀行振込:ゆうちょ銀行 ○一九(ゼロイチキュウ)店 |
私たち「熊本いのちの電話」は、自殺防止を目的に365日、
24時間、電話を通じさまざまな悩み、
不安を抱えている人々の話し相手になるボランティア活動に取り組む社会福祉法人です。 この半年、多いときは月に千件ほどの電話を受けてきました。 「地震で受けたショックが大きく、身体の調子も悪くなって、もう死にたい」 「震災に自分の病気、両親の介護を巡る心労が重なり、最悪の状態」などと、 ぎりぎりの精神状態を訴えてくる声が少なくありません。 「いろいろボランティアが来てくれて助かるけれど、黄を使って疲れる」 「どこに行っても『頑張れ。頑張れ』と言われ、正直うんざりくる」 といった声も聞き流せません。 「地震のこと話したいから聴いて」と電話をかけてきた小学生もいたそうです。 各地の避難所が閉じられて状況は改善しているようにも見えますが、 仮設住宅に移ったら移ったで、新たな悩みが生まれているようです。 地元の相談員も被災者の一人。 同じ境遇にいるからこそ相手に共感してもらえる対応ができる面もあるのでしょう。 私たちの基本は、ひたすら傾聴して相手の心に寄り添 う活動ですが、 相談内容によっては、 専門の支援センターにつないでいく取組みを考えていきたいと思っています。 |
JDF関係者のみなさまへ ~引き続き支援員の派遣・応募をお願します!~
●2016年12月までの支援員は確保できました。引き続き2017年3月末までの派遣にご協力をお願いします。
JDF熊本支援センターは、現地の障害者団体等で構成される「被災地障害者センターくまもと」と一体となって取り組みを進めています。 当面は、県・市町村の要請のもと、関係団体と連携しながら障害者の訪問活動を行うとともに、 障害のある人のくらしの支援や避難所での生活支援、被災事業所での活動支援等を行っています。
●被災地障害者センターくまもととの協力(生活支援等) ●益城町総合体育館避難所支援 ●事業所支援 ほか
・3年以上の福祉職経験者を募集します。日曜日14時に集合し、次の土曜日(7日間)11時頃に解散となります。
・集合場所:JDF熊本支援センター(熊本市東区長嶺南4-4-60 長嶺ステップⅡ-2(1F))
※現地のニーズに応じた活動を展開するため、予定が変更になる場合があります。ご了承ください。
JDF熊本支援センターの活動をほぼ毎日ブログで発信しています。
「JDF災害総合支援本部」で検索ください。(http://www.dinf.ne.jp/doc/JDF/sac_info.html#kumamoto)