被災地支援センター
つながろう仲間たちと ささえようみんなのチカラで
熊本支援センターニュース「火の国がんば」No.27
日本障害フォーラム(JDF)熊本支援センター
2016年11月21日発行(毎週月曜日発行)
JDF熊本支援センター
〒861-8039 熊本市東区長嶺南4丁目4-60 長嶺ステップⅡ-2号
TEL 096-285-8569 FAX 096-285-8591 E-mail jdfkumamoto@gmail.com
◆益城町の福祉仮設住宅が完成、入居始まる
2棟で全6戸が完成し16日から入居が始まりました。
広さは、一般仮設住宅の3DKを2DKにした37.3㎡です。
一般の仮設住宅は障害のある人が住みづらく、JDF熊本支援センターなどの障害団体は、
そこに住む人の声を聞き、設計段階から反映するよう繰り返し要望してきました。
今回、こうした声に応える形で、
東日本大震災のときも実現が難しかった福祉型仮設住宅を熊本県が建設しました。
熊本県は「熊本モデル」として全国に発信したいとしています。
今後、震災などの大災害が起きたときには、「熊本モデル」を基本型とし、
その上に入居申込みの際の情報を反映すれば、車イス利用者の方だけではなく、
さまざまな障害に即した誰もが住みやすい仮設住宅になっていくのではないでしょうか。
また、福祉仮設住宅だけ別の仮設団地に建設するのではなく
一般仮設団地の中に設けることによって、
障害のある人もない人も交流をはかりながら生活していくことが可能になるものと思います。
◆笑顔の裏に、不安や心配の深さを知って
木山支え合いセンター(益城町)
木山仮設団地は、220世帯が入居されています。
地域により東・西・北の3地域に分けて、
熊本YMCAの3人のスタッフがそれぞれに担当されています。
私たちJDFの支援員は、
熊本YMCAのスタッフの方と打ち合わせを行ないながら訪問をしました。
訪問すると、「あっ、集会所の体操にいた人」と覚えていただいていて、
お話しがスムーズに進む人もありました。集会所では、ほぼ毎日、お茶会、体操、
カラオケが午前・午後に設定され、入居されている人が誘い合って参加されています。
支援員が集会所活動におじゃましていたのが役に立ちました。
でも個別に話をうかがうと、
「ここは2年の期限があるし、元の家があった土地は断層の上で、
再び建てられるかわからない」との不安を抱えておられます。
話を聞かせていただきながら、笑顔の裏の不安や心配の深さを改めて知りました。
あわせて「話を聴いてもらってうれしい」と言ってもらい、
なんだか心の中をあついものが走りました。(京都・田中愛子 神奈川・三浦郷史)
熊本県よりJDFに感謝状
熊本県よりJDFに感謝状
16日、熊本県は、今回の震災で人命救助や被災者の生活支援、
復旧などに協力した県内外の266の企業や団体に感謝状を贈りました。
贈呈式にはJDFからも出席して、感謝状を受け取りました。
◆多岐にわたる要望に応えて
被災地障害者センターくまもと(熊本市)
Mさんの自宅の床下修繕支援を行ないました。
初めは畳も交換する予定でしたが、リサイクル品ではサイズが合わず、
交換できませんでした。それでもMさんの「ありがとう」の一言に、
たいへん救われた一日でした。
活動は多岐に渡っており、被災者アセスメント・ガレキ撤去・引っ越し手伝い
・買い物の同行・役所書類提出のお手伝い・農作業・家の片づけなどがあります。
アセスメント支援では、感情を揺さぶられる事が多く、
まだまだ自分自身が未熟だと感じています。
それでも依頼者の期待に応えられるように全力で支援する毎日でした。
(神奈川・日高良太郎 鹿児島・諏訪哲史)
◆これからも明るく元気に生活できるようにと願って
にしはらたんぽぽハウス(西原村)
今クールで、水・木・金の3日間支援に通いました。 にしはらたんぽぽハウスを知らない人に 「たんぽぽハウス」ってどんなところって尋ねられたら、 何と言っても“完全開放な場”って誰もが答えるかも。 “いつでもだれでもall okなところ”って云う人もいるかも。 いつでも明るく楽しい雰囲気でみんなが集って来ます。 あの場にいると「被災地支援」に来ていることを忘れるくらい、 みなさんの明るさやたくましさに、こちらが励まされます。これからも、 明るく元気に生活できるようにと願っています。 (神奈川・林真二 愛知・小見勇太)
深刻さ増す被災者の声-熊本いのちの電話- 【2016年11月15日付 熊本日日新聞】 |
募金にご協力ください |
熊本地震の被災者向けフリーダイヤルへの相談が、
10月までの4ヵ月間で計1,146件に上っている。
相談は増加傾向で、事務局は「住宅再建が見通せないなど、
将来の不安に対する相談は今後も増える」とみている。 <主な相談内容・抜粋> ●地震に加え自分の病気と両親の介護で心労が重なり最悪の状態 ●地震で心が折れそう。家の修理を考えると眠れない ●無我夢中で生きてきたことをだれかに聞いてほしかった ●地震で生活が一変し、気持ちを立て直すことができない |
被災した障害のある人、事業所への支援活動や訪問調査などを行なうための費用とさせていただきます。
ご協力お願いします。 ■郵便振替口座:00120-2-750236 |
=JDF関係者のみなさまへ= 引き続き支援員の派遣・応募をお願します!
●2016年12月までの支援員は確保できました。引き続き2017年1月から3月末までの派遣にご協力をお願いします。
JDF熊本支援センターは、現地の障害者団体等で構成される「被災地障害者センターくまもと」と一体となって取り組みを進めています。 当面は、県・市町村の要請のもと、関係団体と連携しながら障害者の訪問活動を行うとともに、 障害のある人のくらしの支援や避難所での生活支援、被災事業所での活動支援等を行っています。
●被災地障害者センターくまもととの協力(生活支援等) ●仮設住宅支援 ほか
・3年以上の福祉職経験者を募集します。日曜日14時に集合し、次の土曜日(7日間)11時頃に解散となります。
・集合場所:JDF熊本支援センター(熊本市東区長嶺南4-4-60 長嶺ステップⅡ-2(1F))
※現地のニーズに応じた活動を展開するため、予定が変更になる場合があります。ご了承ください。
JDF熊本支援センターの活動をブログで発信しています。
「JDF災害総合支援本部」で検索ください。(http://www.dinf.ne.jp/doc/JDF/sac_info.html#kumamoto)